ダイワのショアマルチキャスティングロッド「オーバーゼア」シリーズ。
そのハイエンドモデル「オーバーゼアAGS」に2022年、新機種が追加されます。
「オーバーゼアAGS」は、ネームにあるように、「AGS(エアガイドシステム)」や「SVF ナノプラス」、「X45フルシールド」などダイワのテクノロジーを多数搭載。
オリジナルの「オーバーゼア」や、その上位機種の「オーバーゼアAIR」のような2ピースではなく、4ピース設計など非常に注目ポイントの多いシリーズです。
2022年の追加モデルは2機種
2022年、追加機種は「103M」・「911M/MH」の2モデル。
既存の3機種からさらに、サーフから堤防・ゴロタ・小磯など幅広く対応するラインナップとなります。
ダイワ公式「オーバーゼアAGS」詳細ページはこちら
新機種の性能
品名 | 標準 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
標準 自重 (g) |
先径 (mm) |
元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
適合 ライン ナイロン (lb) |
適合 ライン PE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー 希望本体 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
103M | 3.12 | 4 | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | プラグ:10-45 ジグ:10-50 |
8-16 | 0.8-2.0 | 未定 | 65,000 |
「103M」のコンセプトは、マルチスタンダード。使用頻度が高い30g前後のメタルジグやミノーを中心に、より遠投しやすいモデルです。
サーフから堤防、ゴロタ磯などマルチに活躍し、ターゲットも小~中のサイズの青物やロックフィッシュ、回遊魚まで対応しています。
ルアーもミノーからジグまで幅広く操作でき、操作性が求められるサーフでもハリのあるブランクスで的確なラインコントロールが可能。足場の高い堤防などでも、レングスを活かして足元引くことができるなど、コンセプト通りマルチに活躍するスペックです。
品名 | 標準 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
標準 自重 (g) |
先径 (mm) |
元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
適合 ライン ナイロン (lb) |
適合 ライン PE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー 希望本体 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
911M/MH | 3.02 | 4 | 82 | 177 | 2.0 | 14.9 | プラグ:10-60 ジグ:10-65 |
8-20 | 1.0-2.5 | 99 | 65,000 |
「911M/MH」は、小型のジグやミノーを動かしやすいしなやかなMパワーのティップと、大物にも屈しないハイパワーなMHのバットを組み合わせたパワーと操作性を兼ね備えたモデルです。
小型のルアーが好きなサゴシやサバ、ソウダガツオを狙うのにも最適で、ゴロタ浜や磯、規模の大きい堤防などにも活躍します。
ルアーもジグたメタルバイブを中心に、ミノーやペンシルなどにも対応。
取り回しも良いレングスに、パワー、操作性とバランスも優れており、様々なシチュエーションにも対応できるロッドとなります。
使い勝手バツグン!オーバーゼアAGS
マルチショアキャスティングロッドということもあり、サーフから堤防、ゴロタ、磯と幅広く活躍する「オーバーゼアAGS」。
ターゲットも青物からロックフィッシュ、回遊魚、マダイに至るまでさまざま。ここでは、他の「オーバーゼア」との違いや、搭載されているテクノロジーについて紹介していきます。
「オーバーゼアAGS」の最大のポイントともいえるのが、AGS(エアガイドシステム)の搭載。
AGSとは、軽量・高感度のエアガイドシステム。ダイワ独自のカーボンテクノロジーをガイドに採用し、従来の金属素材ではなくカーボンでガイドフレームを製造。
カーボンフレームはチタンのガイドよりも約40%軽く、キャスト時の振り抜きスピードもUP。飛距離も5%伸びたデータもあり、ティップのブレの収束も早いなど安定性も向上しています。
その他、感度も向上するなど、軽さ・飛距離性能・剛性・デザイン性に優れたガイドシステムです。
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そしてもう一つが、ブランク設計。ブランクは極限までレジンを取り除いたカーボンであるSVF ナノプラスと、ネジレを強固に防止するX45フルシールドを採用。
軽量・高感度のAGSとの相乗効果で、竿先の軽量感、操作性も向上。さらに、「X45フルシールド」により、力強いキャストフィールと、遠投性を実現するなど、ハイエンドにふさわしいテクノロジーが凝縮しています。
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そして他の「オーバーゼア」との決定的な違いは、4ピースモデル。携帯性はもちろんですが、実はこの4ピース仕様は各パーツに求められる役割を考慮されて設計されています。
具体的には、感度を担当する敏感なトップ節、操作性をサポートする張りのある2 番節、キャスト時にパワーを溜め込む3番節、ファイトの際に最後の砦となる元節といったように、そのパーツごとで役割が明確になっています。
つまり、ティップ周辺は感度重視、ベリーからバッドにかけては強度重視と、バイトと同時に魚を掛ける繊細さと、掛かってから強引に寄せてこれるハリと硬さを備えたブランク構成となります。
そして、4ピースで活きてくるのが、「V-JOINT(V-ジョイント)」。Vジョイントはスムーズな節の曲がりが理想の調子とパワーアップを実現したDAIWA独自のジョイント構造です。
これにより、合わせ部のスムーズな曲がりと、ロッド全体でのパワー・レスポンス・感度が向上。4ピースと感じさせないブランクとなります。
そしてもう一つが、リールシートに関しては「オーバーゼアAIR」と同様、エアセンサーシートを採用。
形状は新開発のオーバル型。日本刀のツカの部分のような楕円形状で、手の収まりが良く、まっすぐに振り抜きやすいのが特徴。
正確なキャストと遠投性をアシストする設計になっています。