ゼナックが贈るロックショア・ショアジギングのHow To動画シリーズ、「ロックショア極意」。現在17回まで公開されており、これまで各ルアーのアクションや操作方法、タックルなどを紹介してきました。
今回のテーマは“リールの選び方”について。
前回は大まかな『M』・『H』・『HH』・『HHH』のタックルについて、ロッドやリール、ルアーなど交えての紹介でしたが、今回はそのリールの使い分けやサイズの選び方を深堀してお届けします。
もちろん、今回もロックショアのレジェンド本林将彦さんが解説してくれています。
出典:YouTubeチャンネル「ZENITH FISHING ROD」詳細ページ
リールの選びかたついて
ここからはリールの選び方について解説していきます。
まず一つ目が、リールのサイズについて。サイズを選ぶうえで重要になるのがラインとのバランス。
基本的にポイントは、自分が使いたいラインが300m巻けるスプールのリールを選ぶコト。
目安は下記の表の通りとなります。
続いては、ドラグについて。
ロックショアゲームでは大型の青物との激しいファイトをイメージされる方も多いでしょう。それに合わせて最大ドラグ値の高いリールを選ばなければ…なんて思っていませんか?
本林さん曰く、「実際、実釣のなかで25kgのドラグを使用することはない」のだそう。
最大ドラグ値や、アベレージのドラグ設定値はあくまで目安にしているとのこと。
では、本林さんが最も重視しているポイントはどこになるのか?
それは、「ギア比」だそうです。ルアーを操作するにも、ファイトするにもギア比がカギとなるとのこと。
大きくギア比を分けると、一回の回転で約4.6回スプールが回るPG(パワーギア)と、4~5回ほど回るHG(ハイギア)、そしてさらに6回以上回るXG(エクストラハイギア)の3種類があります。
ギア比によってルアー操作が変わると話しましたが、どのような影響を与えるのか?また、ルアーの種類の違いについても紹介していきます。
まずジグの場合、アクションを起こした際の“糸ふけ”がカギとなります。糸ふけがいかに出るかで、動きの質も変化するため、糸巻量の多いHGやXGは、動きが地味になりがち。そのためPGの方がよりアクションのキレが増し、動きの幅も大きくなります。
逆にダイビングペンシルなどの、動きのメリハリが重要になるルアーはXGの方がアクションさせやすいメリットも上げられます。つまり、ルアーによってそれぞれの特性が活きるというワケになります。
しかし、ルアーごとでリールを交換していられない場合が多いかと思います。
そこで、本林さんがオススメするのはHG。
PG・XGの中間的なギア比で、各ルアーの操作に関しても釣り人側でコントロールすることができます。ジグの糸ふけに関しても、少し余らせるようにハンドルの回転を調整したりと、多少の技術は求められますが、慣れてくれば自在に調整が効くとのこと。
ちなみに、4000~6000番といった小さいリールの場合、スプールも小型化するためHGでは8000番以上のモデルと比較してPGクラス程度しか巻き取ることができません。そうしたこともあり、小型のサイズのリールに関してはXGがオススメとのこと。
このような点を考慮し、リールを選ぶようにしましょう。
本林さんがオススメする初めてのリールの番手
では、結局のところ、初めてのロックショアでどんなリールを選べばよいのか?
本林さんのオススメは、ロックショアゲームで多用する4号ラインが巻ける8000番クラスのHGが良いとのこと。
ちなみに、リールの価格帯ではハイエンドではなくても全く問題がないとのこと。近年は技術進化に伴い、手ごろな価格帯のリールでも性能に優れた機種が各社から登場しています。
無理に最初からハイエンドを使う必要はないとのこと。
ハイエンド1機種ではなく、逆に違う番手を別に用意していく方が実用的だったりもするとのこと。
ぜひ、リール選びの参考にしてみてはいかがでしょうか?