ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【真冬のキーは北の湧き水】今の琵琶湖で手堅い、近松卓二の2つの釣り

寄稿:近松 卓二
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

年末恒例の強烈な寒波と共に、強い北西風が吹き荒れる琵琶湖。

一気に急降下してきた水温ですが、南湖は寒波が続けば6度近くまで下がり…かなり難しい状況になるのがいつものパターンです。

近松 卓二 (Takuji Chikamatsu) プロフィール

レイドジャパンプロスタッフ。琵琶湖の人気プロガイドとして活動しながら、多くのトーナメントにも参戦。TBC(利根川)や琵琶湖のBATNET(バスアングラーズトーナメントネットワーク)のトーナメントで入賞多数。

 

北の「レベルバイブブースト」

一方の北湖は水深もあって、最低水温は8度前後までしか下がらない。また、反応する魚の絶対数から見ても圧倒的に北湖優先となってくるタイミングです。

 

北の狙い所

まずバスが集まる場所としては水温が安定する湧水がある場所

湧水の出るわかりやすい場所としては、陸地が谷状になっている場所や流れ込みの沖にあるオダ付近、沖島のロック地帯など。湧水の泡がよく見える場所がキーとなります。

で、そのような場所を攻略する手段で効率的なのがレベルバイブブーストの11〜18g を使用したリフト&フォール。

 

その理由としては、湧水絡むエリアは氷魚やエビ、ハゼなど透明感のあるベイトが非常に多く、ボトム付近に帯状に集まっていて、まさにレベルバイブブースト特有の透明感のあるABS樹脂がドンピシャにマッチザベイト。

 

さらに、金属ではない自然な風合いが特長のABS樹脂ボディはフックがボディに当たった時に不自然な金属音がせず、バスに警戒心を与えないという利点もあります。

 

レベルバイブブーストはこう使う

続いてレベルバイブブーストの使い方ですが、基本的にボトムから少し上に浮いているベイトを意識した魚を狙っているので、50〜60cm前後のリフトアンドフォールが主体。レンジ的には2〜5mまでは11g、5〜15mまでは11〜18gというように使い分けていきます。

 

ちなみに、湧水がでている岩などは2mほどのレンジでも魚がいる場合があります。このような場合、つまり岸から沖へと釣ってくる場合は、リフトアンドフォールでダウンヒルにボトム付近を綺麗にトレースしてあげると取りこぼすことなく釣ることが可能です。

また、10m前後のフラットに湧水が絡むような場所は、一定のリズムでボトムを刻んで沈みモノの周りを広く探っていくスタイルで釣りしています。

 

この釣りは不意にビッグフィッシュが喰う釣りなんですが、ブーストに元々付いているフックは刺さり優先の細軸フック。加えて前後トリプルフックで、オダなどに根がかりしやすい状態です。そこで、フロントフックをピアスダブルの4〜6番に、リアは大きい魚対応イチカワのトリプルフック84×6番〜8番に交換をオススメしています。

 

ブーストで攻めきれない場所はファットウィップのフリーリグ

ベタ凪で太陽光が照り付け、暖かくなってくればバスが岩や岩盤、魚礁の影に入り込みます。そのような場所はブーストだと根がかりのリスクがあり攻めづらいので、ファットウィップ3inchの1/8oz.フリーリグを使用。この釣りがこのところのマイブームです。

 

「瞬テキ」も使えるんですが、ボートで釣りしているとダウンヒルで探ることが多く、まっすぐ落ちやすいフリーリグがベター。1/8oz.のコンパクトなシンカーを使う事で、引っかかりやすい岩や魚礁をかわし、根がかることなくマンメイドに対してタイトに攻められます。

動かし方は、基本的には瞬テキ同様。「ピシピシッ」と弾くようなアクションが非常に反応いいですね!

 

とにかくこの時期は急激に寒くなり人間もコタツに入りたくなるのと一緒で、暖かい湧水に集まるベイトとバスを狙うのが手堅いはず。そのような場所では真冬でもバスがフィーディングをしているので、是非この二つの釣り方で攻略してみてください!

 

関連動画

出典:YouTube「チカマッチャンネル」

出典:YouTube「チカマッチャンネル」

 

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。

 

釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」