笠井 和紀(Kazunori Kasai) プロフィール
こんにちは。エバーグリーンフィールドスタッフの笠井和紀です。
1月下旬に琵琶湖で開催されたB.A.I.T×Bleague混合戦に出場し、2本ながら6キロオーバーというウエイトで4位に入賞することができました。
ちなみにウェイインしたバスのうち1本は60cm・4100g。
ルアーはイモシェイカーヘビー(ヘッドシェイカーヘビー5インチのテールカット)のベイビーギルカラー。
イモシェイカーヘビーは、琵琶湖だけでなく、今年に入ってから冬の池原ダムでの爆発的釣果もあり、絶大な信頼をおいているルアーです。
※2021年12月30日~2022年1月3日・毎年恒例の池原ダム合宿でイモシェイカーで爆釣→こちらのブログ記事をぜひチェック!
※2022年1月8~10日・3日間の池原ダム釣でイモシェイカーで爆釣→こちらのブブログ記事をぜひチェック!
さて今回は、そのB.A.I.T×Bleague混合戦トーナメントの模様とイモシェイカーの使い方のキモを、少しでもお伝えできればと思いレポートさせていただきます。
真冬の琵琶湖! B.A.I.T×Bleague混合戦トーナメントに参戦
2day日程で行われる琵琶湖のバストーナメント「B.A.I.Tシリーズ」、1dayのBleagueシリーズ共に年間ランキング上位の選手だけに与えられる、11月のクラッシック出場権利。しかし、今回の混合戦の優勝者はランキングに関わらず、クラッシックの出場権利を獲得できるという、優勝が求められる試合です。
そんな試合の前日の土曜日にプラに出たのですが、出てすぐにボートのステアリングにトラブルが発生。突然のトラブルでほとんどプラはできませんでしたが、当日中に修理は完了。翌日の試合には出場できるようになりひと安心。
迎えた当日、試合会場で受け付けを済ませ、42名の参加でフライトは15番。帰着は14時30分、3本リミットでのとーーなメント。
そんな中、8時ごろにスタート、琵琶湖大橋を越えて北湖の野洲方面へとバウを向けました。
ポイントに到着後、6~8mにある狙いの沈みオダをライブスコープで確認するも生命感はありません。水温は8度台。たまにオダから離れたところで40前後の魚が単発で確認できる程度でした。念のため付近にある数あるオダを確認するもほとんどが同じ状況です。
とりあえずボウワーム6インチの1.8gジグヘッドワッキーをメインに広範囲に狙うも反応はありません。2時間ほどで見切りをつけ、南湖へ戻ることにしました。
南湖は水温が低く5度台。名鉄から北のチャンネル付近は少し高く7度台前半。そのチャンネル付近で水深約3.5mにウィードパッチが数個密集しているポイントに入りました。
ライブスコープに魚は映りませんでしたが、ここではウィードパッチをタイトに狙うために、ウィードに引っ掛けて外しやすいスタビルを選択。
スタビル3.5g+キッカーバグ4インチをウィードに引っ掛けて、ラインスラックをリズムよく叩く感じで弱めにシェイク・・・・・・
そしてウィードから抜いて次のウィードでシェイク・・・・・・と移動距離を最小限に抑えながら少しずつ寄せてくる感じです。
スタビルのウイードパッチ攻めで50クラスの2kgオーバーキャッチ
すると2投目のシェイク中に小さなバイト。ゆっくりとティップが入っていったのでフルフッキング。フェイズ・ディッガー72Hで操っていましたので主導権を与えず、上がってきたのは50クラスの2kgオーバーでした。
スタビルを使う際に覚えておいていただきたいのは、このルアーはウィードから抜けた瞬間にバイトがあるのではなく、ほとんどがシェイク中にバイトしてくるという点です。
しかも、鋭く一瞬だけ「コン!」とくるような即アワセが必要なバイトではなく、ルアーを「グッ」と押さえ込んだり、バイト後に「スーっ」とラインが入ったりする感じで、疑いなくしっかり喰ってくる魚が多いので、焦ってアワせる必要はありません。軽くラインスラックを取ってからのフッキングで十分間に合います。
よりスローで狙うべくイモシェイカーをセレクト
南湖に移動してスタビル+キッカーバグで何とか1本目をキャッチできましたが、後が続かなかったので、よりスローに狙うためにルアーをチェンジ。
選んだのは、琵琶湖や池原ダムでの爆発的釣果で絶大な信頼をおいているイモシェイカーヘビー(ヘッドシェイカーヘビー5インチヘビー)のベイビーギルカラー。
コイツをボトムまで沈めてから2ジャーク&ステイで狙っていきます。ロッドは、操作性とパワーを両立したフェイズ・シャープシューター71M+(プラス)。
数個あるパッチの際を通すためにボートポジションを細かく変えて狙っていると、ジャーク後に一瞬ティップを持って行くようなバイト。すぐさまクラッチを切るもラインが走りません・・・・・・「はなしたか?」
すると、ゆっくりゆっくりラインが走り出したので、ドキドキしながら巻きアワセ。
そして、フッキングが決まった瞬間から想像以上に強烈な引きが・・・・・・。
ラインはフロロカーボンの20Lbなのでまず切れることはないのですが、念のためクラッチを切ったりしながら数度の突っ込みをかわしました。
そしてあがってきた魚体が見えると想像以上にデカい!
