【メバルの釣り方教えます】「冬の定番、メバルを簡単に釣る方法」
WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第183回
【メバルの釣り方教えます】「冬の定番、メバルを簡単に釣る方法」
こんにちは、トモ清水です。
今回は冬の定番のルアーゲームの1つ、メバルを簡単に釣る方法について。
1月現在、海水温はまだ18度と高いフィールドもあり、アジが大群で港内に入っているポイントも。釣り納めは、メバルとアジング。メバルは三浦半島(神奈川県)へ。アジングは外房(千葉県)に行ってきました。
釣り納めのアジ・メバ釣行!
結論から申し上げますと、両方すこぶる良い釣果。良い結果で2022年の釣りを終えることが出来ました。
海水温がまだ高いとあって、まだまだアジングも可能。ただ、これから2月に入ってくるといよいよアジも厳しくなり、ソルトのライトゲームにおいては、メバルに焦点をしぼった展開になってきます。
冬の風の無い、静まり返った漁港。夜な夜なひっそりとメバルと戯れる、そんなゲームが大好きなわたくしトモ清水。特に誰も居ない静かなシチュエーションが大好きで、ひっそりとというところが大人の遊び方。メバル1匹を釣りたいルアー、スタイルで狙い、そっと優しくリリースする。
極力、風が弱い日を選び、夜7時前後に満潮を迎える日を選んで釣行予定を立てるのも楽しみ。寒くなった真冬でも、メバルはルアーマンを熱く、そして癒してくれる最高の魚。
そんな最高のメバルをもっと多くのアングラーに知ってもらいたく、また釣ってもらいたく、この記事が参考になれば幸いです。
1月現在、関東のメバルの状況は、プリ(産卵前)とアフター(産卵後)が入り混じった状況で、また産卵とは関係のない小さな個体も釣れる感じです。
2月に入るとアフターとアフターから回復してきた個体がメインとなってきます。
メバルの魅力
メバルは本当に好きな魚種で、自分にとって愛してやまないお魚。なぜだろう?と原稿を書いてて、ちょっと理由を考えてみたので、箇条書きしてみたいと思います。
・アタリが明確
・魚の大きさのわりには引きが強烈
・冬でも釣れる
・ワームからプラグ、さらにトップにも激しくバイトしてくれるゲームの多様性の高さ
・身近な港内で気軽に釣れるところ
・目が大きくて非常に綺麗。癒してくれる。
・食べても美味しい
・メバルの釣れる場所、タイミングなど、考察するのが楽しい
・夢のサイズ、尺メバルが狙える
さっと思いついただけでも数えきれないほどの魅力がメバリングにはあります。ここでは表現しにくい書ききれない魅力があるのもメバルの魅力。
もっとこんな魅力があるよ!というご意見、沢山あると思います。瀬戸内の激流でのメバリングも他にはない魅力がありますし、ボートメバルもオカッパリとはまた違う楽しさがあったりします。
是非、新たなメバルの魅力を発見して頂けたら幸いです。
メバルのバイト種類
前回の連載で、木更津高専で釣竿の感度測定のお話をしましたが、外に出て実際にメバルのアタリをセンサーを取り付けて、測定も実施しました。また水中カメラを海中に入れ、メバルのバイトシーンを何度も撮影。
その結果と実際の経験とで、特殊なケースは除いて、メバルのバイトには大きく分けて3つある事が分かりました。
・吸い込み反転型
・ついばみ追跡型
・吸い込み不動型
1つ目の吸い込み反転型は、手元に明確に「コンッ!」と出るパターンで、ルアーを反転して持っていくので、明確なバイトが出ます。
ついばみ追跡型は、「ココッ、ココン」と何度も小さな小気味良いアタリが連続して出ます。ルアーを追っかけて反転せず、少し甘噛みしている時に多く出るアタリです。
吸い込み不動型は、ルアーをリフト&フォールしている時に多く出るバイトで、一定の位置からメバルは動かずに、近づいてくる餌だけ捕食しているケースでよく見られます。
メバルがその場からほとんど動くことが無いので、手元にアタリが出にくい事も多々あり、違和感を感じたら合わせないとフッキングしない、比較的難しいバイトの種類です。
この基本的な3つのバイトを覚えておけば、釣るためのヒントになりますし、ゲーム性が高く面白くなると思います。
メバルの基本・簡単に釣る方法
本題のメバルを簡単に釣る方法ですが、やはり1番はメバルの魚影の濃いポイントを探し、天候条件が出来るだけ揃った日和を狙うのが一番。
下記に釣る方法・釣りやすい条件を羅列しましたので、当てはまる項目が多ければ多いほど、簡単に釣れる、ということになります。
・港内では干潮より満潮時の方が釣りやすい
・昼間より夜が基本。暗くなりだしたらアタリ始めること多し。
・投げて巻くだけ。この基本の動作を丁寧にするだけ。ゆっくり巻く。
・アタリがなければ場所移動
・風の無い、穏やかな日を選ぶべし
・ガルプ!という味と匂い付きのワームに頼る
・ジグヘッドを1.5gのウエイトを基準にすべし
・消波ブロックはメバルのマンションになっている可能性が高いので狙うべし
・満潮時、港内のスロープは食い気満々のやる気メバルが居る率が高し
特に難しい項目は無いと思います。続いて簡単に釣れるリグの紹介!
