BLAZE=燃えるように輝く、EYE=瞳。
〝ヒデはやし〟こと、林秀憲が立ち上げたメーカー「BLAZEYE(ブレイズアイ)」、その名には情熱を持ち、いつだってキラキラした瞳でモノを創り世に放つ、そんな意味が込められているようだ。
全国各地へ赴き、自身が感じたものをルアーに注ぎ込んで表現するのヒデはやしさん。アカメやオオニベ釣り師というイメージがあるかもしれない。しかしながら自身の礎となっているのはシーバスだという。
「やっぱり、私自身の幹となっているのは、シーバスアングラーであるということですね。そこで得た知識や経験のベースがあって、アカメやオオニベほか国内外の大型魚のキャッチにつながっていると感じています」
だから、ブレイズアイのルアーは独創的で面白い。シーバスルアーであり、それが〝モンスター魚〟に対応し得る設定にもなっているのだ。
ミノー「エヴォルーツ」シリーズ、そしてシンキングペンシル「レヴォルーク」シリーズはその独創性と実釣性能でブレイズアイの認知度を飛躍的に高めたルアー。
現在はルアー展開も広くなり、各種ルアーのバックボーンも興味深い。〝ブレイズアイルアーの生い立ち〟については、先日ご本人にも話を聞いてきたので、また改めてご紹介したい。
前置きが長くなってしまったけれど、そんなブレイズアイから、今回は新作ルアーのひとつシンキングミノー「エヴォルーツ99DS」をご紹介したい。
エヴォルーツとは
まず、エヴォルーツ99DSを紹介する前に、ごく簡単に「エヴォルーツ」の説明を。
前述した通り、「エヴォルーツ」シリーズはミノーである。すごく大まかな流れをいえば、ブレイズアイ第一弾ルアーとして登場したのが「エヴォルーツ120F」だ。
120mmのエヴォルーツは、その後派生し様々なモデルを生むのだが、同様に「次は小さいサイズもほしい」というユーザーの声は当然出てくるわけで…。そこで加わったのがエヴォルーツの「99」サイズ。
99mmながら超強靭な設計も認知され、これまた人気ルアーとなったのが「エヴォルーツ99VSP」。このVSPとはヴァリアブルサスペンドを意味する(ヴァリアブル=変形する)。可変サスペンドVSPはフックの番手でフローティングにもなりスローシンキングにもなる非常に面白いギミック搭載のルアーだが、99VSPについてはまた改めてご紹介したい。
エヴォルーツ99DSの特徴
そして同じく99サイズながらDS=ドリフトシンキング仕様の最新作が「エヴォルーツ99DS」ということになる。
サイズ | ウエイト | フック | リング | レンジ | 税込価格 |
99mm | 16.5g | #3 | #4 | 60~90cm | 2,200円 |
△エヴォルーツ99DSも当然ハンプバック形状
DSはシンキングミノー。まずはテール部に固定重心を増設し、飛距離が出るのがまずポイントとなる。
そして、端的にいえばボトム付近をゆ~っくり引いてこられる。ジグザグ軌道になることもなく。
つまりは、もっと遠くの、もっと深くをスローに探れるドリフトシンキング(=DS)仕様の99mm、それがレヴォルーツ99DS。
そしてもうひとつ新作ルアーとして登場したのが「レヴォルーク99MS」なのだが、先に述べた通りレヴォルークシリーズはシンペン。
一定層を巻いたり(もしくはリフト&フォールなど)で使用できるわけだが、もっとボトム付近をジワ~ッとゆっくり攻めたい時にはエヴォルーツ99DSの出番。だから、ある意味では対になる存在というか…。レヴォルーク99MSを使用していて、「もうちょいボトムを、もっとゆっくり」という時のフォローベイトにもなる。
その飛距離を活かしたサーチとしても、先に述べた通りフォローベイトとしても、実は幅広い活躍ができるシンキングミノーなのだ。
おぉ、これはありがたいと思った方もいるかもしれない。また、近年の時流にも合っているのでは? シンキングミノーと聞くとボートや水深の深い港湾部で使用するイメージもあるかもしれないが、ここ近年ではウエーディングでも用いられることが増えた。
それは、シンキングミノーを飛ばして、広くボトム付近をスローに攻める、そしてサイズ感の小さなルアーがほしい…これがキーとなることを、やり込んでいる人こそ意識するようになったから。シーバスに限らず、マゴチ、クロダイなどなど、ぜひ投入してみてほしい。
シンペンとミノーの境目を担うような、現代的「あるとメチャ助かる」ルアーになるのでは?
さてさて、次回はほぼ同時期に発売となったレヴォルーク99MSについてご紹介予定なのでお楽しみに!