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ハンター塩津が明かす!モンスター・ベッコウゾイ攻略法!

寄稿:塩津 紀彦
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塩津 紀彦 (ハンター塩津)(Norihiko Shiotsu) プロフィール

ホームフィールドは東北、北海道だが、大型ロックフィッシュを求めて全国を飛び回るロックフィッシュハンター。磯からモンスタークラスを狙う豪快なスタイルに「ハンター塩津」の愛称で多くのファンに親しまれている。茨城県出身、1977年生まれ

こんにちは、塩津 紀彦 です。
ようやく私のホーム! 東北エリアの海水温も上昇し、海藻が繁茂。ベイトとなる小魚達が浅場(シャロー)へ接岸する季節となってきました! 私の大好きなロックフィッシュ「ベッコウゾイ」もいよいよハイシーズンを迎えます。
さて、今回はそんなシーズン序盤を迎えたベッコウゾイを狙いに、宮城県・仙台湾に浮かぶ網地島(あじしま)へと足を運んでまいりました。

その動画がコチラ!

【堤防&磯のモンスターベッコウ乱舞!】

出典:YouTube「ハンター釣魂チャンネル」

というわけで今回は、ベッコウゾイの情報や狙い方などを紹介していきたいと思います。

ハンター塩津流!「ベッコウゾイ(タケノコメバル)」徹底攻略法!「目次」

そもそもベッコウゾイとは?

今回のターゲットは「ベッコウゾイ」。
全国的には、「タケノコメバル」と呼ばれていて、30cmを超えたら良型、40cmを超えたら特大サイズ! と言われています。
そんな中、ナゼか東北地方のタケノコメバルはサイズもズバ抜けて大きく、時として50cmを大きく上回るようなモンスターサイズが釣れることもあります。

呼び名も東北地方では「タケノコメバル」ではなく「ベッコウゾイ」と呼ばれ、その古代魚のような厳つい風貌からロックフィッシュアングラー憧れの魚として珍重され、関東はもちろん関西や北海道からも「1度は手にしてみたい!」と訪れるアングラーがいるほど人気のあるターゲットです。

深場を主な生息地としている他のソイ類と異なり、ベッコウゾイは浅場の岩礁エリアを主な生息地としているため、釣り方もヘビータックルで海藻地帯にテキサスリグを撃ち込んで行ったり、岩礁の際へビッグベイトやビッグワームをスイミングさせ魚を誘ったりと近距離&サイトの釣りが多く、時としてバイトシーンが丸見えのエキサイティングな釣りが出来るのベッコウゾイ釣り魅力のひとつです。

使用タックル

ロッド:エラディケーターロックスイーパー(904EXHパワーバーサタイル)【アブガルシア】
リール:ZENON (BEAST9)【アブガルシア】
ライン:フロロカーボン16Lb
ワーム:キングテール8in【バークレイ】
シンカー:スイベルシンカー28g
フック:オフセットフック#3/0~#5/0

ベッコウゾイ釣りは魚の性質上堤防、磯共に大型ワーム等を使った近距離&パワーゲームが多いため、基本的にはベイトのヘビータックルをメインにしたスタイルの釣りになります。

ロッド選択

ロッドは、岩礁をかわしやすく海藻のジャングルからモンスターサイズを引きずり出すパワーを秘めた剛竿ロングロッドが主流です。

リール選択

リールに求められるのは、フォールでのバイトが多いので瞬時にフォール時の糸ふけを巻き取りフッキングへ持ち込めるハイスピードギア。尚且つベッコウゾイのパワーに負けないトルクの強さも重要です。

リール、シンカー選択

ラインは根ズレに強いフロロカーボンラインの16~20Lb。シンカーは、10~35gを水深やカバーの厚さに合わせて使い、フックは大型ワーム主流の釣りになるので少し大きめの#3/0~#6/0を使用します。

ZENON BEAST 9はロックフィッシュゲームにピッタリ

ロックフィッシュゲームに使用するリールに求められるのは剛性&耐久性と巻き上げパワー。1ozオーバーのルアーを1日中フルキャストしたり、ヘビーロッドでフルパワーフッキングをしたり、岩礁に挟まったリグを根掛からせないように弾いたり…と、とかくロックフィッシュゲームはリールに掛かる負荷が非常に高い釣りです。

剛性の低いリールを使用すると、シャフトやボディー全体が歪んでしまいガタつきが出てしまったりして、最終的にはリールが巻けなくなってしまったりするケースもあります…。また、ロックフィッシュは落ちるものへの反応が良い性質の魚なのでフォール時にバイトが集中します。つまりフォールで糸ふけが生じる瞬間にバイトが集中するため素早くフッキング動作に移るには糸ふけを素早く巻き取る事が重要になります。

さらにはワイルドシチュエーションでの釣りが多いため、強風や強い波により糸ふけが多く出やすいので、ルアーをイメージ通りにコントロールするためにも糸ふけを即座に巻き取れるハイギヤモデルがオススメ。

今回新登場の「ZENON BEAST 9」と特長はガチッとした骨太な剛性&耐久性を少しも落とさず軽量化&コンパクト化され、尚且つ従来モデルのハイギヤリールでありがちな「巻き上げ時の巻き重り感」や「巻き上げパワーの低下」を感じさせないスムーズなリーリングとパワーが魅力で、ロックフィッシュゲームにとてもピッタリです!

