2022年、ダイワより新たにソルティガの設計思想を引き継いだハイスタンダードオフショアロッド「アウトレイジ」が登場します。
「アウトレイジ」は人気の高かった「キャタリナ」の後継機種として誕生するモデル。価格帯も3~4万円ながら、ブランクはソルティガの設計技術をそのまま使用するなど、ハイエンドにも劣らないスペックとなっています。
ジギングとキャスティングモデル、それぞれがラインナップされ、合計13機種が登場します!
アウトレイジ【ダイワ】
ブラックをベースにしたクールなデザイン。ブランクの一部はアンサンド仕様が際立つマットな質感になっており、高級感漂う仕上がりになっています。
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ソルティガの設計思想を取り入れたハイスタンダードオフショアロッド「アウトレイジ」
「アウトレイジ」の最大のポイント、ソルティガの設計思想の採用。ここではその詳細についてご紹介していきます。
ジギングモデルの最大のポイントはブランク設計。
強度、調子を重視した本格派オールワンピ―スモデルで、キレのあるジャークとファイト負荷を融合させたブランク設計となります。
各機種の適合ジグをしっかりと動かせることができ、ハリを絶妙なところで抑えてあるので、ファイト時の体力負担を軽減しながらもリフト力を残したベストなバランスになっているとのこと。
テスターの末永知也さん曰く、シャクりやすさやファイトした時の力強さなど、基本的な性能はソルティガとそん色ないレベルとのこと。
リールシートに関しても、ソルティガと同様の軽量エアセンサーシート(SPモデル)が採用されています。前モデルのキャタリナの「63MLS」と同基準アイテム「アウトレイジ J63-S」で比較すると25gほど軽減されています。
軽量化したことで、長時間のジャークでも負担が少なく、グリップエンドもストレート形状にすることで、ストレスなく脇ばさみで操作出来るよう工夫されています。
キャスティングモデル
キャスティングモデルも同様に、ブランクはソルティガの設計技術をそのまま採用しています。
あまり力を入れなくても、ロッドにルアーのウエイトを乗せやすく、軽く振りぬくだけでしっかりと飛ばすことができる。アングラーの負担も少なく、より遠投しやすいブランク性能です。
操作性に関しても、ルアーのアクションを殺さない適度なハリとしなやかさを絶妙に兼ね備えたティップが搭載。
ダイビングペンシルやポッパーなどのプラグ系の操作も自在に行えるとのこと。
20kgオーバーのヒラマサを掛けた際でも、バット部からしっかり曲がり、一切主導権を渡さずに魚にプレッシャーを掛けながら引き寄せることができたとのこと。
リフト力を残したベストなバランスに設計となっているので、力強いファイトが楽しめるロッドに仕上がっています。
サワラやシイラ狙いのライトクラスから大型ヒラマサ・マグロまでカバーする幅広い展開で、これからオフショアキャスティングゲームをはじめたい方にも使いやすいロッドになっています。
搭載テクノロジーについて
アウトレイジでは、ソルティガ設計思想のほか、ダイワオリジナルのテクノロジーも多数搭載しています。ここでは、搭載されているテクノロジーについて簡単にご紹介。
「X45」とは、ネジレを徹底的に防ぐダイワ独自のロッド構造。従来のロッドの構造は、2種類のカーボンシート(ロッドに対して90度と0度の繊維)を組み合わせて作っているのに対し、「X45」はこの組み合わせに、さらにバイアス状(±45度)に繊維を巻きつけることで、ネジレを防止。
ネジレを防ぐことで、ロッド本来の操作性やパワー、感度をキープします。大型の青物の強力な引きでも、しっかり受け止めて、やり取りができる性能です。
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「HVF」とはHigh Volume Fiberの略で、レジンの量を減らしてカーボン繊維を密にした、軽さとパワーが両立した高密度のカーボンシート。
「X45」と組み合わせることで、軽さを維持しながらネバリや強度をプラス。さらに操作性や感度も向上したパワフルなロッドに仕上がっています。
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高弾性グラファイトを互い違いに斜め45°に巻き上げたVジョイントのインロー。従来の継ぎ竿では成し得なかった合わせ部のひずみ・突っ張り・パワーロスを極限まで追放。ロッド全体のベントカーブも限りなくスムーズに曲げ、ワンピースに最も近い性能を発揮する構造です。
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各機種のスペック
機種の表記は、頭文字でJはジギング、Cはキャスティングを表記。その後ろの数値はロッドのレングスを差し、Sはスピニング、Bはベイトとタックルを表します。
最後の数値はMAX値のPEラインを記しています。
J63S-2.5であれば、ジギングモデルの6.3ftのスピニングタックル。PEラインのMAX値は2.5号という意味になります。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径(mm) | ジグ重量(g) | 適合ライン PE(号) |
カーボン 含有率(%) |
本体希望価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
J63S-2.5 | 1.91 | 1 | 191 | 157 | 2.3/8.9 | MAX160 | MAX2.5 | 93 | ¥38,300 |
J63S-3 | 1.91 | 1 | 191 | 165 | 2.3/9.4 | MAX180 | MAX3 | 93 | ¥38,600 |
J61S-4 | 1.85 | 1 | 185 | 176 | 2.3/9.9 | MAX220 | MAX4 | 94 | ¥38,900 |
J61S-5 | 1.85 | 1 | 185 | 180 | 2.6/10.4 | MAX260 | MAX5 | 97 | ¥39,200 |
J62B-2.5 | 1.88 | 1 | 188 | 186 | 2.2/8.9 | MAX160 | MAX2.5 | 92 | ¥38,300 |
J62B-3 | 1.88 | 1 | 188 | 195 | 2.4/9.4 | MAX180 | MAX3 | 93 | ¥38,600 |
J60B-4 | 1.83 | 1 | 183 | 200 | 2.4/9.9 | MAX220 | MAX4 | 94 | ¥38,900 |
ジギングシリーズはスピニングが4本にベイトが3本の展開。
PE2~2.5号を使用する近海ライト系から、PE5号を使用した10~15kgクラスの大型青物や、マグロのエビングにも対応するなど幅広いラインナップ。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | 適合ライン PE(号) |
カーボン 含有率(%) |
本体希望価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C76-2 | 2.29 | 2 | 177 | 215 | 2.1/14.9 | MAX50 | MAX2 | 92 | ¥40,000 |
C79-3 | 2.36 | 2 | 178 | 230 | 2.3/15.4 | MAX60 | MAX3 | 93 | ¥41,000 |
C82-4 | 2.49 | 2 | 189 | 265 | 2.5/16.4 | MAX80 | MAX4 | 94 | ¥42,000 |
C82-5 | 2.49 | 2 | 188 | 342 | 2.5/17.4 | MAX100 | MAX5 | 94 | ¥43,000 |
C82-6 | 2.49 | 2 | 188 | 371 | 2.4/17.8 | MAX130 | MAX6 | 94 | ¥44,000 |
C82-8 | 2.49 | 2 | 182 | 380 | 2.8/19.9 | MAX160 | MAX8 | 93 | ¥45,000 |
キャスティングモデルは6機種が展開。
小型ジグでサワラ・シイラ・カツオを狙ったライト系から、プラグで狙うヒラマサやブリを始めとした近海青物用のモデル、PE8号まで対応した大型ヒラマサやGT、キハダ向けのヘビーモデルまでラインナップされています。
本体希望価格はおおよそ4万円前後ですが、実売はおおよそ3万円台で購入できる設定です。
これからオフショアゲームをはじめたい方も、オフショアゲームをやり込んだ方にもオススメのロッドに仕上がっています。