メバルは1.5gのジグヘッドを基本とします。それにガルプ!をセットすれば最強です(笑)。ジグヘッドは「バークレイ ふわゆら」と「バークレイ アジデント」を多用しています。
製品名 | 重さ | フックサイズ | 入数 | 税別価格 |
バークレイ ふわゆら | 0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g / 1.25g / 1.5g / 1.8g / 2.0g | #6 | 5 | ¥400 |
バークレイ公式「バークレイ ふわゆら」の詳細ページはコチラ
製品名 | 重さ | 入数 | 税別価格 |
バークレイ アジデント | 0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g / 1.25g / 1.5g / 1.8g / 2.0g | 5 | ¥400 |
バークレイ公式「バークレイ アジデント」の詳細ページはコチラ
メバルで使用する代表的なガルプ!は、「ガルプ!ソルトウォーター ベビーサーディン 1.5in /2in」と「ガルプ!ソルトウォーター サンドサーディーン 1.8in」。
製品 | サイズ | カラー | 入数 | 税別価格 |
ガルプ!ソルトウォーター ベビーサーディン 1.5in | 1.5in | 15 | 18 | ¥720 |
ガルプ!ソルトウォーター ベビーサーディン 2in | 2in | 16 | 18 | ¥800 |
バークレイ公式「ガルプ!ソルトウォーター ベビーサーディン1.5in /2in」の詳細ページ
製品名 | カラーバリエーション | 入数 | 税別価格 |
ガルプ!ソルトウォーター サンドサーディーン 1.8in | 10 | 16 | ¥800 |
バークレイ公式「ガルプ!ソルトウォーター サンドサーディーン 1.8in」の詳細ページはコチラ
もはや誰もが疑わないメバルの定番ワーム「ベビーサーディン」。1.5inと2inの2サイズがありますが、基本どちらでもOK。でもまずはアピール重視で2inから使うことが多いかな。
もう一方の定番になりつつあるガルプ!の新作「ガルプ!ソルトウォーター サンドサーディーン 1.8in」。
これからバチが抜けるバチ抜けパターンもあり、クルクルバチなどを捕食しているアフターのメバルに効果抜群な「ガルプ!ソルトウォーター サンドサーディーン 1.8in」。仮にシッポがちぎれてもそのまま使ってみてください。シッポなしでも釣れるのがサンドサーディンの強味。
ファーストテーパーとスローテーパーの使い分け
「ソルティーステージ・プロトタイプ メバル」には、ファーストテーパーとスローテーパーモデルがあり、こちらの4機種がラインナップ。
ファーストテーパーはいわゆる掛け調子。小さなバイトもすかさずフッキングして積極的に合わせていくモデル。一方、スローテーパーは乗せ調子とも呼ばれ、自動的にフッキングしやすいモデル。またプラッギングにもマッチしたモデルがスローテーパーになります。
ちなみにスローテーパーモデルは、全4機種あるうち、「XMBS-732XULT-ST」のみ。STがスローテーパーの略となります。
チューブラーティップとソリッドティップの違い
また「ソルティーステージ・プロトタイプ メバル」には、ティップ部がチューブラーティップとソリッドティップの2種類があり、メバルロッドの基本的な種類となっています。
チューブラーティップは、掛け調子的な感じで、感度の高さを利用した積極的に掛けて合わせていくモデル。またプラグにもマッチしているのがチューブラーティップ。
一方、ソリッドティップは、チューブラーティップより先をよりソフトに繊細に出来ることから、乗せ調子。小さなアタリもオートマチックにメバルのバイトを乗せる力があります。よって、バイトがあっても乗らない小さなアタリや、食い渋りに役立つのがソリッドティップの長所です。
例えば「XMBS-762ULSS」というモデル。こちらの自重は何と61g。前作の「SXMS-762XULSS-KR」は80gですので、約20gの軽量化に成功しています。
語尾についているSSとは、ショートソリッドの略で、軽量化を目的としたソリッド部が短い仕様になっています。
一方、残り3機種、語尾にTと付いているのがチューブラーティップモデル。
今回は前作になかったスローテーパーモデルも新たに加わり、チューブラーティップモデルは合計3機種ラインナップ。そのスローテーパーモデルの「XMBS-732XULT-ST」の自重は、何と53g!
