投げて、ただ高速で巻くだけ。
その手軽さから新たに始めるアングラーも多いと言う、全国的に流行中の「ブレードジギング」。
先日、山口県岩国沖でブレードジギングの取材を敢行。新しいジグやタックルなど、いろいろ見せてもらってきました。
ブレードジギングの最先端を探るというこの取材、実は裏コンセプトがありまして。そのコンセプト「ビギナーにオススメのタックルとは」というもの。
上位機種にも迫るスペック?ブレードジギングタックルのエントリーモデルとは
ロケでご一緒したのは、ご存じ後迫正憲さんと鳴瀬雄太さん。
鳴瀬 雄太(Yuta Naruse) プロフィール
当日、お二人がメインで使用したのは、ハイエンドクラスの「ソルティガLJ」に「セルテートSW」を組み合わせたタックル。…なんですが、実はもう1つ持ち込んでいたタックルが。それが件のエントリーモデルだったという。
【ロッド】ヴァデル LJ 63HS
ロッドは「ヴァデル LJ 63HS」。ライトジギングのエントリーモデルとして人気を博した「VADEL BJ 」がフルモデルチェンジした1本。
そもそもヴァデルLJシリーズはバットジョイントモデルが6本、センターカットモデルが4本というラインナップで、全てのモデルが取り回しの良い6.3ftに統一。また、パワーはそれぞれ3パワーで展開されていて、ライトジギングというカテゴリを広くカバーできることが特長的なシリーズ。
その中から、PE0.8~1号・60~120gクラスのジグによるワンピッチジャークやキャスト&横引きを主体としたバットジョイントのスピニングモデル「63HS」をチョイス。
品名 | 標準 全長 (m) |
継数 (本) |
継方式 | 仕舞 (cm) |
標準 自重 (g) |
先径 (mm) |
元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格 (円) |
63HS | 1.91 | 2 | バッドジョイント | 143 | 120 | 2 | 9.9 | 30-120 | 0.6-1.2 | 86 | 21,000 |
ダイワ公式「ヴァデル LJ 63HS」詳細ページはこちら
メインで使用された後迫さんいわく「とにかく柔らかくてマイルドなロッド」。
そのメリットは、早巻きが主体のブレードジギングにおいて、一気にガツンと持っていかれるアタリの大きな衝撃をロッドが吸収してくれるとのこと。そのためバイトを弾きにくく、またバイトに対してロッドが追従してくれるので“乗りやすさ”も特長の1本という。加えて、しっかり入るティップがジグのバタつきも収束させ、一直線で高速巻きすることが重要なサワラ狙いに適しているとのこと。
また、長さは先述したとおり「6.3ft」で統一。この長さが、狙う水深によってはキャストが必要になるブレードジギングにはドンピシャなレングスだそうで、乗合船に乗ったときの“胴の間”からのアンダーキャストでも取り回しが良く、しっかり飛距離が稼げるという。