ジグをスローに動かし、青物以外にも遊泳力の低い根魚なども釣れることから人気を博している、スロージギング。
前回は、スロージギングの名手「清水一成」さん聞いたロッドの選び方を紹介しましたが、ご覧いただけましたか?
前回もお伝えした通り、今回は「リール編」。実際に清水さんが使用していた「ソルティガ IC」について見ていきます!
ソルティガ IC【ダイワ】
「今までのジギングリールに足りていないものは何か?」「ユーザーが本当に求めているものは何なのか?」そんな問題を1つ1つ解決し誕生したのが「ソルティガ IC」です。
品名 | 巻取り長さ (cm/ ハンドル1回転) |
ギア 比 |
自重 (g) |
最大 ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量 PE (号-m) |
スプール径 (mm) |
ハンドル 長さ (mm) |
ベアリング (ボール/ ローラー) |
税別価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
300H-SJ | 98 | 7.3 | 405 | 10 | 1.2-600 1.5-500 2-400 2.5-300 3-250 |
Φ43 | 85-95 | 11/1 | 71,500 |
ダイワ公式「ソルティガ IC」の詳細ページはコチラ
清水さんの使用番手は300H-SJ
今回のロケはスロージギング。ロケ当日は最速6ノットとカナリ潮流が速く、260gと重たいジグを水深の深い場所でしゃくるため、使用した番手は「ソルティガ IC」の中でも最も大型な「300H-SJ」。
カナリ大型ながら、自重は405gとカナリ軽量で驚きました。
高い剛性感と高い操作性
清水さんに「ソルティガ IC」の使用感を尋ねたところ、「剛性がカナリ高い、巻き上げパワーも高く安心してファイトができる、また操作性もバツグン」と仰っていました。
実際にジグをしゃくる際も軽やかにアクション。ジグを回収する時にもスイスイ巻き上げていました。メジロをかけた時には主導権を与えずゴリ巻きで取り込んでいました。
なぜ「ソルティガ IC」が、強くて軽いという一見、矛盾する要素をかなえるのか…その秘密は大きく分けて2つ。
「ハイパードライブデザイン」とは、初期性能が長く続くことを目指した設計思想。「ハイパードライブデジギア」「ハイパーダブルサポート」「ハイパーアームハウジング」「ハイパータフクラッチ」の4つからなるテクノロジーで構成されています。
・ハイパードライブデジギア
強く滑らかな回転が持続することを追求したベイト(両軸)リールにおける新設計ギアシステム。
ギアのモジュール(歯)は耐久性を高めるために小さくせず、噛み合い効率を高めることで、滑らかな巻き心地が長く続きます。
・ハイパーダブルサポート
ドライブギアのパワーをスプール回転へ変換するピニオンギアの両端をボールベアリングで支持する、「ハイパーダブルサポート」。
回転フィーリングの向上や回転耐久性、回転パワーの伝達率が高まっており、力強い巻き心地に貢献しています。
・ハイパーアームハウジング
ハイパードライブデジギアとハイパーダブルサポートで高められた回転性能を100%発揮させるため、内部構造を高剛性・高精度でしっかりと支える筐体システム「ハイパーアームハウジング」。
「ソルティガ IC」は、マシンカット製法で切削されたアルミニウム合金ボディが採用され、フレーム・両サイドプレートがアルミ素材のフルメタル構造が用いられていて、高剛性に仕上がっています。
・ハイパータフクラッチ
固着しにくく作動し続けるクラッチシステム「ハイパータフクラッチ」。潮を被りやすいオフショアの釣りだからこそ、塩噛みで固着しないクラッチはありがたいですよね。
上記の4つのシステムが合わせることで、初期性能が長く続く、過酷な使用にも耐えられる性能を有したリールになっています。
高い操作性を実現するために、徹底的にボディをコンパクト化。サイドプレートは最小径クラスに。ボディ高を0.1mmでも低いポジションになるようにクランク化するなど、しっかりと握りこむリールに仕上がっています。
また、ICカウンターを搭載しているのにも関わらず100番で自重300~310g、300番で自重385~405gと、従来のカウンター非搭載モデルに迫るほどの軽量化を達成。握りこみやすいボディと軽量化が相まって高い操作性を実現しています。
水中をイメージしやすいICカウンター
もともとICカウンター付のリールを使うことが少なかった清水さん。理由は「重くなるし、実釣中にあまり見ないから」。今回の「ソルティガ IC」は、前述した通り軽量化が達成され、重くなるというデメリットはクリア。
