神薗 海人(Kaito Kamizono ) プロフィール
こんにちは。エバーグリーンフィールドスタッフの神薗 海人(かみぞの かいと)です。
春の訪れと共にいよいよバスフィッシングシーズンが到来!
というわけで今回は、最近、結果が出ていてマイブームルアーになっている「エックスオーバーの釣り」をご紹介したいと思います。
さてエックスオーバーといえば、クランキングとジャーキングの2つの機能を持つルアーですが、今回ご紹介するのは春、低水温期のジャークベイトとしての使い方です。
これまでジャークベイトといえば清水盛三プロが手掛けるMODOシリーズのフェイスをほぼ一択で使用してきましたが、エックスオーバーの登場によって、同じ場所でも反応を得られなかった魚をキャッチすることができるようになりました。
フェイスとエックスオーバーの使い分け
この2つのルアーですが、ボディサイズや形状に違いはあるものの、どちらもジャーク、トゥイッチ、ポーズで誘うのが基本。潜行深度は共に1.0m~2.0mなので使用感もほぼ同じ。ではどのように使い分けるのか? というと…。
アイテム | 全長 | 自重 | タイプ | 潜行レンジ | フックサイズ | 価格 |
フェイス | 11.5cm | 18.6g | スローフローティング | 1.0~2.0m | フロント:#5・センター:#5・リア:#5 | 1,750円(税別) |
フェイス87 | 8.7cm | 8.5g | スローフローティング | 1.0~1.5m | 【EGトレブルマジック】 フロント:#8・センター#8・リア:#8 | 1,650円(税別) |
エックスオーバー | 9.0cm | 18.5g | スローフローティング | 1.0~2.0m | フロント:#6・センター#6・リア:#6 | 1,650円(税別) |
フェイスは、ハードボトムが続くフラットや、ブレイクに隣接するフラット、ブレイクの沖側等を、タングステン重心移動システムの利点を生かして、遠投して広範囲をイレギュラーダートでテンポ良く誘っています。
フェイスの詳細→「フェイス(115mm)」「フェイス87 (87mm)」
一方、エックスオーバーは、そのエリアの中でも大きな岩が沈んでいるピンスポットやブレイク付近に点在するゴロタ、起伏の大きいハードボトム、ブレイク等の何らかの変化を狙う際に使用しています。
なお完全固定ウェイト方式のエックスオーバーは、アクションのコントロールをしやすいので「ここ!」という場所でトゥイッチ&ポーズで仕掛けていくことができます。そして、ポーズの時間は、フェイスより1~2秒程長く、4~5秒程止めてじっくり誘っています。
エバーグリーン公式エックスオーバー詳細ページはこちら
なぜエックスオーバーのポーズの方が長いかというと、初めてエックスオーバーを使ってアクションを見た時、水面下をトゥイッチさせた後のポーズでボディを小刻みに震わせながらプルルルルッとロールをする愛らしい姿に一目ぼれしたからなんです(笑)。
またエックスオーバーは、細身のフェイスと違い体高があるためか、止めた後に弱いながらもボディを揺らしてくれるので、その微妙な動きが自発的な誘いになるという気持ちで、フェイスより少し長く止めて使用しています。
ポーズ時のアクションは、以下のエバーグリーン公式・動画にて確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
というわけでそのアクションを生かすためにも、春の低水温期、特に急な冷え込み時は、サスペンドもしくは超スローフローティングでじっくり誘いたいので、写真のようにベリーのエッジに沿って2面に分けてウェイトシールを適宜貼っています。
低温期の早春に効く代表的なアクション2つ
次は、実際に早春の低温期に魚を釣っている代表的なアクションを2つご紹介します。
キャスト後、まずはハイギアのリールで5~8回程リーリングをして、狙った深さまで潜らせますが、その際に注意していることがあります。それはリーリング時には必ず竿先を水面まで下げて、極力ラインを水中に沈めるようにしていることです。これは、その後のトゥイッチで、不用意な糸鳴りをさせないためです。
そして、力を入れず、竿先で水面を一瞬叩くような感じで2回トゥイッチしてポーズ。バイトをさせるための間をしっかり作ってやります。
リーリングでボトムにタッチしない程度の深さまでダイブさせた後、ポンプリトリーブを繰り返します。そして、岩やブレイク、橋脚等の変化の際で少し長めにポーズ。その後、優しく糸ふけをパンっ、パンっと弾く程度のトゥイッチでヒラを打たせて誘いを入れる操作をします。
ポンプリトリーブなら、ルアーが何かに当たった時に、リールで巻き続けると根掛かりしてしまうような場所でもスタックしにくく、かつ明滅がはっきりしたロールアクションを出すことができます。そして止めた時にはプルルっとボディが揺れて、さらにトゥイッチで仕掛けることができるのは、エックスオーバーだからこその複合的なアクションだと思います。
ジャークベイトの釣りで多用しているロッドはフェイズ・レーザーショット
このようなジャークベイトの釣りで最も多用しているロッドのが、フェイズ PCSC-63ML+ レーザーショット。
フェイズシリーズ全体の特徴である投げやすさは、レーザーショットにも継承されており、キャスト時は、細身ながらも肉厚なブランクスにルアーの重みを乗せて遠投できるので6フィート3インチと短いレングスでもストレスを感じることはありません。
全長 | 継数 | 標準自重 | パワー | ルアー範囲 | ライン範囲 | 価格 |
1.91m | 1 | 121g | ミディアムライト プラス | 5~21g(3/16~3/4oz) | 8~16lb | 43,000円(税別) |
また、肩、肘、手首に負担のかかりやすいジャークベイトの釣りですが、レーザーショットはティップを下に向けてロッドを振りやすくセッティングされています。必要以上に力を入れることなくアクションをさせることができ、アングラーの負担も最小限にしてくれるため、エックスオーバーやフェイスを1日中投げ続けても疲労感が残らないことが、このロッドのアドバンテージの1つだと感じています。
そして、掛けた後は、魚の突っ込みに対してしなやかにブランクスが曲がってバラシを抑えつつ、バットパワーで止めてくれます。これはフェイズシリーズ全般に言えることですが、バラシに悩まされているアングラーの方には本当に使ってもらいたいロッドです。
ロッド:PHASE レーザーショット PCSC-63ML+
ライン:バスザイル・マジックハードR 12lb
さて、すでにお気に入りのハードベイトとなったエックスオーバーですが、他にもまだまだ使い方があると感じています。今回紹介させていただいたアクションだけでなく、アングラーの意思によっていろいろな狙い方ができる多くの可能性を秘めたハードベイト、エックスオーバー。
先日、春に効果的な釣れるカラーがリースされたばかりなので、皆さんもエックスオーバーを使いこなして、ビッグママを仕留めてくださいね。