オリムピックが手掛けるアジングロッドの上位機種“コルト・プロトタイプ”。
「ヌーボコルトプロトタイプ」の後継機種にあたり、2021年にリニューアル。「強さ」、「感度」、「軽さ」共に向上。新採用のカーボンリールシート、オリジナルDPSダウンロック式グリップを纏い軽量化を実現。繊細なリグ操作を得意とします。
最先端技術もふんだんに使用され、カナリ話題を集めているコルト・プロトタイプですが、つい先日オリムピックがフルリニューアルを発表。より近代のアジングに対応できるようにブラッシュアップ、その全貌をご覧アレ。
23コルト・プロトタイプ【オリムピック】
操作感度と反響感度。
この両立できない関係性を高次元で融合させ、“高感度特性”に磨きを掛けられたNEWモデル「23コルト・プロトタイプ」が遂に解禁。近代アジングで必要となる軽量リグにより対応できるように開発が進められ、ハリ感を若干抑えられたブランクによって操作感度を向上させ、ライトラインへの負荷を軽減。より軽量リグの扱いが快適になったことで僅かなアタリも明確に手元やティップへ伝達し反響感度も向上。
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カーボンオリジナルリールシート「OP-01リールシート」を採用
“高感度特性”を向上させたのはブランクだけに留まりません。
こちらは従来モデルと最も大きな変更点で、カーボンオリジナルリールシート「OP-01リールシート」が全6機種のうち4機種に新採用となりました。
これまでのアジングロッドの場合「IPSリールシート」、「VSSリールシート」、「フロントグリップレスタイプ」3種の採用でしたが、新たに「23コルト・プロトタイプ」のためにオリムピックが独自で開発&設計を施した「OP-01リールシート」を新採用。高強度・高弾性を有したカーボン30%を含む“PA610”という素材が使用され、「軽量化、剛性、感度」全て向上。
手のひらのフトコロにフィットする形状で、力まずに包み込むようなホールド感を実現、ブランクタッチしやすい形状になっています。大胆に肉抜きされていることで、軽量化にも大きく貢献。同レングスの「21GCORPS-552UL-HS」と「23GCORPS-552UL-HS」の自重を比較してみると約6gの軽量化を実現しています。
因みにロングレングスで遠投も必須となる「23GCORPS-672L-HS」、「22GCORPS-782ML-HS」に関しては軽量・細身なIPSリールシートをダウンロック方式で採用。シッカリ握り込めるリールシートに設計されています。
2タイプのリールシートから好みのタイプを選ぶことができますよ。
ブランクへ採用した最先端技術はシッカリ継承
大きな変更点に関しては、上記で述べた通り“高感度特性”を向上させて軽量リグを扱いやすくしたブランクセッティングと、独自の「OP-01リールシート」の採用によって「軽量化、剛性、感度」全てを向上させている点。
その他のコダワリというのは従来モデルをシッカリ継承。では、まずは重要パーツであるブランク周辺の解説からしていきますね。
ティップセクションには操作性と感度を追求した高強度カーボンソリッドを採用。前途した従来モデルとの変更点との相乗効果で、繊細なバイトをシッカリ手元&ティップへ伝達し、フッキング率UPに貢献。
ベリーからバットセクションには、航空・宇宙、ハイエンドスポーツ用品といった分野で要求される極限性能を実現する、引張強度と耐衝撃性を両立したマトリクス樹脂技術「ナノアロイル技術」をメインに、最新のカーボンプリプレグ「トレカT1100G」を採用。因みに「トレカ®T1100G」は、東レの最高強度を誇る炭素繊維。ナノレベル(10億分の1)で繊維構造を緻密にコントロールする焼成技術によって、高強度と高弾性率化を両立させた素材になります。
また、シリーズ唯一のチューブラーモデル「23GCORPS-612L-T」にだけ「トレカM40X」も採用。
T1100Gよりも高弾性な炭素繊維であり「トレカ®MXシリーズ」の最初の品種。繊維強度と弾性率の両方を極限追求されており、従来の炭素繊維と同等の弾性率を保持したまま、強度を約30%向上させることに成功したとされる最新の炭素繊維になります。
メイン素材の上には粘り強くて軽量化を実現、オリムピック独自の4軸カーボン「スーパークワトログラファイトクロスLV」を搭載。それを、捻れ剛性に優れたオリムピック独自手法「G-MAPS製法」によって仕上げられていることで、粘り強くてブレないブランクスを実現。
説明させていただいた通りの最新マテリアルをブランクスに用いられたことによって、高感度かつ不意に掛かる力強いデカアジの引きにもシッカリ追従、主導権を与えない強靭なブランクスに完成。
高感度の証「O.S.S.」も採用
アジングロッドやメバリングロッドなど。
特に感度が求められるロッドに多い「O.S.S.」も採用。こちらは数値化した感度の基準をクリアしたモノ、このシステムが採用されている機種は超高感度の証。啄むようなバイトもシッカリ伝達して即フッキング可能。
細部にまでこだわった各パーツ詳細
述べてきた特長以外にも魅力はまだまだあります。パーツの細部にまで徹底的にこだわられていますよ。
トップにはチタンフレームSiC-Sリングガイドが採用。ティップ、ベリー、バットには軽量なチタンフレーム・トルザイトリングガイドも使用され、ロッドの持ち重りを軽減。
ブランクタッチしやすいフロントグリップレス仕様。そして、セパレートグリップを採用しつつ、リアグリップ部は最小限の大きさに留められていることでより軽量化を実現。繊細なリグ操作を可能に。
ジョイントは高精度なスピゴットフェルール(印籠継)を採用し、スムースなベンディングカーブを実現。