今年発売になったガンクラフト初となる小型シャッド「アイルトン 63MR」。
吉田撃さんプロデュースで満を持しての登場となったこのルアー。発売直後から仲間内でもかなりの好釣果が報告され、僕自身ガンクラフト公式YouTubeでの紀ノ川ロケで50センチクラスの捕獲に成功。その後も続々と釣果が報告され続けています。
出典:YouTubeチャンネル「GANCRAFTMOVIE」
まだ、発売後ワンシーズン未経過のため冬は未経験なのですが、この数ヵ月使い込んできた経験をもとに「アイルトンを主軸としたルアーローテーション」をお伝えしたいと思います。
鈴木 基悦(Motoyoshi Suzuki) プロフィール
アイルトンがハマる状況
アイルトンがもっとも得意とするのは、ハイプレッシャー時やいるのに食わないなどといったシチュエーション。また普通のマキモノが大活躍する荒れた天候・風の強い状況よりも、晴天無風などの「一般的に釣りにくい」とされるシチュエーションです。
動きはパワフルなんですが、決して大きなサイズのルアーではないのでバスに見つけさせるようなアプローチがベースとなります。ベイトが豊富なエリアだともちろん良いのですが、そんなにマッチザベイトを意識しなくてもどのフィールドでも使いやすいサイズ感なので、いろんなフィールドに遠征釣行する僕にはとても使いやすいルアーですね。
オカッパリでの有効潜行深度は1.5~2メートル程度ですが、ロッドワーク次第でかなり浅いポイントでも対応可能です。実際、僕がYouTubeでデカバスを釣っている場所は水深50センチにも満たないポイントでした。
ただ、アイルトンはガシガシと深くストラクチャーに当てすぎると姿勢を崩してトレースラインをキープしにくいため、浅くストラクチャーに当てつつリーリングを止めて浮かせて回避するのがオススメです。また、岩はもちろん木の枝系のストラクチャーにめちゃくちゃ強いため、この根ガカリ回避性能を活かしてキワどいポイントにも果敢に攻めていけます。本気でヤバイ感触を感じたら巻き切らずにリーリングを止め、浮かせて回避させます。
そして、この「浮かせる瞬間」がアイルトンの最大のキモ。
適度にラインテンションを保ってリーリングを止めると、まるでその場で動き続けるかのようにゆっくりとライジングアクション(通称シミーフロートアクション)をしながら浮上します。この浮き上がっている瞬間に全神経を集中してバイトを獲っていきます。
ちなみに…アフター時期などはこのアクションが非常に効くので、ぜひお試しあれ。
早巻きをすると時折チドリアクションも入るため、状況によってはそれがハマる時もあります。また、かなり遅く巻いてもしっかりアクションするほどレスポンスが良いルアーなので、今年の冬はこの超遅巻きで野池攻略してみたいと思っています。
アイルトン使用時のタックルセッティング
アイルトンを使用するときは「ライン選び」がもっとも重要です。
オススメは絶対にフロロ10lb。ボート釣行やアクション重視なら8~9lbくらいまで下げてもいいのですが、オカッパリ派の僕にはそれだとやや心もとないので、少し余裕を見て10~11lbで使用しています。逆に12lb以上になってくるとラインの重さにルアーが持っていかれてしまうため、アイルトンの良さが活きません。
ロッドは普通の66~68のMクラスでOKなのですが、比較的オープンな場所や小技重視ならあえて強めのベイトフィネス系タックルでも面白いかもしれません。僕は汎用性を求めて「DICTATOR(ディクテイター) KG-00 4-660MH」か「RUDDER(ラダー) KGB-00 4-640MH」を使用。
現在、吉田撃さんがテストしている「67M」のプロトは、このアイルトンにとても相性が良さそうな気がしています。
りーるについては、巻き抵抗がそんなにあるルアーではないので、手返しと操作性重視で8.1:1クラスのハイギアリールがオススメです。僕は「マーゴ001」を使用しています。