本には本の良さがある。と、改めて思った次第。
いつまでも手元に置いておける、より詳しい情報が書いてある、読みたい所だけ自分のペースで読める…云々。そもそも何かを読むとき、印刷物から発せられるのは「反射光」、画面から発せられるのは「透過光」で、情報として脳の受け取り方がそもそも違い、印刷物は脳が分析しやすい状態で読むことができる…なんて話も。
事の発端は、こんな本が手元に届いたことから。
エギング完全攻略ガイドブック
■監修:川上英佑
■発売日:2022年3月3日
■定価:1,790円
■発行:株式会社 学研プラス
※Amazonなどで販売中
ご存知、エギングマイスター川上英佑氏初監修となる「エギング完全攻略ガイドブック」。ソフトカバーのA5判で、写真や絵が見やすく教科書などでよく用いられるサイズ。本書にはカラーの写真やイラストが多く取り入れられ、パラパラとページを繰った感じかなり読みやすそうな印象。
YouTubeやSNSなど巷に様々な情報があふれる今、なぜ本なのか。
本書の中でも言及されていますが、いわくその理由は「圧倒的な情報量」。全体の基本をイチからしっかり伝えられるのが本の良さであると。もちろん動画には動画の、SNSにはSNSの良さ、スピード感や確実性などがあるのも事実。
つまり動画などの情報と併せて見れば、より理解が深まるのではないかという、いわば提案。
控えめに言ってものすごい情報量
読みました。頭から終わりまで全部。時間にして1時間半ほどでしょうか。
エギングは歴だけで言えば15~6年。一応、一通り知っているつもりで読み進めていくと…まぁ情報が多いこと。
道具や装備から、エギの選び方、アクション、ポイントについて。また、イカのさばき方や料理のレシピ、マナーと安全対策、用語辞典まで網羅。恥ずかしながら知らなかった内容も多く、エギングが上手くなった気がしてます。
〇〇ってこういう理由があったのか!みたいな。
これは記者の感覚ですが、まったくエギングをしない人が「イカを釣ろう!」と思い立ち、道具を揃えて、環境に配慮しつつ、季節に応じたテクニックを駆使してイカを釣り上げ、家でおいしく食べる。…まで、この1冊で完結してしまうイメージ。
エギンガーがさらに知識を深めるために。あるいは、これからエギングを始める方の教科書として。あえて「本」という選択肢はイカがでしょうか。