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今江克隆のルアーニュースクラブR「最新スピニングロッド初公開!攻撃型スピニングの象徴をアップデート『ビースティンガーExtreme』」の巻 第1127回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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さて、3週連続エバーグリーン新作ロッド関連の先行情報開示をしてきたが、今週は「カレイド」のスピニングカテゴリー「セルペンティ」シリーズの最新情報を先行初公開しよう。

初公開の新作スピニングロッド

今週初公開のスピニング情報は、すでに万全の完成度をもって2023年春のリリースを控えているのが「ビースティンガーExtereme64ML」。

ビースティンガー」は過去、「テムジン・フィランギ」、「テムジン・ブラッシュスティンガー」の後継機種として、「カレイド」シリーズにラインナップされた「ビースティンガー64L」のアップデートバージョンである。

世界に先駆けて高弾性を標榜した「テムジン」シリーズから、より高強度高弾性へと熟成と進化を遂げた「カレイド」シリーズでは、もはやブランド的にもアクション性能的にも「変える部分がない」ほど熟成された機種もあり、それらのアップデートはカーボン素材やパーツ関連に劇的な進化が果たされた場合に限っている。

基本的に「Extreme」や「Elite」などを付記し、同名称を何代か継承する新機種が多いのは、それだけ旧機種の完成度が高い証明でもあり、時代が変われど不変不朽のアクションコンセプトを持つ機種が存在するのが長きにわたり世界各国で愛用される日本製「カレイド」シリーズの誇りでもある。

その継承機種が多い「カレイド」の中でも、スピニングモデルとして長らく継承してきてるモデルは極めて少ない。

それだけスピニングロッドは、時代の流行に左右されやすいデリケートなロッドだといえるだろう。

攻撃型スピニングロッドの象徴をアップデート

そのスピニングの中でも時代に流されず、確固たる地位を現在も継承しているのが、テムジン時代からの攻撃型スピニングの象徴とも言える「ビースティンガー64L」である。

まず、過去にトーナメントで一度も自分のボートから降ろされたことがない「ビースティンガー」は、攻撃的なスタイルのスピニングとしては極めてバーサタイル&タフなハードスピニングである。

その最大の特徴は、あらゆる攻撃的なスピニングスタイルに高い対応力を持つことと、PEラインを使うことでベイトフィネスをはるかにしのぐ飛距離と強力なパワーを発揮できることにある。

2023年デビューが、すでに1年前から確定している「ビースティンガー Extreme」。ある意味、定番ラインナップのチューブラー64だが、自分のボートから降ろされることはまずない、攻撃的スピニングの定番だ

しかし、ここ数年で最も今江的にこのロッドの本質的性能を100%活かせるルアーに出会うことがあった、それが水面系PEパワーフィネスによる「ネズミ系エラストマールアー」だ。

特に自分が最も衝撃を受けたのが、2021年のTOP50北浦戦の折、テスト的に作った「T1100G」ほぼ100%採用の「ビースティンガー・プロト」と「野良ネズミ」の相性のよさだった。

この組合せを初めて霞ヶ浦で使い、「野良ネズミ」を動かした瞬間、そしてフッキングした瞬間からランディングに至るまで、「ビースティンガー」は、本来この釣りのために生まれてきたのではないか?と、心底感動したほどの相性のよさを見せた。

もう正直な話、この北浦戦の試合で表彰台はほんのわずかなウェイト差で逃したが、この組合せほぼ一本で6位入賞した段階で、「T1100G」フルコンバートの「ビースティンガーExtreme」のブランクスは一発で完成していた。

その「T1100G」と「ビースティンガー」のあまりの相性のよさに、自分の武器としてエラストマーマウスルアーをもこのロッドに合わせて開発しようと思い立ったほど、このコンビネーションは衝撃的組合せだった。

「野良ネズミ」にインスパイアされ、プラグの「メタルマウス」をエラストマー化した旧称「エラストマウス」。「ビースティンガーExtreme」は、このために作った ロッドといっても過言ではないかもしれない

当初、TOP50北浦戦でお試し作成したフルT1100G版「ビースティンガー」。その攻撃力の高さと機動性、相反するパワーは自分のスピニングの攻めを大きく変えた

マウス系エラストマールアーと抜群の相性のよさを発揮する「ビースティンガーExtreme」

フルT1100G化による劇的な変化とは?

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