ダイワのライトSWゲームブランド「月下美人」。アジング、メバリングといえば月下美人。そして、それぞれに専用ロッドというのも当然リリースされてきました。
カテゴライズなき究極系「月下美人EX」
そんな中、2022年の秋に発売となったフラッグシップロッド「月下美人EX」は、先日ご一緒させてもらった渡邉長士さんにとっても欠かせない相棒となっている。
先日公開したばかりの実釣動画でも活躍。
22月下美人EXで注目すべきは、アジング用・メバリング用というカテゴライズをなくした点。アジングにもメバリングにもクロスする要素が非常に多くあることから、どちらにも生きる珠玉の4機種を展開。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
適合ライン (lb.) |
適合ライン PE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
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510UL-S | 1.78 | 2 | 92 | 43 | 0.7/6.8 | 0.3-5 | 1-3 | 0.1-0.3 | 100 | 63,000 |
66L-S | 1.98 | 2 | 102 | 47 | 0.6/7.8 | 0.5-8 | 1.5-4 | 0.1-0.4 | 100 | 65,000 |
68L-T | 2.03 | 2 | 104 | 48 | 1.1/7.8 | 0.5-8 | 1.5-4 | 0.1-0.4 | 98 | 65,000 |
74UL-S | 2.24 | 2 | 115 | 51 | 0.7/8.3 | 0.3-5 | 1-3 | 0.1-0.3 | 99 | 66,000 |
例えば、ショートロッドで掛けの釣り=アジング、長めで食い込みの良さを重視したリトリーブ主体で乗せの釣り=メバリング、そのようなステレオタイプなアプローチだけでは通用しないことも多いし、そもそも面白味がない(笑)というのは、多くのライトゲーマーが知るところではないでしょうか。
だから、アジング・メバリングではなく、ライトSWゲームとして必要であろう各釣り方における究極のロッドとして新たにデビューしたのが22月下美人EX。
出典:YouTube「DAIWA Salt Water Fishing」
まず全機種共通のテクノロジーをザックリと見てみます。
ブランクスには「SVFナノプラス」。レジン量を減らしより多くカーボン繊維を密にしたSVFに東レのナノアロイ技術をダイワの独自製法で組み合わせたもの。高い強度と軽量化を可能にしている。
これにX45フルシールド。ブランクの先端からカーボン繊維を±45°に斜行させたX45で最も効果の高い最外層から締め上げることでネジレ剛性向上。パワーロスを抑えることでロッドが持つ本来の性能を引き出す。
また、V-JOINTαの印籠継ぎは、ジョイント部のひずみ・パワーロスを抑制し、ワンピースのようなスムーズな曲がりを生む。
そして、すっかり定着した軽量・高感度のエアガイドシステム=AGS。カーボンフレームが伝えるわずかな振動のダイレクト感は、ライトゲームでは大きな武器に。
月下美人EXではAGS TYPE-Rのショートフットタイプを採用しており、それをスレッド固定ではなく「CWS(カーボンラッピングシステム)」で固定。カーボンクロスによる固定は、取付部の軽量化とネジレ剛性・耐久性の向上を可能にした。
全機種そもそも自重が圧倒的に軽く、そしてリールをセットした際の持ち重りのなさが超高バランス。
歴代史上最強のEXといってよい仕上がり!
渡邉長士さん愛用の2機種
全4機種のうち、渡邉さんが持ち込んだのは「510UL-S・麗(REI)」と「66L-S・凛(RIN)」。
ロケ中、記者もちょっと使わせてもらって、アジを釣らせてもらった。「さすが」のクオリティ。当たり前だけれど、正直スゴくイイ。
実釣では、510UL-S・麗(REI)をエステルラインでの近距離用として、66L-S・凛(RIN)をPEラインでジグ単による中・遠距離用として現場に投入した。
麗(REI)
当日に限っていえば、中・遠距離にアジがいることがなく、510UL-S・麗(REI)がメインロッドとなった。
その自重43gと驚異的な軽さであるが、先にも述べた通り、リールセット時のバランスが極めてよい。
手のひらに馴染む形状を追求した「ゼロシートコンパクトフィット」の搭載はもちろん、アップロック式となったことで軽い握り心地を実現し、余計な力が抜け手感度がさらに高まっている。
ロッド:月下美人EX 510UL-S・麗(REI)
リール: イグジストLT2000S-P
ライン: 月下美人TYPE-E 鋭感 1.25lb
リーダー:月下美人リーダー2lb
凛(RIN)
66L-S・凛(RIN)もまた、ジグ単にもってこいのロッドだ。
ジグ単に66!? 確かに長く感じられると思う。ただ、前述した通りのテクノロジーとバランスで、「持ち重りする、ダルさがあるといったロングロッドのデメリットを本当に全く感じない」とは渡邉さんの言葉。
66でその自重47gと超軽量。渡邉さんは、リールにルビアスエアリティFC LT2500S-Pを組み合わせることが多いが、ロッド&リールで200gを切る、超軽量セットだ。
66と「長い」のだが、長さゆえのメリットを超享受できちゃうロッド。まず、単純に飛ぶので渡邉さんにとっては、ジグ単の遠距離機…という位置づけだとか。
具体的には1.5gほどのジグヘッドを20~30mほど沖まで飛ばして、そしてその飛ばした先で繊細に操り掛けたい、そんな時にメチャクチャいいという。
だから、合わせるラインはPE。渡邊さんが合わせるのは、PE0.15号。
なぜPEなのかといえば、単純に感度がイイ、そして遠距離で投げた先でフッキングにもタイムラグがないから。
流れにラインが押されて、ラインが膨らんでいるけど張っている…そんな状況ってアジングではあると思うのですが、モノフィラ系ラインでは、そんな時のバイトでフッキングしようとしてもどうしてもタイムラグが生まれる。
それをPEセッティングにすると、遠くでもスパンッと掛けられる。
いわば、ジグ単遠距離用だけれど近距離ジグ単のような超フィネス感覚で扱えるロングロッド。それが凛(RIN)。
今回は現場投入した2機種をご紹介しましたが、残る2機種合わせて全4機種。それぞれに個性があり、そうでありながらカテゴライズなきライトSWゲームロッドの決定版!