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今江克隆のルアーニュースクラブR「手応えアリ!難題もアリ!弥栄ダム・プリプラ終了」の巻 第1102回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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TOP50第2戦弥栄ダム(広島県)のプリプラクティスを終え、一旦帰阪した。

昨年はコロナ禍のため、プリプラから本戦にそのまま突っ込む短期決戦だったので、本番で自分の首を絞める可能性があるため極力、プラの初日~2日目以外はバスに触らない練習だったため、結構ストレスが溜まった。

しかし、今回は通常通り2週間のオフリミットがあり、本戦での状況が変化することは確実なので、いろいろ試したいこともあり「今を釣り込む」練習を選択した。

事実、今回の8日間の弥栄ダムは、中潮に始まり大潮を挟んで中潮に終わる展開となり、季節と潮の進行によって湖のバスの状況が見事に変化していく様子が、手に取るように実感できた。

大潮直前の中潮

まずは練習序盤、大潮直前の雨の中潮は、すでに一度は産卵を済ませたであろう回復気味のメスが、「レイジーハード」の岩陰ショートジャーク(いわゆる首振り)で、もんどりうってハーモニカ喰いするイケイケ状況だった。

また、ミッドスポーン状態の55cm前後の大型個体には、やはり「レイジーハード・サイドフック」への反応は、どこの湖に行ってももはや異常ともいえる印象で、本気になれば初日は50cmUPで5本揃えることなど超イージーに思えるほどの威力だった。

シトシト雨の弥栄ダム練習初日、2日目は「レイジーハード」をホンキで使えば50cmUP5本揃えるのはラクショーなお祭り状態だった

「レイジーハード・サイドフック」の着底姿勢。この姿勢と開いた口が大型バスの癇(カン)に激しく触るようだ。

この大きさに見慣れていないバスがまだ多いためか、今年の春はプリスポーンからアフターまで、自分が昨秋予想していた今春の釣果予想をはるかに超える結果が出ており、自分でもかなり驚いている。

「レイジーハード・サイドフック」への55cmクラスの反応のすごさは、どこの湖でも同じ。この春の圧倒的な今江的MVPルアーになった

ジャイアントベイト類に属する290mmの「レイジーハード」が、今や丸一日普通に投げて普通に釣れる普通のルアーになっており、バスという魚の「初見」に対する反応の新鮮さを、改めて実感している。

「レイジー」ファミリー(怠け者仲間?)の活躍は、激シブのトーナメントでも健在。先週の生野銀山湖JBシリーズで河野プロが「レイジースイマー6インチ」で、ブッチギリの優勝

湖岸にヘビが多い!?

練習中盤は、弥栄ダムのスポーニングはすでに大型の「ラージマウス」が4月中に1回終了している感じが確かだったので、完全回復系の大型メスを探して、水面系ルアーの可能性をいろいろ探る練習に時間を費やした。

弥栄ダムの湖岸を観察していると、やたらとヘビが多いことに気が付いた。

どうやらこのベヒは、冬眠から出てきたカエルを探しているようで、試しに「フィネスフロッグエラストマー」を投げると、コチラが腰を抜かすような猛反応で喰い付いてきて、大慌てするハメになってしまったほどだ。

前回のTOP50弥栄湖戦の折、「ウナジュウ(イールクローラー10インチ)」のサイトフィッシングで、弥栄湖JBレコードとなったロクマルを仕留めたが、この岸辺のヘビの多さを見れば「ウナジュウ」が効いたのも納得である。

しかしながら、結果的に水面系ルアーで最も威力を発揮したのは「アベンタ(クローラー)バゼル」で、アフターの大型に対する「アベンタ(クローラー)RS」のDNAを引き継いだ「バゼル」の威力は、条件こそ必要だったが、コチラも予想以上のものだった。

「アベンタRS」のDNAと、「アベンタ」シリーズ最速無双の能力をダブルで備えた「アベンタバゼル」。ヤバい羽根モノがまた産まれてしまった……

「アベンタバゼル」の羽根モノ高速リアクションは、Instagramの動画をご覧ください。

 

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前回の弥栄湖戦でも黒田(健史)プロが「アベンタRS」で表彰台を獲得しており、ちょうど練習終了後のJB生野銀山湖シリーズ第2戦では、赤松プロが「アベンタRS」でロクマルを仕留め、河野に次ぐ準優勝を飾っていた。

「アベンタRS」の使い手として知られるTOP50河野正彦プロ。「バゼル」の能力にもいち早く気が付き、ビッグバスを連発

「レイジースイマー」でJB銀山湖優勝の河野プロに肉薄したのは、奇しくも「アベンタRS」でロクマルを仕留め準優勝となった赤松プロだった

これからの季節、「アベンタRS」、「アベンタRSR」、そして新たに加わる高速リアクション性能をもつ「アベンタバゼル」は、必要不可欠な最強の水面攻略ルアーであることは間違いないだろう。

ヘビ、カエル、ネズミ、エビ、虫……

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