ボート際で暴れるのを防ぐため、魚体が水面に上がってきた瞬間に一気に掬いネットインに成功。思わず1人で「ヨッシャー!」と叫んでしまいました。
イモシェイカーで60cm・4100gのデカバス捕獲に成功
後に計測すると、この1尾は60cm・4100gで、ビッグフィッシュ賞となる1尾でした。
イモシェイカーの使い方
さてこのビッグフィッシュを呼び込んだイモシェイカーですが、使い方は一般的な高比重ワームと同じ感じで、キャスト後ルアーだけでなくラインも沈めてから、2ジャーク、そして6秒前後のステイ、という攻め。
活性が低い冬は、弱めのジャークでクイックにターンさせながらも移動距離を抑えてボトム付近で動かすのが基本です。そのためには、ラインをしっかり沈めること、ルアーを動かそうとするのでなくラインを弾く感じでアクションさせることが大切です。
イモシェイカーの使い方のキモ
ロングキャストしないこと
さらに、高比重ワームの使い方として一般的に言われているのとは違う、個人的に気をつけている点があります。それは、ロングキャストしないこと。
私も以前はロングキャストして釣っていましたが、ラインを沈めるのに時間が掛かるだけでなく、ラインがしっかり沈み切らずに遠方ではルアーが上手く動いていないのか? 結局バイトしてくるスポットは遠くないことが多かったので、今は25m程度のキャストで、その分しっかりラインを沈ませて丁寧に誘うようにしています。
そして、よりラインが沈みやすいようにするために、ボートポジションにも気を使っています。
イモシェイカーの使い方のキモ
ラインを沈めやすくするためのボートポジション
「狙うスポットにもよりますが風向きより水の動きに注意して出来るだけ流れに逆らう角度でキャストできるボートポジションをとっています。そうすることで着水後にラインが流れに押されて沈みやすくなります(逆の位置だと浮き上がりやすくなります)。」
水の動きを重視しているので風下や風に対して真横に投げる事も多々あります。
また、高比重ワームにはナローゲイブのフックが使われることが多いようですが、個人的にはフッキングミスが多かったので、ワイドゲイプ(デコイ・キロフック)に変えてみたところミスが激減。私のタックルや釣り方に合っているようです。
その後、あと1本獲れればという思いでさらに集中し狙いましたが、残念ながらタイムアップ。結局2本でのウェイインとなりました。
帰着するとかなりの人がゼロ申告しており、42名の参加で8名のウェイイン。プロガイドや手練れのトーナメンターをもってしても20%を切るウェイイン率が、当日の厳しさを物語っていました。
表彰式が始まり8位からのコール。優勝は3本で7キロ台、2~4位が2本で6キロ台、5~8位1本で3キロ台以下という内容。結果、4位でのコールでしたが、南湖で入賞できたのは私だけでした。
今回の試合では目標であった優勝とはなりませんでしたが、厳しい状況下でも入賞をもたらしてくれたスタビルやイモシェイカー。迷った時はコレという私が絶大な信頼をおいているお気に入りのルアーが、今回も素晴らしい喰わせの能力を発揮してくれました。
3月から本格的にトーナメントが始まりますので、また結果を出せるように頑張りたいと思います。
◎タックルデータ◎
ロッド:フェイズ PCSC-72H ディッガー
リール:ジリオンSVTW 1016SV-XHL
ライン:バスザイルマジックハードR 16LB
ルアー:スタビル3.5g+キッカーバグ4インチ(共にグリーンパンプキン)
ロッド:フェイズ PCSC-71M+ シャープシューター
リール:ジリオンSVTW 1016SV-XXHL
ライン:バスザイルマジックハードR 20LB
ルアー:ヘッドシェイカー5inchヘビー改イモシェイカー(ベイビーギル)
フック:デコイ kgフック #5/0