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【ゼナック・ロックショア極意】ロックショアでのタックルセレクトを徹底解説!

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ゼナックが贈るロックショア・ショアジギングのHow To動画シリーズ、「ロックショア極意」

現在16回まで公開されており、これまで各ルアーのアクションや操作方法などを紹介してきました。

今回の内容は、そんなルアーを扱うタックルについて。

ロックショア・ショアジギングをはじめるうえで、どのタックルを選べばよいのか? ロックショアではどのくらいのパワーのロッドが必要なのか?非常に気になるトコロ。

今回は、そんなタックルのクラス分けやバランス、ルアーサイズに対するタックルの考え方など、ギア選びの基礎から分かる内容となります。

出典:YouTubeチャンネル「ZENITH FISHING ROD」詳細ページ

もちろん、今回もロックショアのレジェンド、本林将彦さんが解説してくれています。

【ロックショア極意】#16 ギアの知識 – タックルの選び方 –

タックルは基本4パターン

ロックショア・ショアジギングする上で本林さんが選んだタックルは4本。ロッドのパワーでいえば、「M」・「H」・「HH」・「HHH」となります。

メーカーによって若干パワーの違いはあるかと思いますが、おおよそ4タイプが主流となります。下記からは各ロッドの使用ルアーや用途について紹介していきます。

Mクラスのタックル

Mのモデルで使用するタックルは以下の通り。

リール ライン ルアータイプ ルアーウエイト
4000~5000 1~3号 シーバス/青物 20~60g
MAX:80g

ラインは1~3号を目安とし、リールはリールであれば4000~5000番相当がちょうどよいとのこと。

ちなみに本林さんはシマノのセルケート4000番で、ラインは2号を使用。

ルアーは、シーバス系から青物系のややライトなモデルの使用に適しており、ウエイトでいえば20~60g、種類によっては80g前後まで使用します。

Hクラスのタックル

Hのモデルで使用するタックルは以下の通り。

リール ライン 対象魚 ルアーウエイト
8000番 3~5号 1mクラスの青物 40~100g

ラインは3~5号を目安とし、リールは8000番相当がちょうどよいとのこと。

主にヒラマサやブリの1mクラスを釣るのに適したタックルとなります。

ルアーは下限で40~50g、最大で100前後のプラグを使用するのにマッチしています。

HHクラスのタックル

HHのモデルで使用するタックルは以下の通り。

リール ライン 対象魚 ルアーウエイト
14000番 4~6号
最大8号
10kgオーバーの青物 ~200g

ラインは4~6号を目安とし、最大で8号も使用する人もいるとのことで、リールは14000番クラスがオススメ。

ちなみにルアーに関してはHとほぼ同じ系統のものを使用することが多く、ウエイトは最大200g前後まで対応しているとのこと。

対象となる魚は10kgオーバーのヒラマサ、場合によっては20kgクラスも十分に釣り上げることができるそうです。

ちなみに、このクラスのロッドで40~50kgの魚に挑む方もいるのだそう。

HHHクラスのタックル

HHHのモデルで使用するタックルは以下の通り。

リール ライン 対象魚 ルアーウエイト
20000番 8~10号 GT/ツナ ~200g

今回紹介するクラスでは最大のモデルではありますが、各メーカーさんによってパワーのバラつきも若干あるとのこと。対象となる魚はGTやツナなどのモンスタークラス。

ルアーは180~200gクラスでも余裕でフルキャストできるのが特長で、ルアーに関してはHHクラスとほぼ同じとのこと。

本林さんが使用するミュートスシリーズ

続いては、本林さんが使用するロッド、ゼナックの「MUTHOS(ミュートス)」シリーズについて紹介してきます。

「MUTHOS(ミュートス)」シリーズは、ゼナックがロックショアアングラーの要望に応えるべく、トライ&エラーを重ねながら膨大な量のプロトロッドとテスト釣行を積み重ねてきた本格派の“実践ロックショアロッド”。

各機種にはSonio-ソニオや、Accura-アキュラといったネームがつけられており、派手なデザインも不要なパーツもすべて排除し、非常識でストイックに本質のみを具現化した、“原点にして、最高峰”と称されるモデルです。

