圧倒的に軽い、紅牙AIR
数あるダイワのタイラバロッドの中で、フラッグシップに迫るテクノロジーと「圧倒的な軽さ」を持つのが紅牙AIR。
上位機種には紅牙EXが控えるが、AIRとEXで共通するテクノロジーも多数。
もちろん紅牙EXには感性領域設計システム「ESS」や、スーパーメタルトップといったAIRにはない部分もありますが、紅牙AIRはとにかく軽く・極めてハイエンドに近い性能を持つ。
そのダイワテクノロジーは上記で、まずAGS(エアガイドシステム)の存在は、軽量化&高感度に寄与する非常に大きい要素。カーボンフレームの軽さとダイレクトにバイトを伝える感度は多くの方が知る所。
ブランクスにはHVFナノプラス。こちらもお馴染みの高密度カーボン素材で、タイラバロッドに求められる粘りと感度を高め、そして細身ブランクスに仕上げることが可能なテクノロジー。
これにバイアスクロスを巻く「X45」でロッドのネジレを防止。そして、リールシートにはカーボンファイバー入りのエアセンサーシート。エアセンサーシートにもショートトリガーやスリムフィットタイプを採用(タイプC=キャスティングモデルに採用)するなど、機種ごとに最適化を計っています。
また、超弾性チタン合金のメタルトップや、驚異的な粘りを見せるカーボンソリッド「メガトップ」を、こちらも機種ごとに想定される用途に応じて配しています。
それにしても全12機種の内、なんと8機種が100g以下、ディープドテラに対応するHアクション「D70HB TG」でさえ最も重くて130g。ちょっと驚異的な数字です。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ジグ重量 (g) |
ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
価格(税別) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N69MHB-MT・N | 2.06 | 2 | 163 | 95 | 0.8/9.9 | 40~150 | 0.5~1.2 | 86 | 44,000円 |
N69HB-MT・N | 2.06 | 2 | 163 | 95 | 0.8/9.9 | 45~200 | 0.6~1.5 | 96 | 44,500円 |
N69XHB-MT・N | 2.06 | 2 | 163 | 100 | 0.8/9.9 | 60~300 | 0.8~1.5 | 97 | 45,000円 |
N510MB TG・N | 1.78 | 2 | 135 | 92 | 1.1/7.9 | 40~250 | 0.5~1.5 | 96 | 45,500円 |
N610MB TG・N | 2.08 | 2 | 165 | 100 | 1.1/7.9 | 40~250 | 0.5~1.5 | 99 | 46,000円 |
N610MHB TG・N | 2.08 | 2 | 165 | 105 | 1.1/8.4 | 60~300 | 0.5~1.5 | 99 | 46,500円 |
K65HB-MT・N | 1.96 | 2 | 153 | 95 | 0.7/9.9 | 40~120 | 0.8~1.5 | 99 | 44,500円 |
K65XHB-MT・N | 1.96 | 2 | 153 | 100 | 0.7/9.9 | 60~150 | 0.8~1.5 | 99 | 45,000円 |
D68MHB TG・N | 2.03 | 2 | 159 | 122 | 1.1/7.9 | 60~300 | 0.5~1.5 | 99 | 46,000円 |
D70HB TG・N | 2.13 | 2 | 169 | 130 | 1.0/8.9 | 60~350 | 0.6~1.5 | 99 | 46,500円 |
C74MHS-MT・N | 2.24 | 2 | 116 | 95 | 0.7/9.8 | 20~65 | 0.6~1.2 | 98 | 45,500円 |
C610MS TG・N | 2.08 | 2 | 166 | 105 | 1.1/8.4 | 20~65 | 0.6~1.2 | 99 | 46,000円 |
またイチユーザー目線で見ると、紅牙EXとはおよそ2万円ほどの価格差があり、ハイエンドに迫る性能をお得に感じられるシリーズといえるのではないでしょうか?
そして「良いモノを、より広く」という考えからか、とにかく機種展開が幅広い。
前述した通り全12機種がラインナップされるが、そのうちの2機種は今年2022年の4月に追加されたもの。人気シリーズAIRは今後もその機種を拡大させていきそうな予感。
2022年追加の2機種
今回はその2機種をピックアップしてみましょう!
今年4月に登場となったのは「N510MB TG」と「D68MHB TG」。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ジグ重量 (g) |
ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
価格(税別) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N510MB TG・N | 1.78 | 2 | 135 | 92 | 1.1/7.9 | 40~250 | 0.5~1.5 | 96 | 45,500円 |
D68MHB TG・N | 2.03 | 2 | 159 | 122 | 1.1/7.9 | 60~300 | 0.5~1.5 | 99 | 46,000円 |
まず番手の表記の頭、「N」と「D」。
Nに関しては「乗せ」を意味し、「D」は電動。そして数字はレングス、その後に続く「MB」はMアクションのB=ベイト、「MHB」ならMHのベイトモデル。
そして「TG」。スリルゲーム。繊維と樹脂が均一に分散するカーボンソリッド「メガトップ」を有する、フルソリッドブランクス。
乗せのスリルゲーム「N510MB TG」と電動タイラバに適したスリルゲーム「D68MHB TG」。
魚が掛かってからは、負荷に応じてスムーズに極限まで曲がり込み、曲げて魚にプレッシャーを掛ける、曲げて獲れる、そんな竿となっています。
魚からしてみれば、グイグイ逃げようとしてもロッドの追従性でかわされ、止まれば逆に寄せられるような、そんなイメージでしょうか。これはマダイだけでなく、さまざまな魚からしてもそうでしょう。
メガトップの恩恵で、ティップは360度あらゆる違和感を視覚的に捉えやすいですし、非常に先径を細く仕上げられるので感度もバツグン。
そして、繰り返しますが、やっぱり軽い。
フルソリッドでありながら「N510MB TG」で92g、「D68MHB TG」で122gと圧倒的なAIRぶり。
粘る竿と聞くとダルさをイメージしがちですが、粘るし軽いし感度も良い、タイラバロッドの理想形。
N510MB TGはシリーズ最もショートレングスとなります。
当然シリーズ最軽量モデルともなり、軽快で取り回しに優れます。
ショートロッドとなると、気になるのが乗りの悪さやバラシ。
しかし、ここを前述したフルソリッド・スリルゲームがカバーし軽快なのにそうしたデメリットがない機種となっています。
また適応ウエイトが40~250gと非常に幅広く、小型船のみならず大型船でのドテラ流しまでこなすマルチな性能を持っています。
電動タイラバ用「D」モデルと追加された「D68MHB TG」。
これまでの「D」モデルには「D70HB TG」があったのですが、比較すると、こちらも短くなったことで取り回しに優れます。対応ウエイトも60~300gとシャローからディープまで、ますます広がりを見せる電動タイラバにおいて、幅広いシチュエーションに対応できる1本。
「D68MHB TG」で電動タイラバで探りながら、渋くなったらテクニカルに「N510MB TG」に持ち替えて…なんて攻略も楽しいかもしれませんよ!