徐々に各地から大型アオリイカの釣果が聞こえ始め、春イカシーズン本番になろうかという季節。
今回は3月の早春のシーズンに鹿児島県南薩エリアで、アオリイカを狙った釣行記の中から今からの時期にも役立つ、エギのタイプ別ローテーションの部分をピックアップしてお送りします。
状況に合わせたエギ選びが重要
毎年良型のアオリイカを求め訪れている鹿児島県南薩エリア。水温が上がりきらない初春のシーズンは、日が完全に落ちたナイトゲームに型と数共に分がありますが、朝夕のマヅメも期待ができるタイミング。
朝マヅメや、夜間に湾に入って地形変化に居着くイカと、マヅメの光量変化のタイミングで入って来る回遊のアオリイカを狙います。
この日の天候は小雨のち晴れ。マヅメ時に小雨から晴れの大きな光量変化が期待できる特殊なマヅメで、晴れ間が出るタイミングは雨雲とマヅメのローライト状態から一気に状況が変わり、イカが動きそうなシチュエーション。
今回メインで使用するエギは、マヅメの赤み掛かった光量に馴染む「エギ王ネオンブライトシリーズ」の赤い紫外線発光ネオブラレッド。「エギ王Kネオンブライト(クラクラウッディ)」や「エギ王LIVEネオンブライト(モンスターレッド・バトルグリーン)」を使用します。
水深3m程のシャローエリアで周囲が岩に囲まれた湾の形状。ポイントに入って1投目。小雨で暗さの残る状況から「エギ王Kネオンブライト(クラクラウッディ)」からスタート。
扇状に探るもイカからの反応は無く、追ってくる姿も確認出来ず。潮も動いており潮位高く、この場所なら入ってきていてもおかしくないタイミング。
シーズンと水温を考えれば、低活性のイカを想定して「エギ王K」を軸にローテーションを組みますが、風は穏やかで水面も落ち着いている状況。
雲の切れ間から光がサッと入るような光量変化の時合は長くは続かないため、短時間に効率的にアピールできる「エギ王LIVEネオンブライト」を選択。カラーは視認性が高いピンクバックのモンスターレッド。
潮位があるとはいってもシャローエリア。タテよりも横へのアクションを重視し、ショートジャーク主体にダート幅の大きい「エギ王LIVE」の大きなダートアクションで誘います。
雨が降る中、徐々に明るくなるタイミングでイカからの反応。中型サイズが速い速度でエギを追尾し、躊躇なくエギにアタック。
追い方を見ても迷いがなく、アグレッシブな反応。エギのタイプとアクションが状況にマッチしていることを確認し、エギを動かして獲れた1パイに一安心。
サイズは狙っていた春イカサイズではないですが、イカが入っているはずと狙ったポイントで答えが返ってくる事が重要で、その後この場所で粘るか移動するかの判断材料にもなります。
サイズアップを狙って再び同じ攻め方で扇状にキャストし探るも、その1パイ以降反応は無し。
シャローエリアということもあり、入っているイカの群れが小規模であれば追加することが難しいのもシャローの特長。日が昇って雲の切れ間から差す大きな光量変化まで場所を休めます。
待つこと30分。雨が上がり、海に強い光が差し、底までくっきり見えるコンディション。
この光が差した僅かな瞬間にイカが浮いたり、急にエギを追い始めたり、反応が変わるため、エギを大きくアクションさせ、限られた時間にいち早くイカに見つけてもらえるようにアピールさせた2投目、エギの後ろに黒い影が接近。
きっちり足元までアクションさせると、真横へ回り込むように急旋回しエギをワシっと抱き込んだ。横抱きを確認して針掛かりするように強めのフッキング。
春の大型には程遠いですが、グッドサイズのアオリイカ。
初春のシーズンだけでなく、水温変化が起こりやすい春シーズンは低活性攻略タイプで1日通すことも多いですが、状況とタイミングを見定めてエギのタイプを選び、しっかりとアクションさせることを試す事で、アオリイカのエギへの反応が変わることがあります。
状況に当て込んだエギのカラーとタイプを選択することで、その場のシチュエーションに合致すれば、グッドサイズのアオリイカと出会えるチャンスが高まります。これからのシーズンにも活きるエギの選択方法ですので、ぜひお試しください。