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プロトロッドで大満喫!トモ清水が激押しする、これから秋にかけてオススメの釣り

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第173回
プロトロッドで大満喫!トモ清水が激押しする、これから秋にかけてオススメの釣り

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

こんにちは、トモ清水です。8月は新開発ロッドのテストで実家の石川県にしばらく行っていました。

北陸でも局地的な豪雨が発生し、実家の河川でも大きな爪痕を残していきました。これから台風シーズン、大きな被害が出ないことを願うばかりです。

日本だけでなく、世界的にも異常気象が多発している現在。これからどうなっていくのでしょうか。

この暑い夏が終わると、いよいよ私が1年で最も好きな秋の到来です。例えば、大人気のエギング、秋の好シーズンがやってきます。今現在、肉眼でもアオリイカが大きく育っているのが確認でき、あと1カ月くらいで十分狙えるサイズになってくるでしょう。

ですが、まだまだ残暑が続く予感…。という訳で今回は、これから秋にかけてオススメの釣りを紹介します。

ライト磯は穴場!?

今年の夏は本当に暑く、この暑さで日中は釣りを控えていた方も多いのではないでしょうか。そんな暑い日は、子供が遊べるほどのライトな磯場で、膝下まで海水に浸かりながら、釣りをするのが快適です。

ライトな磯場でも、良型のカサゴやムラソイなどの根魚、場合によってはサバやショゴなど青物もシャローに入っているケースも多いので、気軽に楽しめます。ポイントは波のない静かな磯場を選びます。

膝下まで浸かることで、かなり暑さはしのげます。まだまだ暑さは続くので、このスタイルは10月くらいまで楽しみます。

ライトな磯場では、特に遠投する必要がなく、足元の波打ち際を狙っていきます。根魚が潜んでいると、すぐに反応があり、ベイトフィネスのロッドを曲げてくれます。

磯場では主にカサゴですが、それにキジハタ、ムラソイなどが交ざります。

磯場では、強引に藻や岩場から根魚を引きずり出してくる必要があるため、「ゼノンLTX」ではなく、「ゼノン・ビースト」を多用します。フッキングした後は、一気にゴリ巻きで寄せてくるため、PEラインも1号、リーダーも12Lbとやや太くします。

ゼノン・ビースト6 / 9【アブガルシア】※SW対応

製品名 自重(g) ギア比 スプール径/幅 ハンドル長 ライン巻き取り長 最大ドラグカ ラインキャパ PE3号 ベアリング 本体価格(税抜)
ZENON BEAST6 195g 6.8:1 32mm/22mm 95mm 68cm 5kg 0.33mm/16Lb: 100m 0.37mm/20Lb : 75m 100m 9/1 ¥43,500
ZENON BEAST6-L 195g 6.8:1 32mm/22mm 95mm 68cm 5kg 0.33mm/16Lb: 100m 0.37mm/20Lb : 75m 100m 9/1 ¥43,500
ZENON BEAST9 195g 9.5:1 32mm/22mm 95mm 95cm 5kg 0.33mm/16Lb: 100m 0.37mm/20Lb : 75m 100m 9/1 ¥43,500
ZENON BEAST9-L 195g 9.5:1 32mm/22mm 95mm 95cm 5kg 0.33mm/16Lb: 100m 0.37mm/20Lb : 75m 100m 9/1 ¥43,500

アブガルシア公式「ゼノン・ビースト」の詳細ページはコチラ

ライト磯でキジハタが釣れますが、そういったポイントは、秋のアオリイカポイントでもあります。9月中旬くらいからエギも用意して、両方狙うのが良いでしょう。

アベレージサイズのカサゴでも、想像以上にスリリングなファイトを磯場では楽しませてくれます。

磯場の水中では、根魚が潜む岩場や藻が多く、いくら魚が小さくても小さな隙間に潜られたらなかなか出てきません。それ故に、躊躇なくゴリ巻きが必要。「ゼノン・ビースト」のようなハイギア、パワーハンドルのリールが必要となってきます。

ベイトフィネスとライト磯場は相性バツグン

ベイトフィネスのロッドだと、硬すぎないので、このようにロッドをしっかりと曲げてファイトを楽しめます。

これも足元を狙ってのヒット。ベイトフィネスの手返しのメリットを最大限活かして、どんどん新しいポイントを攻めていくのが釣果アップの秘訣。

ワームだけでなく、5gくらいのマイクロジグのリフト&フォールにもキジハタはよくヒットします。

コツはやはり、しっかりボトムを取ること。また港の岸壁にもキジハタが付いているので、壁際をキワキワにジグを落として攻めるのもよくヒットします。

雨の後はシーバスがチャンス!

今年の夏は猛暑と同時に雨も多く、その雨の後は釣れるチャンスになることも多く、特にシーバスはチャンスで、雨の後は荒食いってなこともよく起こりえます。

雨あがりはシーバス狙い。

雨の後は増水し濁るので、シーバスを狙うには絶好のチャンスとなります。

ベイトフィネスでシーバスを狙う時は、いつも接近戦オンリー。狙ったポイントに正確にルアーを撃ち込んでいきます。動画もUPしますので、こちらも参考にして頂ければと思います。

こういったオープンエリアでは、スローテーパーがベスト。この曲がりを見てください。プロトのベイトフィネスロッドですが、全体的によくしなり、シーバスのバラしを低減してくれますし、何よりファイトを楽しめます。

5ft代のプロトタイプ。

やはり数狙いでもなく、サイズ狙いでもない、自分の狙った通りの展開で、価値ある1本を目指すのがトモ清水流。さらにプロトのロッドはショートレングス、スローテーパーなので、1匹を丁寧に存分に楽しむことが可能!

釣りをもっと自由に楽しもう

シーバスを狙うには専用のシーバスロッドが必要、と思っていないでしょうか。そんなことは全くありません。ロッド開発の私が言うのも弊害があるかもしれませんが、そんな常識に縛られる必要はありません。

釣りはもっと自由です。その自由は、実際にはどのようにしたらよいかアングラーが分からないだけです。

狭いスポットを狙うのに、かえってシーバス専用の長いレングスは邪魔になるだけ。シチュエーションに合わせて、短いロッドを選ぶのも賢い方法で、またシーバスのサイズが大きいからといって、パワーのあるロッドを使わなければならない、といったこともありません。

実際、5ft代のショートレングスのロッドで、豆アジングを楽しめるようなウルトラライトのスローテーパーでこのように獲っているわけですから。

ただベイトフィネスといっても、ラインは決して細くはありません。シーバス狙いの時は、メインのPEラインは0.8号位ですが、リーダーはフロロカーボンの18Lbと決して細くはありません。これがしっかり獲るためのバランスです。

雨が降った後、もしくは雨の降った翌日、シーバスを狙ってみましょう。これからシーバスも秋の荒食いへとベストシーズンに入っていき、同時にランカーシーバスも狙える最高の季節を迎えます。ぜひチャレンジしてみてください。

トモ清水でした!

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