皆さんこんにちは、ヤマガブランクス・フィールドスタッフ天野です!
秋も深まり、東北の日本海側にあります秋田県の男鹿半島では、エギングシーズンが、いよいよ終盤を迎えようとしています。
今シーズンは、昨年と比べるとアオリイカが薄く、なかなか安定した釣果を出すのが難しい状況です。
このような状況ではありますが、オフショアでのティップランエギングへ通っていますので、男鹿半島北側エリアの紹介と、釣行の様子と併せてロッドの使用感や使い分け等をレポートいたします。
フィールドについて
まず、最初に男鹿半島の北側のエリアとは、どんなフィールドなのか触れておきましょう。
日本海に突き出した男鹿半島北側に位置する北浦と、そこから半島の先端に向かうと入道崎があります。この辺の沿岸一帯がシーズン終盤にかけての釣果が安定しており、これは推測ではありますが、季節的な回遊で南下してくるアオリイカが、このエリアに溜まるためではないかと私は考えます。
そして、近くの北浦漁港や湯ノ尻漁港からは多くの遊漁船が出ており、ティップランエギングを行なう環境も整っていることから、男鹿半島北側は県内でも人気のエリアとなりました。
いざ実釣へ!
では、釣行の様子を振り返っていきたいと思います。
この日は、湯ノ尻漁港の祥静丸さんにお世話になり、北浦・入道崎エリアへ向かいました。船長さん曰く、『今年はイカがいない、良くない』とのことで、ただ漠然と釣っても釣果は伸びなさそうな状況。そんな会話をしていると、船はポイントに到着。
私はヤマガブランクスのティップランロッドシリーズ「バトルウィップTR」から感度重視の「63/N」と、汎用性の高い「73/S」をチョイスし、状況に合わせて使い分けていくスタイルです。
さっそくエギを投入して様子を伺います。
この日は、水深10mから25mのラインを攻めたいと思いますが、終日適度な風が吹いてくれたおかげで船はちょうど良いスピードで流れてくれるので、釣り自体はしやすい感じです。23gのエギに15gのヘッドシンカーを追加すると、底立ちも取れてエギの操作も良い抵抗感でした。
そして、流していると時々アタリがあり、同船者にヒット!!
しかし、すぐに長い沈黙が訪れます…。先ほどの船長さんの話の通り、イカが薄いと言うか、群れが薄い?ような感じを受けました。しかし、全く当たらない訳でもなく反応はあります。
アオリイカとの遭遇率を高める
イカはいるけども薄い。つまり、イカが濃い時よりもエギに出くわす確率が低いと言うことで、確率を上げるには船を流していくゾーン内を切れ目なく誘っていくしかありません。
そこで、投入時のフォールスピードを上げ、手返しを良くするためにヘッドシンカーを30g~40gに変更。エギを投入したらジャークとステイを2セットで回収し、すぐにまた投入しこれを繰り返すやり方を試しました。
この攻め方なら船が進んでいくゾーンを満遍なく探れますから、広くイカにアピールできます。
反対に、まだ底が取れるからといってジャークとステイを繰り返すほど、ラインが斜めになって、船(釣り座)とエギが離れてしまいます。その時点で回収をかけると、その間の距離はイカにアピールすることができません。
イカが薄い状況では、このロスが大きいほど釣果に響いてくるとも考えられます。
さて、この攻め方で釣っていくと、ポツポツとアタリが出たので、確実にアワセて無事にキャッチ。その後も集中してアタリを掛けていきます。
同船者の武田様も「バトルウィップTR63/N」を使用しており、渋いアタリを掛けていきます!
その後もこの攻め方をベースに、水深や船の進むスピードを考慮しながらエギのウエイトを調整していきます。そして、手返し良く、他の人よりも早く新しいゾーンにエギを入れることで、連発はしませんがアタリは途切れませんでした。結果、最終的には25杯ということで、状況に上手く合わせることができたように思います。
タックルバランスの重要性
タックルのバランスが整っていれば、アタリも明確に出て、確実にアワセを入れることができますのでティップランにおいて、ロッドの選択とエギのウエイト設定がいかに重要なのかがわかります。
いつも同じ状況であれば、タックルのセッティングを変えることもないでしょうが、その時々の船の流れ方やゆれ方、使用するエギのウエイトが違うとなれば、やはり状況に合わせてロッドを使い分ける方が圧倒的に有利です。
私の使用しているバトルウィップTRですが、「63/N」はロッドの張りが強いので、重めのエギでも操作性が良く、感度面のダイレクト感が体感しやすい特徴があります。ジャークの後のティップの静止が非常に早いのでアタリが判別しやすく、クイックにレスポンスよく掛けにいくイメージのロッドです。
一方の「73/S」は、やや長めのレングスと、ある程度ベリーまで入る柔軟性の高い調子なので、揺れの中でもティップを安定させやすくアタリがボケません。特に釣り座が船首の場合は高さがあるために水面とティップの距離は離れ、船の揺れ幅も大きくなります。そういった場合にこの73/Sが大活躍します。また軽めのエギでもティップ部が大きく入るので、ティップが跳ねる(戻る)アタリも非常に分かりやすい特徴があります。
このような特性の違うロッドを使い分けることで、釣りの幅と攻略方や引き出しが広がり、このティップランエギングがより楽しめます。
その日ごとに刻々と変わる状況を攻略し、繊細なアタリを捉えるティップランエギング。皆さんもバトルウィップTRシーズでこの釣りの醍醐味を体感していただけたらと思います。
ロッド:バトルウィップTR63/N(YAMAGA Blanks)
リール:セルテートLT2500S(DAIWA)
メインライン:鯛ラバーカスタムPEボーンラッシュ 0.4号( YGK)
リーダー:トヨフロン®スーパーLハード2号(TORAY)
使用エギ:スクイッドシーカー、スクイッドシーカーミクロス(Valleyhill)
ヘッドシンカー: ブリットシンカー 15g~40g(Valleyhill)
ロッド:バトルウィップTR73/S(YAMAGA Blanks)
リール :ルビアスLT2500S(DAIWA)
メインライン:鯛ラバーカスタムPEボーンラッシュ 0.4号( YGK)
リーダー :トヨフロン®スーパーLハード2号(TORAY)
使用エギ:スクイッドシーカー、スクイッドシーカーミクロス(Valleyhill)
ヘッドシンカー: ブリットシンカー 15g~40g(Valleyhill)