6月3日午前9時20分頃、高知県の浦戸湾で重さ39kg、全長131cmのアカメが捕獲されたそうです。
出典:高知新聞
この古代魚のような魚はなんぞや?という人のために、ちょっとご説明を。
アカメとは、スズキ目スズキ亜目アカメ科に分類される魚。
成魚は全長1mを超える大型魚である。成魚の体は一様に銀白色で、背中側はやや灰褐色がかっている。一方、幼魚は黒褐色で額に黄白色の縦線、体側にも黄白色の横しまや斑点があり、成魚とは外見が異なる。顔つきはスズキに似るが、背中が大きく盛り上がっていて体高が高い。目は通常は他の魚と同様に黒いが、暗い場所で光を反射すると角度によっては赤く光り、「赤目」の和名もここに由来する。
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黒潮に面した西日本の太平洋沿岸域だけに分布する日本の固有種である。種子島・屋久島から静岡県まで記録があるが、おもな分布域は宮崎県と高知県である。
成魚は沿岸の浅い海に生息するが、河口や内湾の汽水域に頻繁に侵入することが知られる。これは餌を探す他にも、浸透圧が低下する汽水域で体についた寄生虫を弱らせて落とす目的もあると考えられている。食性は肉食性で、おもに小魚を捕食する。アカメは夜行性で警戒心も強く、夜や雨の日に汽水域へ侵入することが多い。
産卵についてはよくわかっていないが、夏に海域で産卵するとみられる。稚魚は汽水域に集まり、コアマモなどが生えた藻場で生活する。稚魚や幼魚は藻場で頭を下にしてとどまる習性があり、小魚や甲殻類を捕食して成長する。
釣りや定置網などで漁獲され食用になる。身はスズキに近い白身で、刺身や塩焼きなどで食べられる。また、大型肉食魚だけに釣りの対象としても人気が高い。
出典:wikipedia
希少種であり、超大型魚。ルアーフィッシングの人気ターゲットで、西日本では特に高知県での釣りが盛ん。夢の1尾をキャッチするため、通い詰めるアングラーも多い。
そんなアカメの世界記録をキャッチしたのは、徳島県在住のアングラーで、数日前からアカメ狙いで高知に滞在していたそう。
体の厚み約30センチ、うろこの直径は4センチ。尾びれの付け根が人間の太ももほどもあり、古代魚のような風格のある1匹を釣ったのは、徳島市論田町の調理師、北台将義さん(32)。「小さいころからアカメに憧れていた」と、5月30日から高知市に入り、長期戦覚悟で狙っていた。
6月3日午前1時ごろ、岸から30メートルほどの水中にルアーを沈めている最中に「ちょっとした違和感」を感じた。合わせると、相手は猛スピードで沖へ。糸を巻いては走られる応酬を繰り返した約30分後、10メートルほど先に浮いてきた姿を見て確信した。「アカメだ」
「もうパニックで、手足が、がくがく震えた。釣った後も、無意味に2時間ぐらい岸辺を歩きました」
居合わせた高知市種崎の漁具製造業、植村壮一郎さん(32)が大型の網で取り込みをサポート。専用の器具で朝まで水中で生かし、地元の釣り人の協力で計量し、リリースした。
出典:高知新聞
うーん、夢のあるターゲット!ルアーマンなら一度は釣ってみたいと思わされますよね。
ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)の記録は2015年8月に同所で釣られた33.9kgなので、今回のアカメの記録が認められば新の世界記録になるそうです。