「ソルティガ IC」は、ICカウンターの位置にもこだわっており、パーミングした際に隠れない絶妙な位置に配置されています。さらに、水はけがよくなるように凸形状が用いられているなど、カウンターが見やすい設計になっています。
これにより、清水さんが抱いていてデメリットは解消され、見やすく高剛性かつ軽いというICカウンター付リールが実現しています。
水深が分かるだけでなく、ジグを何m動かしたかわかるICカウンターはより繊細にターゲットを誘えうことができるんだとか。
10mごとにピッとなるデプスアラームによって、ICカウンターを見ることなく水深を把握。清水さん曰く「音で何m動かしたかわかるのは非常に便利」とのこと。
デプスアラームの音は気になりませんか? と質問すると「釣行中に気になることはない」とおっしゃっていました。
実際に使ってみて
実際に記者もロケの合間に使わせていただいたところ、まず感じたことは「握りやすい!」。あまり手が大きくない記者でも、しっかりと握りこむことができました。
下の写真を見てわかる通り、サイドプレートがとても小さく、コンパクトに対するこだわりを感じました。
260gのジグをしゃくってみたんですが、リール本体がたわむ感じが全くしない。まるで1つの塊を持っている感覚でした。さらに、ジグを回収する際も巻き上げパワーが高く、ジグがスイスイと上がってきて驚きました。
ロケでは、お2人が使用する「ソルティガ IC」からピーというデプスアラームが鳴っており、釣りに集中できないんじゃないか? など思っていましたが、実際使ってみるとほとんど気になりませんでした。むしろ、お借りしているジグを絶対になくせない記者にとって最高の機能でした。
ソルティガ ICのラインナップ
スロージギング以外にも最適な、様々なサイズがラインナップ。
【適合釣種】タイラバ・SLJ(スーパーライトジギング)
品名 | 巻取り長さ (cm/ ハンドル1回転) |
ギア 比 |
自重 (g) |
最大 ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量 PE (号-m) |
スプール径 (mm) |
ハンドル 長さ (mm) |
ベアリング (ボール/ ローラー) |
税別価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100P-DH・100PL-DH | 54 | 4.8 | 300 | 7 | 0.8-500 1-400 1.2-300 1.5-250 2-200 |
Φ36 | 110 | 13/1 | 70,400 |
【適合釣種】ライトジギング、タチウオ、ディープタイラバ、SLJ(スーパーライトジギング)
品名 | 巻取り長さ (cm/ ハンドル1回転) |
ギア 比 |
自重 (g) |
最大 ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量 PE (号-m) |
スプール径 (mm) |
ハンドル 長さ (mm) |
ベアリング (ボール/ ローラー) |
税別価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100・100L | 70 | 6.3 | 310 | 7 | 0.8-500 1-400 1.2-300 1.5-250 2-200 |
Φ36 | 70 | 11/1 | 70,400 |
【適合釣種】ジギング、スロージギング
品名 | 巻取り長さ (cm/ ハンドル1回転) |
ギア 比 |
自重 (g) |
最大 ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量 PE (号-m) |
スプール径 (mm) |
ハンドル 長さ (mm) |
ベアリング (ボール/ ローラー) |
税別価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
300・300L | 84 | 6.3 | 385 | 10 | 1.2-600 1.5-500 2-400 2.5-300 3-250 |
Φ43 | 75-85 | 11/1 | 71,500 |
以上、「ソルティガ IC」について見て行きました。高い剛性と高い操作性が高次元に合わさったリールということで、清水さんが惚れこむ理由が分かった気がします。
ロッド、リールと紹介したので、次はジグについて紹介します。お楽しみに!