ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【ロッド適材適所】取り回し重視?飛距離重視?チヌゲームにおけるロッドの使い分けのアレコレ

寄稿:岩﨑 克敬
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク
チヌゲーム特集

みなさんこんにちは。ピュアフィッシングの岩﨑 克敬です。

「チヌを狙う!」と一言で言っても、どこで?何を使うの?とポイントによって狙い方は様々。

先日配信させていただいた記事で、その狙い方についてご紹介させていただいたんですが…ほんと最近はフリーリグの登場で一気にデイゲームでの人気も上がり、それに合わせてタックルも細分化されてきています。

今回はアブガルシアから発売されたソルティーステージプロトタイプのクロダイモデル2機種を例に、私なりのロッドの使い分けをご紹介したいと思います。

岩崎 克敬(Iwasaki Katsutaka) プロフィール

明石市在住で阪神間をメインに活動中。 ライトゲームからシーバスまで様々なソルトゲームに造詣が深い。現在は二児の父で寝かしつけてから釣りに出かける日々を送っている生粋の釣り好き。 ピュアフィッシングジャパンフィールドスタッフ。

ソルティステージプロトタイプとは

まず、ご紹介するソルティーステージプロトタイプは10年ぶりにフルリニューアルされたロッドシリーズで、チヌ(クロダイ)をはじめ、ライトゲームからオフショアジギングまで、あらゆるソルトターゲットを網羅するシリーズ。シリーズを通じて強度・重量・感度を徹底的に追及し、グラス素材などを含まないカーボン100%で構成されています。

さらにTAF製法と東レのナノカーボンブランクスを採用しており、めちゃめちゃ軽いのにパワフルという相反する性能が光っているロッドなんです。チヌゲームで使用するのはもちろんクロダイモデルなんですが、実際にアブガルシアのリール「ZENON」をつけたロッドを持ってもらうと「うわっ!かるっ!!」…とびっくりしますよ(笑)

見た目も完全無塗装で、各パーツのデザインはカッコいいだけでなく、リールシートはEVAを採用し、雨の日でも滑りにくい実用性も兼ね備えています。ほんと、この価格帯でここまでできるか…と感心すらしてしまいます。

クロダイモデルとして発売されているのは2機種。チニングではど真ん中のレングス「7’7″」と、大場所での遠投を視野に入れた「8’4″」です。

①:ソルティーステージ プロトタイプ クロダイ XKRS-772L+

製品名 継数 レングス(ft/cm) 標準自重(g) ルアーウエイト(g) PEライン(号) リーダーライン(lb) Carbon含有率(%) パワー テーパー メーカー希望本体価格(税抜)
XKRS-772L+ 2 7’7″/231 107 2~15 0.4-1.2 ~16 100 L+ レギュラーファースト ¥¥28,500
取り回しが良く、遠投も可能なオールマイティーなモデル

こちらは港湾部や小規模河川でよく使うモデルで、フリーリグのスイミングやボトムパンプで使う際には金属的なカツンッというバイトが手もとに伝わるほどの感度の良さが特長的。

それでいてティップはごくごくしなやかなため、5g前後の軽量リグでもキャストがスムーズで飛距離も安定し、モゾモゾっとした居食いや魚のサイズが小さくてもフッキングにつなげることができる1本。

張りが強いだけのロッドは確かに感度は良いのですが、軽いルアーであれば飛距離が出にくく、また強引に曲げると折れやすいので少し扱いづらいところもありますよね。XKRSシリーズはTAF製法で作られているので「思いっきり曲げられる!」そんな安心感もあります。

テイクバックの取れない小場所ではアンダーキャストも多用しますが、ピューンとロッドの反動だけで気持ちよく飛んでくれます。

「L」クラスでも強靭なバットで強引なファイトが可能

昔はよくアジングロッドを流用し、軽量リグでアプローチしていましたが、バットパワーがなく、ファイトに時間がかかるケースもあったんですよね。772L+はティップ自体はLクラスと柔らかいんですが、バットはパワフル仕様。食い込みよく魚を掛けられて、強引にファイトができる!そんな良いとこどりなアクションになっています。

またキャスト精度が高く、ピンポイントを狙えることから、橋脚際へのアプローチやボートキャスティングまで対応することができます。ストラクチャーにタイトにつく魚ほど、キャスト精度が釣果を分けるので、キャスト精度が安定するのも、一つのアドバンテージだと思います。何より狙ったとことにパシュッと決まると気持ちがいいんですよね!

絶妙なレングス

また77という絶妙な長さは操作性も高く、足元まで丁寧にアプローチすることができます。足元の壁際には多くのチヌが居付いており、最高のストラクチャーとも言えますからね。

5g前後のジグヘッドにパワーベイトマックスセントのクリッターホッグ 2.6インチをセットし壁際ギリギリにキャスト、一旦ボトムを取ってから2~3回しゃくりあげてフォールを繰り返すとガツンとくるパターンもおススメ。

クロー系からストレートワームに変えて同様に探ると、横のダート幅が広がり、よりベイト意識した魚を引っ張り出すこともできますよ!またキャストせず、テクトロで広いポイントを探る投げない釣りでも使いやすい。しなやかなティップでオートフッキングが可能です。

とにかく何でもできてしまうロッドなので、初場所やいろんなルアーを試したい時などは、「とりあえず77L+で…」みたいな感じでエントリーしています。

1 / 2
次へ
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」