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【どう違う?メリットは?】知られざるパドルフィッシング専用ロッドの魅力

寄稿:赤澤 克哉
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最近、カヤックからのコノシロパターン攻略に苦戦中。寝ている時もコノシロの夢の見ているbifarrテクニカルアドバイザーの赤澤克哉です、こんにちわ!

私はカヤックフィッシング専門ショップをやっているのですが、カヤック本体やパドル、ウエアなどのご質問はもちろん、ロッドに関するご質問もとても多いです。

BifarrからはSUP&カヤックからの釣りを対象としたパドルフィッシング専用ロッドが現在4機種リリースされていますので、機種ごとの説明も交えながらカヤックフィッシングで使うロッドに求められる要素について取り上げてみたいと思います。

赤澤 克哉(Katsuya Akazawa) プロフィール

千葉県市川市のカヤックフィッシングショップ「kayak55.com」スタッフ。日本のカヤックフィッシング黎明期からカヤックフィッシングの楽しさ、安全面、マナー面などを伝える活動を続けている。JSPA(日本セーフティーパドリング協会)アドバンストインストラクター。bifarrテクニカルアドバイザー。他、ジャクソン、palm、bluestormなどのフィールドテスターも務める。

パドルフィッシング専用ってどういうこと?

カヤックフィッシングを含めたパドルフィッシングの対象魚は無限大です。ですから、カヤックアングラーが100人いたら100通りのスタイルが存在すると言っても過言ではありません。

SLJをメインにしている、タイラバをメインにしている、ジギングをメインにしている、キャスティングをメインにしている、エギングをメインにしている…アングラーのスタイルによって使うロッドも当然変わってきます。

ですから、今カヤックフィッシングをされていて、すでに自分の釣りのスタイルにぴったりのロッドがある方はそのロッドを使い続けるのがベストです。専用ロッドが絶対に必要というわけではないのです。

しかし、もしも今お使いのロッドが「ちょっとグリップが長すぎる」とか「ファイトでバラシが多い」とか不満要素があるのであれば、専用に開発されたBifarrロッドも選択肢のひとつに入れるのも手かなと思います。

パドルフィッシング専用ロッドとは

何をもって専用なのか…なのですが、それは「SUPやカヤックで実際にテストをされて作られている」という点につきます。

SUPやカヤックでの釣りにおいてストレスがない。これを目指して実釣テストを経て作られているのです。そこが専用ロッドたる所以だと言っていいと思います。

ストレスがないからこそ、他の釣り(オカッパリやオフショアなど)をやっていた方が、これからカヤックフィッシングにチャレンジする場合の最初の1本にもアリだと思います。

具体的にはこんなロッド

カヤックフィッシングロッドの長さ

カヤックフィッシングでは狭い空間に座った状態のままでアクション、フッキング、ファイト、ランディングをこなさなければなりません。そうなると、まずロッドのレングスが重要になってきます。

ロッドが長すぎると「ティップにラインが絡まった時に座った状態で手が届かずほどけない」「カヤックではランディング時に魚を近くまで寄せてくるためロッドが立ってしまって破損の可能性がある」といったことが起こり得ます。

一方、ロッドが短すぎると「ジャークなどのアクションでのルアーの動きが小さくなってしまう」「ファイト時のタメが効かない」「艇の近くで魚に走られた時にバウ(カヤックの先端)を回し込めない」というデメリットが起こります。

それらを踏まえ、カヤックの上での快適性を考えたロッドの長さは「6ft3inch〜6ft8inch」ぐらいがベストだと考えています。

Bifarrのロッドは4機種ともに適切な長さなのでランディング時もロッドが立たず、弓矢のように引いてカヤックの縁まで魚を寄せられる

Bifarrのロッドは長すぎない上で14ft級のカヤックの先端をかわして右舷⇔左舷の切り返しができる長さになっている

もちろん、さきほど書いたようにカヤックアングラーのスタイルは無限にあるので、その長さの快適性をスポイルしても、突出した性能を重視して長いロッドや短いロッドを使うのもアリです。ただ、やはり狭いカヤックの中で適切なロッドの長さは釣りが快適になる重要な要素ではあると言えます。

bifarrロッド4機種の特徴について

Bifarrでは2022年12月現在、ベイトロッド2機種、スピニングロッド2機種の計4機種のロッドをリリースしています。

bifarrロッドのデザインを担当はジャクソン・横川隼大さん。元JB TOP50という経歴のあるジャクソンの社員で、ソルトウォーターフィッシングにも深く精通しています。

それでは、それぞれの特長を見ていきます。

Bifarr BIFB-63M Distortion

Rod Type:Bait
Blanks:All Solid
Length:6ft3in
Line:Line PE 0.6-1.5
Lure:Jig MAX300g

Distortionの釣果の一例

バイファール公式「Bifarr BIFB-63M Distortion」詳細ページはこちら

Bifarr BIFB-63L Flanger

Rod Type:Bait
Blanks:All Solid
Length:6ft3in
Line:Line PE 0.6-1.5
Lure:Jig MAX160g

Flangerの釣果の一例

バイファール公式「Bifarr BIFB-63L Flanger」詳細ページはこちら

ジギングカテゴリの2本

DistortionとFlangerは兄弟機で、レングスも同じで一見すると見分けがつかないぐらい。(実際並べるとブランクの径がだいぶ違います)

この2機種はジギングロッドとなります。ご自身が扱うメインのメタルジグのウエイトに合わせてお選びください。

違いはパワーです。どちらのロッドでもSLJから対応しますが、よりSLJが快適なのはFlanger。逆にどちらのロッドも150gのメタルジグをシャクれますが、150gクラスになってくると快適なのはDistortionになります。あとは中深場で200g以上のメタルジグを使う場合は迷わずDistortionという選択になります。

ベイト2機種の共通の特長は「ソリッドカーボン」であることと「多点ガイド」であること。

トップから数えて11個ものガイドが配置されていますここが、まさにカヤックフィッシング専用ロッドとしてふさわしい仕様なのです。

カヤックジギングにおいては、座った状態でのファイト時に魚が艇の下に潜り込んでいくこともあります。オフショア船の釣りであれば大きい青物が掛かって引っ張り合いになった時にはロッドを下に向けてストレートにもできるのですが、カヤックフィッシングではロッドは基本横を向いているので、魚が艇の下に入り込むとロッドは極限まで曲がってしまうわけです。

そのカヤックフィッシングならではの「極限まで曲がってしまった時」に、この2機種のメリットが出てきます。

・ソリッドカーボン素材は破断強度が高い

・多点ガイドによってロッドが曲がった時にラインとブランクが接触しにくい

ガイド間が広いほどブランクが曲がっていった時にラインがブランクに当たりやすく、それがラインブレイクの原因になる可能性が高まります。そして実釣面ではソリッドカーボンならではの食い込みの良さ、バラシやしさもひとつの魅力です。

次のページではスピニング2機種の特長をご紹介
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