ゼナック公式「MUTHOS(ミュートス)」詳細ページはこちら

「MUTHOS(ミュートス)」シリーズの特徴

ここからは「MUTHOS(ミュートス)」の各機種の特徴について紹介していきます。

ちなみに、上記ではロックショアゲームで使用する“一般的なロッド”の区分について紹介してきましたが、この「MUTHOS(ミュートス)」シリーズに関しては、やや特殊。Mパワーのモデル「Sonio(ソニオ)」やHパワーの「Accura(アキュラ)」など、各機種のパワーごとの区分がかなり広く設けられているのが特長。

というのも、「Sonio(ソニオ)」の100Mに関しては、10gクラスのシーバスに使われるようなプラグ系から100gのジグもフルキャストができるモデル。

対して、「Accura(アキュラ)」の100Hは、「Sonio(ソニオ)」の100Mの下限クラスのルアーも扱うことができ、それでいて上限は200gまで扱えるモデルとなります。

HH以上の特長

ミュートスのアキュラ100HHも同様に、下限は30gクラスのルアーが扱えて、さらに上のクラスのHHHで扱うような200gを超えたルアーも扱うことができるとのこと。

アキュラ100HHHは逆に、アキュラ100Hで扱うようなルアーから最大250gほどのルアーもフルキャストできるスペックとなります。

結論、ミュートスシリーズは各機種ともに扱えるルアーの幅が広く、フトコロが深いスペックといえるでしょう。

なぜ、ロッドのパワーのクラス分けが必要?

さて、ここで気になるのが、なぜロッドのクラス分けが必要なのか?

ミュートスシリーズは各機種ともに扱えるルアーの幅が広いから、クラスのパワー分けなどは不要なのでは?なんて疑問が生まれます。

ここではそんな疑問に対する答えと、タックルのクラス分けの重要性について解説していきます

答えその①:ベイトのサイズの問題

一つ目の答えとして挙げられるのが、ベイトのサイズについて。

大型の魚を狙う際、ロッドにはより強いパワーが求められます。しかし、狙う魚が大きくなる=その魚が食べているベイトが必ずしも大きいとは限りません。

逆に小さなベイトを偏食している場面も多々あります。

ルアーにあわせてロッドのパワーを下げるのではなく、ロッドのパワーを維持したまま小さなルアー・軽いルアーも扱える。この対応幅の広さもミュートスシリーズの武器といえるでしょう。

答えその②:クラス分けの必要性とタックルバランス

ではなぜ、今回本林さんがタックルのクラス分けについて説明したのか?

その答えがタックルのバランス。硬いロッドで細いラインを使用するとき、逆に太いラインを使用しなければならないシーンがあるかと思います。

そこで重要になるのが、ロッドやリール、ライン、リーダー、ルアー、フックなどのバランス。

一つでもバランスが崩れるような箇所があれば、上がるはずの魚が獲れなかったり、ましてやトラブルの原因にもつながります。

リールのドラグも、セットするロッドの破断強度の1/3にあわせて設定するなど、各ロッドのパワーに応じた設定が重要となるのです。そういた理由で、ロッドのクラス分けが必要となります。

ロックショアでのファイトは豪快なイメージが先行しますが、その裏ではロッド・リール・ラインなど繊細なタックルバランスが重要です。ロックショア極意では、そうしたロックショアゲームの裏側や重要ポイントなどが細かく解説されています。

ぜひ、動画と併せてチェックしてみてください。

ゼナック(ZENAQ ) プロフィール

1960年創業、made in japanの老舗ロッドメーカー。1960年頃よりバンブーロッドの製作を開始、その後は最先端の素材と熟練された技術を駆使し、各ルアーターゲットに最適化されたコンセプトのロッドを発表し続けている。 これまでエギングの「アソート」、メバリングの「アストラ」、ショアジギの「ミュートス」、ボートキャスティングロッド「トビゾー」、ジギングの「フォキート・IKARI」など様々なブランドやシリーズを展開、コアなファンからも圧倒的な支持を受けている。
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