ZENON BEAST 9

製品名 自重(g) ギア比 スプール径/幅 ハンドル長 ライン巻き取り長 最大ドラグカ ラインキャパシティ PE3号 ベアリング 本体価格(税抜)
ZENON BEAST6 195g 6.8:1 32mm/22mm 95mm 68cm 5kg 0.33mm/16lb: 100m 0.37mm/20lb : 75m 100m 9/1 ¥43,500
ZENON BEAST6-L 195g 6.8:1 32mm/22mm 95mm 68cm 5kg 0.33mm/16lb: 100m 0.37mm/20lb : 75m 100m 9/1 ¥43,500

アブガルシア公式「ZENON BEAST 9」の詳細ページはコチラ

スピードとパワー、そして圧倒的なタフボディー。「ZENON BEAST 9」は次世代のロックフィッシュシーンを牽引するモデルと言えるでしょう。

ベッコウゾイ狙いに使用するワーム

梅雨~初夏シーズンのベッコウゾイはギンポやウミタナゴなどの大型ベイトをメインに捕食しているため、アピール力の強い大型のルアーやボリュームのあるルアーへの反応が非常に良いのが特徴です。

また、フォールスピードをおさえてゆっくりとルアーをベッコウゾイに見せるためにも水をしっかり掴みフォール速度をダウンさせる意味合いでもボリューミーなワームが一役買ってくれます。

オススメワーム

「マックスセント キングテール8in」

バークレイ公式「マックスセント キングテール8in」の詳細ページはコチラ

製品名 カラーバリエーション 入数 税抜価格
マックスセント キングテール8in 6色 6本 ¥980

8inと言う存在感はもちろん、ボディー全体が放つマックスセント素材ならではの艶かしい動き&拡散力の高い集魚フォーミュラーでベッコウゾイはもちろん、アイナメやハタ等のロックフィッシュを狙うときでも「アピール力が欲しい!」というシチュエーションで大活躍します。

「パルステール4.2in」

バークレイ公式「パルステール4.2in」の詳細ページはコチラ

製品名 カラーバリエーション 入数 税抜価格
パルステール4.2in 10色 6本 ¥980

ワイドボディのシャッドテールワーム。ボリュームのあるボディでありながら、ボディリブのおかげで魚の口への収まりもよくバイトをより深くし、フッキングの手助けをしてくれます。

テールは弱ったベイトが発する微波動を演出するためあえて小さめのシャッドテールを採用。活性が低い時、シャッドテール系ワームにスレているポイント等では爆発的な威力を発揮します。

ベッコウゾイ狙いのルアーアクション

ベッコウゾイは堤防、磯共にストラクチャーにタイトにつく性格です。岩礁の隙間、テトラ際、敷石の隙間、海藻際などの凹凸を丹念に探るため、ルアーアクションの基本はリフト&フォールになります。

フォール時にバイトが集中するのでフォールはフリーフォールよりも少しテンションをかけベッコウゾイの捕食のタイミングをあたえてあげるのがコツになります。

また、活性が高い時やベイトフィッシュを果敢に捕食しているときなどは横の動きへの反応が良くなるため、スイミングアクション(ストレートリトリーブ、ただ巻き)やリフト&カーブフォールが効果的な場面もあります。

今シーズンの宮城ロックフィッシュ

今年は真冬に強い冷水塊が入り、降雪量も非常に多かったため宮城以北エリアは海藻の育成状況が非常に良いため、梅雨~初夏シーズンのロックフィッシュの接岸状況は例年になく良い状況になると予想されます。

地球温暖化の影響などでここ数年は厳しいシーズンが多かったですが、水温が上昇し安定する6月中旬からは、ベッコウゾイだけではなくアイナメ等もかなり期待出来そうな予感です。

梅雨~初夏がベストシーズン

秋~冬のイメージが強いベッコウゾイですが実は1年のうちで最も浅場へ寄りエサを果敢に追い回すシーズンは6月~7月になります♪

この季節のベッコウゾイはコンディションも良く非常にパワフル。大型ベッコウゾイを手にしたい方は今がチャンスシーズンですので、ぜひフィールドへお出かけください!

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