かつてのスローテーパーロッドは重くてダルい、というイメージを完全にTAF製法によって払拭された、かつてないメバルロッドに仕上がっています。「XMBS-792ULT」なんかはメバルの王道的なモデル。
昔からチューブラーティップモデルがよいか、ソリッドティップがよいか、という議論は繰り返してきました。トモ清水的には、使い分けするのがベストと思っているのですが、はじめてメバルロッドを無難に選ぶのであれば、小さなメバルも比較的に掛けやすいソリッドティップの方がアングラーに優しいかと思います。
今回紹介した「ソルティーステージ・プロトタイプ メバル」には、ハイエンドのロッド、リアルフィネスシリーズのTAF製法ブランクスを採用しているので、格段に進化したソルティーステージを体感出来ると思います。
リールシートのには、IPSリールシートを採用し、そのEVA材質のセンターグリップを大胆に削ぎ落したデザインがシンボルマーク。
ソルティーステージ・プロトタイプ メバル各モデルをトモ清水が超解説!
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 標準自重(g) | ルアーウェイト(g) | リーダーライン(lb) | PE Line(号) | パワー | テーパー/アクション | 製法 | 使用材料 | 税別価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XMBS-732XULT-ST | SP | 2 | 7’3″/221 | 53 | 0.2~14 | 1.5~5 | 0.1~0.5 | XUL | スロー | TAF | カーボン100% | ¥26,500 |
7ft3in、スローテーパーのエクストラウルトラライトアクション、メバル専用モデル。
原点回帰を目指し、メバルロッドと言えばのスローテーパーに仕上げました。しかしスローテーパーにありがちな重くてダルく、感度が悪いといった短所もTAF製法で全て解決。スローテーパーでありながら、プラッギングだけでなくジグヘッドのリフト&フォールの掛けのスタイルに使用出来る軽さと感度を実現しています。
スローテーパーの特筆すべき点は、日本海など潮が緩いシチュエーションで最もメリットが際立ち、プラグや軽量ジグヘッドを操作しやすく、魚のアタリはもちろん、緩い潮でも水圧や水流変化、地形変化を感じやすく、さらにはブランクス全体の反発力を活かせるので、小型プラグはもちろん、1g以下のジグヘッドの飛距離も伸ばすことができます。
スローテーパー特有の粘りで魚の口切れを防ぎ、ショートバイトさえフッキングしなくともアタリを乗せてしまう実力は、マジックとしか言いようがないほど。
魚を掛けてからフルベンドで1尾ずつ楽しめる要素も魅力。メバル以外にも、アジ、メッキやショゴ、カマスといった小型回遊魚をまで様々な魚種を楽しむことできます。ただし強風下、激流、ディープエリアを苦手とするが、それを十分に補えるほどの魅力が詰まっている。
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 標準自重(g) | ルアーウェイト(g) | リーダーライン(lb) | PE Line(号) | パワー | テーパー/アクション | 製法 | 使用材料 | 税別価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XMBS-762ULSS | SP | 2 | 7’6″/228.6 | 61 | 0.2~8 | 1.5~5 | 0.1~0.5 | UL | エクストラファースト | TAF | カーボン100% | ¥27,000 |
ショートソリッドティップ、エクストラファーストテーパーのメバル専用モデル。レングスは、最も扱い易い定番の7ft6in。
TAF製法でブランクスがさらなる進化を果たし、エクストラファーストテーパーで超ショートバイトも積極的に早掛け可能。またウルトラライトアクションながらTAF製法で操作性やベリーからバット部はLクラスのポテンシャルを秘めた超攻撃系ロッドに仕上がっています。
