TATULA(タトゥーラ)。
バスフィッシングの本場アメリカで誕生、多くのアングラーから愛され続けられているダイワの人気シリーズ。リールやロッドなど数多くのアイテムが展開されていますが、2023年は更に進化を遂げて5年ぶりにスピニングリールがモデルチェンジ。一体どうレベルアップしたのか?…、注目していきましょう!
23TATULA(タトゥーラ)【ダイワ】
注目すべき点は大きく3つ。
「エアドライブデザイン」、「モノコックボディ」、「ATD TYPE-L」。ダイワの最新技術を纏って進化。より軽く強靭、快適で軽い巻き感。そしてスムーズなドラグ性能で、ビッグフィッシュとのやり取りもより安心に。では! リールの外観をご覧いただいた後、3つの注目ポイントについて順番に紹介させていただきます。
エアドライブデザイン搭載
“22イグジスト”から搭載されることになり、話題を集めているダイワの最新技術「エアドライブデザイン」を新採用。釣り人が求める意のままにルアーを操作することを追求したダイワの設計思想で、リールのフロント部分のローター、ベール、スプールといった前側部分が大幅に軽量化されたことによって重量バランスが改善され、持ち重り感の軽減と共に、ハイレスポンスな回転と巻き上げ感を実現。
そんな「エアドライブデザイン」は、巻き出しが軽くハイレスポンスな回転を生み出すエアドライブローターの搭載を必要条件とした最大4つのテクノロジーで構成されており、「23タトゥーラ」には「エアドライブローター」と、より軽量&トラブルレスな巻き出しを実現する「エアドライブベール」、不要な肉を徹底的に省いた軽量設計で、巻き出しの軽さやキャスト動作などの操作性を向上する「エアドライブスプール」の計3つのテクノロジーが採用となっています。
「快適な使用感と操作性」を実現する「エアドライブデザイン」、繊細なルアーアクションの多いバスフィッシングにおいても非常に有利な設計となっております。
ZAION V製のモノコックボディの採用
続いて2つ目の注目ポイント。「ZAION V製のモノコックボディ」について。そもそもモノコックボディとは、簡単に言えばボディが1つのパーツで作られた構造のこと。従来リールは、ボディとボディカバーでドライブギアを覆い、それを支えていたのは数カ所の小型スクリュー(ネジ)。その場合、極端な表現になりますがネジだけでボディとボディカバーを支えているということになるので、剛性という点では完璧ではなかったのが事実。それに対してモノコックボディは、従来までのボディカバーを排除。
MONO(ひとつの) – COQUE(殻)という意味通り、1つのパーツで完成されたボディカバーで、高精度のプレートを直接ボディにセット。いえばこれがネジの役目をはたすので、「点」ではなくプレート全体の「面」でボディを支えることができ、精度、剛性、気密性という部分で大きなメリットを生みだします。
そしてこれまでネジを固定する部分がボディ内の空間を圧迫していたので、ドライブギア自体もそれに納まるように少し小型に設計されていました。ただ、モノコックボディの採用で、従来よりもひと回り大きなドライブギアを採用することが可能に。よりパワフルな巻取りを行うことができ、より安心して大物とのファイトを堪能できます。
そんなメリットを秘めるモノコックボディには、密度にカーボン繊維が織り込まれている特殊樹脂“ZAION V”が採用されています。軽くて、強くて腐食しないというメリットを秘めているので、モノコックボディとの相乗効果で軽量にも関わらず剛性も確保。
ATD TYPE-L
続いて注目ポイント3つ目。こちらも“22イグジスト”に搭載となっている、負荷を低減する新ドラグ「ATD TYPE-L」が採用。
ATDの滑らかさをより安定させたモノで、ファイト中にある不意の突っ込みでもスムーズに追従、ラインブレイクを防ぎます。特にドラグの効き初めの初動が滑らか。
製品名の「QD」通りクイックドラグも標準装備となっています。少ないノブの回転で瞬時にテンションを調整できるので、ライトライン使用時でも、バスとのファイトを楽しみつつスピーディにビッグフィッシュを獲ることが可能に。
全3機種展開
最後にラインナップについて。
全3機種展開となっていて、ノーマルの2500番ボディを採用した「LT2500S-XH-QD」と、1サイズコンパクトなボディを採用したFCモデルと呼ばれるノーマルギヤの「FC LT2500SS-QD」とハイギヤモデルの「FC LT2500SS-H-QD」も展開。「LT2500S-XH-QD」はPEライン0.8号以上を使うライトなパワーフィネス向け、FCモデルに関してはナイロンラインorフロロカーボンラインの3Lbもしくは4Lbの使用に向いています。
品名 | 巻取り長さ(cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重 (g) |
最大ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量ナイロン(lb-m)/PE(号-m) | ハンドル長さ (mm) |
ベアリング ボール/ローラー |
メーカー希望本体価格 |
FC LT2500SS-QD | 72 | 5.1 | 170 | 5 | 3-150/0.4-200 | 50 | 7 / 1 | 29,800 |
FC LT2500SS-H-QD | 82 | 5.8 | 170 | 5 | 3-150/0.4-200 | 50 | 7 / 1 | 29,800 |
LT2500S-XH-QD | 87 | 6.2 | 180 | 5 | 4-150/0.6-200 | 55 | 7 / 1 | 29,800 |
これだけの機能が備わっているにも関わらず、メーカー希望本体価格は2万円台。ぜひ、手に取れるタイミングがあれば触ってみてくださいね!