琵琶湖のプロガイド樋口達也。
2022年は「樋口達也の年」と言われるほど、とにかく強かった。mutaクラシックの優勝をはじめ、B.A.I.T第3戦・4戦の優勝、上位入賞の数々…。
輝かしい戦績をおさめたその“強さ”は、どこから来るのか。今回の電話取材で、その片鱗が垣間見えたように思う。
冬のサカマタミドストゲーム
今回の取材内容は「冬の釣り」がテーマ。
いわく「冬と一口に言ってもカバースキャットとか、いろいろな釣り方があります。でも水温が下がりきるタイミングでは、サカマタシャッドのミドストが調子いいですね」と言う。
その理由は「魚にレンジを合わせることができる」ため。
日々最低温度を更新し水温が下がっていく琵琶湖。そんな冬の始まりのタイミングでは、まだまだカバースキャットのボトムジャークなど、ボトムを意識した釣りに分がある。
ただし、水温が最低温度近くまで下がると冷え切った水がボトムに落ち、その冷たい水を嫌がって魚が少し浮く…という。だから少し浮かせられる“ミドスト”が効く。
少しでも条件がいい所が狙い所
冬のミドストゲームの狙い所は、そのベースに「少しでも条件の良いところ」があるという。
つまり、ベイトがいる、水温が高い、身を潜められる障害物がある。そういった条件が少しでも多く重なる所=魚が集まる所、と考えて狙っていくそうな。
例えば、北湖なら10~20mラインの漁礁や島回りのブレイクにオダなどの沈みものが絡むようなポイントが◎。
また、水深の浅い南湖であれば、水深がある4~6mラインのボディウォーターが当たるところ。それらに加え、ウィードがあるとかリングビアウォーレイがあるといった+αの要素があればなお良い。無論そこにベイトが絡むと、より好条件であるのは言うまでもなし。