ジグヘッドのタダ巻き攻略が得意とし、1g前後のジグヘッドが扱いやすいモデル。取り回し抜群なグリップ長と、無駄を極限まで削ぎ落したグリップ形状で高感度を実現し、メバルの数釣りに向いています。
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 標準自重(g) | ルアーウェイト(g) | リーダーライン(lb) | PE Line(号) | パワー | テーパー/アクション | 製法 | 使用材料 | 税別価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XMBS-792ULT | SP | 2 | 7’9″/236.2 | 61 | 0.5~12 | 1.5~5 | 0.1~0.5 | UL | ファースト | TAF | カーボン100% | ¥27,500 |
TAF製法100%フルカーボンの高感度チューブラティップで、繊細なアタリを瞬時に捉える高感度メバル専用モデル。
ファーストテーパーの掛け調子アクションで、TAF製法でさらなる遠投性と操作性の両方を高次元で兼ね備えたスタンダードレングス7ft9in。
さらに遠投したい、足場が高い塔のシチュエーションに最適。1g前後のジグヘッドはもちろん、ミノーやトップウォータープラグ、シンキングペンシルなどのハードルアーに最適。メバルだけでなく、アジ・カマス・メッキ・ショゴ・カサゴといったライトソルトゲームにも相性抜群!
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 標準自重(g) | ルアーウェイト(g) | リーダーライン(lb) | PE Line(号) | パワー | テーパー/アクション | 製法 | 使用材料 | 税別価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XMBS-832LT | SP | 2 | 8’3″/251.5 | 85 | 0.5~15 | 2~8 | 0.1~0.5 | L | ファースト | TAF | カーボン100% | ¥29,000 |
8ft3in、ライトアクションのチューブラ仕様のロングレングス、メバル専用モデル。ロングロッドにありがちな重くてダルいデメリットをTAF製法で排除、自重85gを実現している。
ロングレングスながら1g前後の軽量ジグヘッドも軽快にキャスト可能。かつ10g以上のリグ、プラグも遠投可能で、フロートリグ、ライトキャロ、ジグヘッド、プラグ、マイクロジグ・鉄板、カブラなど、多彩なメソッドに高次元で対応。足場の高いポイントや磯場でも重宝し、尺メバルに照準を絞った大型狙いにも最適なモデルです。
アブガルシア公式「ソルティーステージ・プロトタイプ メバル」の詳細ページはコチラ
メバリングで最も大事なこと
一時期、そうですね、今から15年前ほどでしょうか。メバルブームの到来で、一時期劇的にメバルが減り、釣れない時期が数年続きました。メバルはロックフィッシュと呼ばれるように、基本的に回遊魚ではないので、釣りあげてキープした分、減少していくお魚です。
今は釣り人のマナーも向上し、キャッチ&リリースも定着してきました。キープして美味しく頂くことは何も悪いことではありません。ただし過度な魚のキープは控えたいですね。
メバリングを長年やっていると、多く釣ることよりも、1匹の価値をどれだけ高められるか、ということに力を注ぎたくなるもの。限りある貴重な資源、大事に感謝して頂きたいものです。
年をとったせいか、自分がこう釣りたいと描いた通りの魚が1匹でも釣れるとそれで満足なのです。
たまにメバルの新鮮なお刺身を頂きたくて、2~3匹だけキープし、持ち帰っています。
メバリングは本当に奥の深いゲームです。30年やっても飽きない魅力がたっぷりのメバル。そんな限りある魚種メバルだからこそ、今後さらに紳士的なゲームとして、一歩高みを目指したメバルゲームを構築していきたいと本気で考えているトモ清水でした。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。
トモ清水でした!
See you next time!
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