今江克隆のルアーニュースクラブR「憧れのボートを試乗インプレ!伝統的アメリカンアルミバスボートの魅力に迫る!」の巻 第1114回
TOP50第4戦霞ケ浦本湖水系のプリプラクティスは、第3戦の荒っぽい練習を反省し、今年の練習の中でも最もていねいかつ慎重に全日程を終えることができたと思う。
今年は、ノーフィッシュが一度もなかった昨年に対し、開幕戦初日からノーフィッシュスタート……2戦目、3戦目とノーフィッシュを毎回喰らっており、結果的に荒っぽい釣り、強い釣りを押し通してビッグウェイトを単日出す程度で生き残れるほどTOP50は甘くないことを痛感している。
広大で荒れる霞ケ浦本湖水系は、とにかく風向き一つで状況が激変するため、風向きに応じて柔軟にエリアをチョイスする練習に重点を置いたが、3つの確率の高い釣り方で、ほぼ全エリアで平均して複数のバスを毎日触ることができた。
今回の試合は、ボートの走破性を含めタックル全ての完璧なセットアップと釣りの練度が極めて重要なカギとなりそうだ。
オフリミットの2週間でハード面を完璧に仕上げ、本番にストレスなく挑めるよう、準備に専念したいと思う。
アメリカ製のアルミバスボート「バストラッカー」に試乗
さて、そんなオフリミットの最中、個人的に今、かなり興味を持っているアメリカ製のアルミバスボート「バストラッカー」の試乗で、久々に琵琶湖に浮かんできた。
「バストラッカー」と聞いて、その響きにバスフィッシング黎明期のノスタルジーを感じる人は相当なキャリアを持つ一生バス釣り好きなアングラーだろう。
「バストラッカー」とは、元祖アメリカンバスボートの原型といっても過言ではない歴史ある存在で、信頼性、販売実績ともに世界No.1のアルミ製バスボートといえる存在だ。
事実、私が高校生の頃(実に40年以上前)、当時雑誌等で著名だった諸先輩方が池原ダムで「バストラッカー」に乗ってトップウォータープラグでボコボコに釣っているグラビア写真に心底憧れたものである。
驚くべきことは、当時から「バストラッカー」はその姿をほとんど変えることなく、現代にいたるまでアメリカの典型的中~小規模ファームポンドバスボートとして、最も広く知られる存在として世界に認知されていることだろう。
きらびびやかなFRP製バスボート(当時から存在しているのは「レンジャー」&「スキーター」)&バストーナメントが台頭する以前、アメリカのニオイがするオシャレなバスフィッシングといえば、「バストラッカーに犬乗せてトップウォーター」をイメージするほど、「バストラッカー」の歴史は、揺るぎないものなのである。
懐かしい……
今回、「バストラッカー」を製造販売するUSAホワイトリバーマリングループ(全米最大手ボート製造販売ディーラー)の正規代理店である「バスボートジャパン」が、「バストラッカー」の歴史的フラッグシップモデルである「バストラッカークラシック16.8フィート」、そして牽引免許不要艇である「バストラッカーグリズリー16.1フィート」の輸入販売を本格的に開始し、懐かしい想いもあって試乗に行ってきたのである。
懐かしい……憧れだったあのボートを試乗インプレ!