バス釣り歴の長いベテランアングラーならば、その多くが1度は使ったことがあるであろうロングセラーのミノープラグ「ボーマー ロングA」。
出典:スミス公式
ロングAには小型のモデルからソルト用のヘビーデューティータイプまで、いくかのサイズがある。バス用としてポピュラーなものはB14A(メーカー公称8.89cm)とB15A(メーカー公称11.9cm)だろう。アメリカではB15Aが最もポピュラーな存在のようで、現行カラーだけで41色もあるというから驚きだ。
かつて大流行したB14A
かつて日本でもロングAが大流行した時代がある。それは40年近くも前のことで、当時のバスアングラーの多くがロングAを使っていた。当時の日本におけるミノープラグの標準サイズは9cm前後のものだったため、この際に流行ったロングAはB14Aだった。特に反射板入りのB14Aは当時大人気のルアーだったのである。
以後、日本でもルアーのサイズ感が大型化するとともにロングAもB15Aへと人気の中心が移っていく。しかしながら、バスの平均サイズがあまり大きくないようなフィールドだったり、岸釣りのアングラーにはB14Aのサイズ感が根強く支持され続けてきた。
B14A生産中止の噂?
2021年の夏に、B14Aが生産中止になるという噂が広まった。
これはガセネタの類ではなく、実際にスミス宛にPRADCOから正式な伝達があったためだ。このため、在庫が確保できるうちにと大量に仕入れた販売店も存在した。個人においても在庫確保に動いた人がいたようだ。
ところがその後B14Aは廃盤にはならず、スミスの関係者は「廃盤詐欺」だとのクレームもあったとか(苦笑)。B14Aは現在でも廃盤ではなく、現行製品として販売が続けられている。
B14Aのカラーラインナップはわずか5色に
結果的に現在でも販売が続いているB14Aではあるが、PRADCO社が廃盤を予定していたのは本当のようだ。その証拠にカラーラインナップが大幅に減少し、今ではわずか5色を残すのみとなってしまった。
B14Aの現行ラインナップは僅か5色に…。
この5色の在庫がなくなった時、PRADCO社がB14Aを再生産するのかどうかは分からないという。
スミスリミテッドカラー発売へ!
日本のバスフィッシングでは不可欠な存在でもあるB14A。しかしPRADCO社が現行販売している5色のカラーだけではあらゆる状況に対応しきれないのも事実だ。
そこへ、朗報である。
なんとスミスではB14Aのスミスリミテッドカラーの発売を決めたという。全てのカラーが反射板入りとなっているが、これは提起者でもあるスミスの松岡さんの強いこだわりなのだそうだ。
人気の高いブルーバックを、ヘドンでお馴染みのショアミノーパターン(骨模様)にアレンジしたもの。
ヘドンのXBWをアレンジしてロングAに採用したもの。ちなみにXBWのパターンはPRADCO社が米国の商標権を所有しており、誰しもが安易に真似をすることが出来ない特別なカラー。影(黒)~光(反射板)~を繰り返す明滅効果を意識して使ってみたい。
シルバーバックの反射板入りクリアーカラー。透明度の高いフィールドで活躍しそうだ。
ホワイトバックの反射板入りクリアーカラー。ホワイトバックはローライト時には視認性も良いが、魚を不要に刺激する要素は少ない。シェード部分に投げ込むような時に使いやすいカラーなのだそうだ。
イエローバックの反射板入りクリアーカラー。マッディーウォーターでのアピール性能も良好。
元々、ロングAにはクラウンカラーが存在する。このカラーにはフィッシュプリントも施されているのだが、スミスリミテッドカラーにおいてはあえてこのプリントを廃し、インサートプレートの乱反射効果をより高めている。
SLA1~6ときて、続くのは後に述べるSLA8となる。7という番手は欠番となっているのだ。実はカラーの試作を進めたものがあったのだそうだが、スミス側が納得できるカラーが実現できず販売を見送ったそうだ。
ピンク&チャートリュースというハイアピールカラー。現在入手できるB14Aの中で最もアピール力が高いカラーだと言えるだろう。
浮力、強度、レスポンス。今なお魅了するロングA
ベテランには昔懐かしいルアーでもあるロングA。けれどもその実力は今も健在だ。何故ならこれだけ浮力があり、強度があり、レスポンスの良いローリングアクションで泳ぐミノーが現在他にあるだろうか?今でもロングAは唯一無二の存在であることがわかる。今一度、改めて見直してみたいミノーだ。
いつまでたっても魅力的な、ヒロ内藤さんの動画もぜひチェックして頂きたい。
ロングA(B14A)スミスリミテッドカラー
全長:3-1/2″(8.89cm)
自重:3/8oz(10.6g)
オープンプライス
5~6月発売予定
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