2022年、ダイワのショアマルチキャスティングロッド「オーバーゼア」のラインナップが拡大します!
「オーバーゼア」といえば、価格帯も全機種定価2万円台と手ごろでありながら、操作性に優れ、堤防やサーフなどマルチに活躍できるロッドシリーズ。
そして今回、その活躍範囲がさらに拡大。パワーを重視した堤防・磯モデルが新たに追加となります。
今回は、「オーバーゼア」の堤防・磯モデルをピックアップして紹介していきます!
「オーバーゼア」堤防・磯モデル
ダイワ公式「オーバーゼア」詳細ページはこちら
堤防・磯モデルの注目ポイント
「オーバーゼア」堤防・磯モデルは、「96MHH」、「100MHH」、「106MHH」、「96H」、「100H」、「106H」の6機種。
これまでのサーフ・堤防モデルは、軽量で操作性と遠投性を重視した設計でしたが、堤防・磯モデルはパワーに特化し、ルアーもよりヘビーなメタルジグやダイビングペンシル、大型のポッパー、キャスラバなどに対応。
ターゲットも5kg以上のブリやヒラマサ、サゴシ、シイラといった、よりパワフルな魚に向けたモデルです。
堤防・磯モデルの注目ポイントの一つが、新パワーMHH・Hの追加。サーフ・堤防モデルはM・MH、堤防・磯モデルはMHH・Hに表記されています。
MHHとは、MHのハイパワーバージョンの意味であり、パワーはほとんど同じながら、強引なファイトに対応できるようブランク強度が向上しています。
ガイドもオールダブルフットとなり、グリップやリールシート位置もパワフルなファイトにあわせて変更がされています。
Hはヘビーなルアーにあわせて、より強いバットパワーを搭載したモデル。沖堤防や地磯などエクストリームなショアキャスティングゲームに向けたロッドとなります。
堤防・磯モデルのブランクス設計にも注目。ダイワテクノロジーの「X45」と「HVF」が搭載されています。
「X45」とは、ネジレを徹底的に防ぐダイワ独自のロッド構造。
従来のロッドの構造は、2種類のカーボンシート(ロッドに対して90度と0度の繊維)を組み合わせて作っているのに対し、「X45」はこの組み合わせに、さらにバイアス状(±45度)に繊維を巻きつけることで、ネジレを防止。
ネジレを防ぐことで、ロッド本来の操作性やパワー、感度をキープします。大型の青物の強力な引きでも、しっかり受け止めて、やり取りができる性能です。
ダイワ公式「X45」詳細ページはこちら
そしてもう一つが、「HVF(エイチブイエフ)」の採用。
「HVF」とはHigh Volume Fiberの略で、レジンの量を減らしてカーボン繊維を密にした、軽さとパワーが両立した高密度のカーボンシート。
「X45」と組み合わせることで、軽さを維持しながらネバリや強度をプラス。さらに操作性や感度も向上したパワフルなロッドに仕上がっています。
ダイビングペンシルやポッパーなど、操作性が求められるルアーにも対応し、ロッドを振り続けてもアングラーの負担を減らすロッド構造となっています。
ダイワ公式「HVF(エイチブイエフ)」詳細ページはこちら
堤防・磯モデルでは定番のDPSリールシートが採用されています。
また、リールシート位置をやや上に設定されているので、突然に大物が掛かってもロッドを伸されにくいのが特徴です。
サーフ・堤防モデルとの使い分けについて
パワーやスペックなどの違いは上記で解説したとおりですが、具体的にはサーフ・堤防モデルとの使い分けはどのようになるのか?
ここではその使い分けについて紹介していきます。
まずタックルについてですが、サーフ・堤防モデルはLT4000、LT5000番といった中型のスピニングリールに1.5号以下の細めのPE ラインを巻いて、遠投性と操作性を武器にしたシリーズ。対して、堤防・磯モデルは6000番以上の大型のスピニングリールに、1.5号以上の太いPE ラインを使用し、強引なファイトや抜き上げが必要となる場合に活躍します。
特にランディングネットが入れられないような、ハードロックエリアで青物を狙う際に非常にオススメ。逆に混雑した堤防での釣りには、軽快性と操作性に優れるサーフ・堤防モデルといったように、シチュエーションやエリアで使い分けが可能です。
ルアーに関してはメタルジグを中心に、共通で使用できるものも多くなります。
大きな違いとしては、堤防・磯モデルでは大型のポッパーやダイビングペンシルなど、より重いルアーを使用したショアジギング・プラッキングゲームを得意としているところ。
逆にサーフ・堤防モデルは操作性に優れているので、ワームやミノーなどの軽量ルアーも自在に操ることができます。
ターゲットも堤防・磯モデルでは、よりパワーのある魚種に対応しています。MMHクラスでは、イナダやサゴシのほかショアスローでのロックフィッシュ系もカバー。磯でのヒラスズキゲームにも対応しています。
Hクラスではブリやヒラマサなどの強力な引きをする大型青物にも負けない性能です。
堤防・磯モデル各機種のスペック
番手 | 全長 (m) |
標準 重量 (g) |
継ぎ数 (本) |
仕舞 寸法 (cm) |
先径/元径 (cm) |
適合ルアー | 適合ライン | カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望本体価格 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
プラグ (g) |
ジグ (g) |
ナイロン (lb.) |
PE (号) |
||||||||
96MHH | 2.90 | 235 | 2 | 150 | 2.0/14.9 | 15-70 | 20-80 | ― | 1.5-3.0 | 99 | 27,500 |
100MHH | 3.05 | 240 | 2 | 157 | 2.0/15.4 | 15-70 | 20-80 | ― | 1.5-3.0 | 98 | 27,900 |
106MHH | 3.20 | 245 | 2 | 165 | 2.0/15.8 | 15-70 | 20-80 | ― | 1.5-3.0 | 98 | 28,300 |
96H | 2.90 | 255 | 2 | 150 | 2.3/15.4 | 20-80 | 30-100 | ― | 2.0-4.0 | 98 | 27,900 |
100H | 3.05 | 270 | 2 | 157 | 2.4/15.8 | 20-80 | 30-100 | ― | 2.0-4.0 | 99 | 28,300 |
106H | 3.20 | 280 | 2 | 165 | 2.4/15.8 | 20-80 | 30-100 | ― | 2.0-4.0 | 99 | 28,700 |
新モデル追加で、青物からフラットフィッシュ、ロックフィッシュなど様々なターゲットで楽しめるようになったオーバーゼア。
ぜひ、チェックしてみてください。