さぁ2022年! 気になる新製品がチラホラとお目見えしてきました。
今回はティムコから注目のバスルアー「フィニッシュブロー」をピックアップ。
フィニッシュブローはビッグベイトですが、半身はハード・半身はソフト。
近年ビッグベイトは、状況ごとに細かく使い分けていく必要性を感じることが多くなってきました。そんな中でフィニッシュブローは一体どんなビッグベイトなのか? ティムコの大津清彰(おおつ・きよあき)さんに聞いてみました!
フィニッシュブロー160
大津さんにとっても、とても思い入れの深いルアーだというフィニッシュブロー。
全長は160mm、ウエイトは43gになる予定だという。冒頭にも述べたが、プラグとワームを融合させたジョイントベイトとなっています。
剛柔一体のビッグベイトで、そのコンセプトだけでも非常にワクワクするのだが、そこに求めた役割はなんだったのか。
超実践現場主義、〝大津清彰のコダワリ〟が隠されていたのであった。
短い距離でより細かく首を振る、だから釣れる
ビッグベイトを使う上で、首を振ってアクションさせてステイでドンッ!というのはひとつ王道アプローチといえます。
そんな中、大津さんは「短い距離でより多くの首振りをすると、もっと釣れる」と感じたという。
限られた距離で細かく首を振る、それはまるで野良ネズミのように。
では、そうした動きを出したいとなった時に、一般的なビッグベイトでは頭を振ればその動きがボディ全体に伝わってしまうがゆえ、「短距離で細かく頭を動かす」のが難しい。そこで前方ABSと後方ワーム素材の融合。
非常に細かく頭を振りながらも、後方のワーム部分はそれほど動かない。とはいえ、後方は絶妙ななまめかしいアクションを出してくれます。
スイッチを入れる要素と食わせ要素を両立させた、新時代ビッグベイト。だから、バツグンに食う。
また、一般的なビッグベイトではテールを横に振るという動きは可能でも、ヒネる、ロールするという動きは難しい。
そのためにジョイント部にリングを噛ませているのが特徴。
前方はロールしつつ、その動きが全体に伝わらないというか。前方の動きをうまく受け流し、後方ワーム部分にダイレクトに伝えるわけではないので「前は動く、でも後ろはナチュラル」がより演出できる仕様となっています。
言い換えればワーム部分がブレーキの役割を果たすかのような。
思い入れのあるルアー
ところで、なぜハードベイトとソフトベイトの融合だったのか…という部分。ここに、フィニッシュブローが大津さんにとっても「思い入れのあるルアー」である理由があります。
下記写真の2つのルアー。
ギザードシャッドは、まだ河口湖がワーム禁止などのルールがなかったころ、大津さんが巻くだけで釣れるルアーとして衝撃を覚えたそうです。同様に、年季の入った(笑)ベビーバス。こちらもよく使っていたルアーで、無双したこともあったそうな。
ギザードシャッドは、前方はハード素材、後方はソフト素材。大津さん自身、当時から前方がハードで後方がソフトというのは理にかなっていると感じていたそうなのですが、自らルアーを発案していく中でその思いは一層強くなったんだとか。
というのも前方がハードなことで、アクションの方向性をしっかり導いてくれる。かつなまめかしさもあるから。
ソフトベイトオンリーならば、柔らかいからこそ不意に曲がったりして、本来持つアクションが出しにくくなるのを、ギザードシャッドはハード部分もあることでそれが少なかったと。
そして、ボロボロになるまで使い込んだ(笑)ベビーバスのカタチも表現したい…。そんな「大津清彰の思ひ出」も込められたルアー、それがフィニッシュブローになっています。
もちろん、動き自体は別物。先に述べた通り、これまで出せなかった細かい首振りアクションとなまめかしいアクションの両立で、これまで食わなかったバスに、文字通りフィニッシュブローを決められるビッグベイトとなっています。
さてさてそんなフィニッシュブロー160。
スペック詳細やカラーなど、また改めてお伝えしますのでお楽しみに!
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