天龍のジギングロッド「ホライゾンプログレッシブ」は、各機種がスペシャリティを持つフラッグシップ。
その中で、2021年に登場し、根強い人気を誇るスピニングが「HPG632S-ML」。
スピニングでネギングをやるならコレ
ホライゾンプログレッシブ・HPG632S-MLネギングカスタムは、スピニングによるネギングを行うロッド。
いわゆるスピネギ用ロッド。
モデル | レングス ( m [ft]) |
継数 | アクション | 仕舞寸法(cm) | ルアーウエイト(g) | ベスト(g) | PE (号) |
ドラグMAX(kg) | リアグリップ長(mm) | 先径(mm) | 自重(g) | グラス/カーボン(%) | 価格(税別) |
HPG632S-ML | 1.90[6’3″] | 2 (O.S.H) | RS | 141 | MAX150 | 120 | MAX2.0 | 3.0 | 500 | 1.8 | 112 | 92/8 | ¥53,000 |
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スピニングによるネギング
根魚(たち)を狙うジギングということで、根ギングから「ネギング」。
ライトラインと軽量タックルでその釣り味を楽しみながら、掛かる魚は時にトルクフルな大型根魚の場合も。繊細なタックルでやるからこそ、その醍醐味がさらに増す面白い釣り。
実釣動画の通り、アンダーハンドでメタルジグをキャストし、テンポよく誘い、ある程度探ったら再び落として繰り返す。
キャストしやすいスピニングは広く探れる武器になりますが、誘いの基本はボトム着底後、ハーフピッチジャーク。
ジグを飛ばし過ぎずスイムするようなアクションがカギとなります。広く探れるのはもちろん、斜め引きすることで魚のスイッチを入れられることも多く、アグレッシブな魚からのイキナリひったくるようなバイトは快感。
またボトムネチネチ系の釣りと異なり、ある程度のレンジを探ることから上目のレンジでは青物がバイトを見せることも。
ネギング、ではありますが魚種多彩に釣れることも珍しくない。
ネギングカスタムの特徴
ネギングカスタムといえる HPG632S-MLのどこがネギング特化型ロッドといえる所以か、その特徴を。
ひとつ面白いのが天龍の二大テクノロジー、「C・N・T」と「マグナフレックス製法」のうちマグナフレックスは採用されていない点。
レギュラースローテーパーで全体的に張りを持つブランクスに、バット部にはC・N・Tをコンポジット。細身で粘る竿が仕上がり、前述したように不意の大型でも耐える強さを持ちます。
そしてマグナフレックスが採用されていない点について。
マグナフレックスは、異なる素材や弾性を違和感なくつなぐことができる技術で、しなやかな低弾性から中弾性、そしてバットにかけては高弾性ということが可能。
つまりはティップセクションだけをしなやかにすることもできるのです。
しかし、スピネギで求めたいのはテンポよく連続してジグがヒラを打つようなアクション。となるとしなやかなティップがそのアクションを抑えてしまうことにもつながります。
ネギングにおいては、ある程度張りを持たせティップでのアクションがそのままダイレクトにジグに直結する、そんな設計を求めての仕様となっています。
またリアグリップが長めなのも特徴。これは大型魚などが掛かった場合に、すぐにストレートポンピングでのファイトを行いやすい設計にしたため。
もちろん、いわば想定内のサイズの魚の場合は通常のファイトでOK。しかしながらネギングは不意のビッグワンがあり、そんな時は竿を曲げるのではなくストレートポンピングで寄せてくるのが効率的。
様々な魚種、そして様々なファイトスタイルに対応するネギングスペシャルといえるロッドとなっています。