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今江克隆のルアーニュースクラブR「ディアウルフ!全コンバットスティック史上最高の銘竿を徹底紹介」の巻 第1070回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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さて、この連載原稿を書き終えたらTOP50戦の練習&本戦で七色ダム(奈良県)に約2週間滞在。

七色ダム戦を終えたら5日も休めず、そのまま弥栄ダム(広島県)最終戦へと突入する。

その準備や段取りで、正直仕事どころではない状況なのだが、今週はどうしても触れておきたいネタがある。

それは今江的に完成から丸2年待ちに待った「カレイド・インスピラーレ」シリーズの新作ロッド、自分の最強の右腕としてもっともヘビロテしている「ディアウルフ70MHR」が、ついに今週店頭予約開始、11月上旬〜中旬に市場デビューが決まったことである。

今江的最大溺愛の「ディアウルフ70MHRワイルドセブン」が、完成から2年掛かってついに11月上旬デビューが決定した。全コンバットスティック史上、 No.1の銘竿といっても過言ではない

「ディアウルフ」の意味

この「ディアウルフ70MHR」は、ほぼどんな湖のロケ、試合でも常時必ず2本は年間を通じて外れることのない一軍中の一軍、今江的コンバットスティック史上最高の銘竿と確信しているロッドだ。

「ディアウルフ」&スコーンジグ(スイミングジグ)。「ディアウルフ」は、今やどの湖に行っても2本は常備する絶対信頼の今江的カレイドの4番バッターだ

「ディアウルフ」、古代大オオカミ「ダイアウルフ」の意と、親愛(ディアー)なるオオカミを掛けて「ディアウルフ」と名付けたこの竿は、まさに古代に存在した巨大オオカミを髣髴させる巨躯ながら強暴な牙と極寒を生き抜くタフさ、それに相反するしなやかなスピードを併せ持つ猛獣である。

一方で「ダイアウルフ」は、現在の犬の先祖ともいわれ、その圧倒的な戦闘能力ながら従順で大人しい性格を併せもつともいわれている。

溺愛する理由

「ディアウルフ70MHRワイルド7(Rは4:6のレギュラーアクションの意)」は、その名のイメージ通りのロッドだと思ってもらえば間違いない。

手にした瞬間に分かる、名竿「スタリオンOTM」を髣髴させる肉厚でムチッとした、しなやかな筋肉をイメージさせるブランクス。

超軽量で思わず「軽っ!!」と声が出る「クーガーエリート7MHF」と比べると「ンッ?ちょっと重いな…???」感じるだろう。

しかし、「ディアウルフ」の真骨頂は、リールをつけてルアーを振り抜いた瞬間、全ての先入観がくつがえり、やや重く感じたことなどこの竿にはなんらマイナス要素ではないことを、瞬時に体感できることだ。

いや、むしろその程良い重量感が、1/2oz〜2oz級ルアーに遠心力をつけて弾き出す長距離砲としてのたくましさ、安心感へと直結する。

「ディアウルフ」をずっと溺愛している最大の理由は、感嘆のため息が出てしまうほどズバズバ決まるキャストの気持ちよさを味わえること、そして虚を突かれた無理な体勢からの瞬間的なアワセにもロッドティップが踊ることなく追従するスパインレスブランクスのパワーロスの少なさにある。

ロッドを立てた状態ではファーストアクションで見間違えるほどのベリーの強さを発揮する「ディアウルフ」。胴に乗せるか、ベリーでコントロールするか、自動的に竿が仕事をする

巻きモノ系の「乗せ」に優れる追従性を持ちながら、「捻(ネジ)れブレ」によるパワーロスが最小限ゆえに、意外なほどに瞬時に掛ける力も兼ね備えている。

ルアーをリフトした頂点(12時)からのちょっとしたフォールにリアクションバイトしてくる大型バスは多い。「ディアウルフ」は柔軟なレギュラースローアクションだが、12時のポジションからの間を与えない瞬間的なフッキングでも竿先が嗤(わら)わないため、掛ける釣りにも対応する

ことスパインレスの達成度においては、「ディアウルフ」こそがその恩恵を最も明確に、そして最も高い完成度で実現したコンバットスティック史上、最高の銘竿だと自分は評価している。

長ければ長いほど、また肉厚にすればするほど排除が難しくなるスパインを、ほぼ90%以上感じさせないカーボン熟成コントロール、通常の3倍の時間を掛ける緻密なコンストラクション技術は徹底した国産管理と、20年以上前から執拗に実現を迫ってきた執念なしでは到底なし得なかった奇跡に近いロッドである。

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