皆さんこんにちは、琵琶湖ガイドの国保誠です。
釣りを楽しむにも快適な気候になりましたね。湖上に浮いていても徐々に釣り人の数も増えはじめ、季節が進むにつれて琵琶湖も多くのアングラーで賑わいそうです。
さて、そんなこれからの季節にバスフィッシングを楽しむにあたって、ぜひ注目していただきたいのが、2022年6月に登場を控えている、アブガルシアの新型ベイトリール「ZENON」。その中でも、一足先に「ZENON BEAST9 」をフィールドで使用させていただいているということもあり、今回は使用感や各アイテムの使い分けなどをコチラで紹介させていただきたいと思います。
国保 誠(MAKOTO KOKUBO) プロフィール
計3タイプに分類されているNEWベイトリール「ZENON」
使用感や各アイテムの使い分けを解説させていただく前に、まずはNEWベイトリール「ZENON」のラインナップを紹介。
アブ・ガルシア公式「ZENON」 詳細ページはこちら
「ZENON」は画像の通り、大きく3タイプに分類されています。
1つが普段も使わせていただいている、最もタフな使用に耐えることができて、琵琶湖をはじめとするパワーゲームにもベストマッチである「ZENON BEAST」。
製品名 | 自重(g) | ギア比 | スプール径/幅 | ハンドル長 | ライン巻き取り長 | 最大ドラグカ | ラインキャパシティ | PE3号 | ベアリング | 本体価格(税抜) | |
ZENON BEAST6 | 195g | 6.8:1 | 32mm/22mm | 95mm | 68cm | 5kg | 0.33mm/16lb: 100m | 0.37mm/20lb : 75m | 100m | 9/1 | ¥43,500 |
ZENON BEAST6-L | 195g | 6.8:1 | 32mm/22mm | 95mm | 68cm | 5kg | 0.33mm/16lb: 100m | 0.37mm/20lb : 75m | 100m | 9/1 | ¥43,500 |
ZENON BEAST9 | 195g | 9.5:1 | 32mm/22mm | 95mm | 95cm | 5kg | 0.33mm/16lb: 100m | 0.37mm/20lb : 75m | 100m | 9/1 | ¥43,500 |
ZENON BEAST9-L | 195g | 9.5:1 | 32mm/22mm | 95mm | 95cm | 5kg | 0.33mm/16lb: 100m | 0.37mm/20lb : 75m | 100m | 9/1 | ¥43,500 |
そして、マグネシウムボディが採用されていて軽量化にこだわられている「ZENON MG7」とベイトフィネスモデルである「ZENON LTX」。
製品名 | 自重(g) | ギア比 | スプール径/幅 | ハンドル長 | ライン巻き取り長 | 最大ドラグカ | ラインキャパシティ | PE1.5号 | ベアリング | 本体価格(税抜) | ||
ZENON MG7 | 135g | 7.5:1 | 30mm/22mm | 85mm | 71cm | 4kg | 0.285mm/12lb: 100m | 0.310mm/14lb: 85m | 0.330mm/16lb: 75m | 150m | 9/1 | ¥45,000 |
ZENON MG7-L | 135g | 7.5:1 | 30mm/22mm | 85mm | 71cm | 4kg | 0.285mm/12lb : 100m | 0.310mm/14lb: 85m | 0.330mm/16lb : 75m | 150m | 9/1 | ¥45,000 |
製品名 | 自重(g) | ギア比 | スプール径/幅 | ハンドル長 | ライン巻き取り長 | 最大ドラグカ | ラインキャパシティ | PE1号 | ベアリング | 本体価格(税抜) | ||
ZENON LTX | 150g | 8.3:1 | 30mm/22mm | 85mm | 78 cm | 5kg | 0.205mm/6lb : 70m | 0.235mm/8lb : 50m | 0.265mm/10lb : 40m | 100m | 9/1 | ¥43,500 |
ZENON LTX-L | 150g | 8.3:1 | 30mm/22mm | 85mm | 78cm | 5kg | 0.205mm/6lb : 70m | 0.235mm/8lb : 50m | 0.265mm/10lb : 40m | 100m | 9/1 | ¥43,500 |
「ZENON BEAST」を使った正直な感想
この3タイプの中でも琵琶湖のパワーゲームに向いているギア比の高いモデル「ZENON BEAST9」を実際に湖上で使用した感想としては…、
まずキャストをすると「とにかく投げやすい!」。「ZENON」シリーズ全アイテム共通で採用されているマグネットブレーキシステムによって風やルアーウエイトに抵抗感など、環境が変わり続ける中でも、常にブレーキが安定して効いてくれて、安心してキャストをし続けることが可能。非常に快適に使うことができ、集中力も持続するので正直カナリ気に入っています。
そして、バスを掛けてからは「ZENON BEAST」のコンセプト通り、パワーと耐久性が備わっていることも実感しました。コンパクトボディーながら、琵琶湖でビッグバスを相手にした釣りでもパワー不足を感じることがなく、タフな使用にも難なく耐えてくれるボディーは「剛性感がとにかく高いな〜」と感じました。
例えば「ジャゴロケット3in」のノーシンカーリグに「バニッシュ・レボリューション」(20Lb)を組み合わせた、ここ最近定番にもなっている高比重系ワームのノーシンカーゲーム。ラインを沈めるために弛ませていた状態からフッキング前に素早く巻き取る時、もしくはフッキングからランディングにおいてウイードからバスを引きずり出す時。いずれもハイギヤリールの巻き取りスピードに加えてパワフルさが必要。ゴリ巻き時のリトリーブのスムーズさはハイギヤリールに求められる、非常に重要な要素です。
20Lbラインでビッグバスとファイトする時、リールのボディーやスプールシャフトにギヤなど…、各パーツそれぞれが様々な方向から負荷が掛かり、その状態でリトリーブをしないといけないので、いずれ1つの要素でも欠けていると高負荷時のリトリーブのスムーズさが低下してしまい、それが抵抗となって巻き取れないといった状況に陥るのですが、「ZENON BEAST」はコンパクトボディながらアルミフレームを使用した剛性感の高いボディーに加え、耐久性の高い大口径ブラスギヤ、そしてスプールシャフトをシッカリと支えてくれるピニオンサポート構造の組み合わせのおかげで、ファイト中の高負荷でもゴリ巻きを難なくスムーズにこなすことができます。
他にも「ZENON BEAST」のみに採用されている95mmフラットカーボンハンドルとビッグサイズのフラットノブも、スムーズなゴリ巻きをサポートしてくれるパーツとして助けられています。20Lbが75m、16Lbが100mというように、ラインキャパシティの点でも琵琶湖のパワーゲームにジャストなセッティングとなっています。ギヤ比9.5:1である、ハイスピードギヤの「ZENON BEAST9」はスローな釣り向けに。そしてファーストムービング系の釣りにはギヤ比6.8:1に設定されているノーマルギヤタイプである「ZENON BEAST6」がオススメ。
といったように「ZENON BEAST」はパワーゲームに耐えるためのパーツで構成されていて、コンパクトボディにも関わらず高い耐久性とパワーを発揮することが可能なリールに仕上がっています。