シーバスやサーフゲームにおいてよりエキスパート仕様の性能が多いエクリプスのルアー。
そんな中でも特に食わせに強いルアーをあげるのであれば、真っ先に思い浮かぶのが「フルフロウ」シリーズなのではないでしょうか?
ミノータイプのフルフロウですが、浮力設定、水平姿勢、派手さを抑えたアクションはスレた個体・ハイプレッシャーフィールでも一切気にしない誘いと食わせに強い性能となっています。
フルフロウではセミサスペンドモデルの「フルフロウ120SSP」と表層の一つ下のレンジを攻略できる「フルフロウ120F」の2種類が展開中。
どちらもそれぞれに優れた個性を持っており、オールシーズンで活躍できる性能となっています!
フローティングとシンキングの中間的ポジション「セミサスペンド」
まず、フルフロウSSPの解説前に、SSP(セミサスペンド)について簡単にご紹介。
このセミサスペンド設計はエクリプスではスローフローティングからスローシンキングまでを定義しています。
これはシーバスゲームにおいてはそのフィールドによって塩分濃度が異なり、海水でサスペンドに設定すると、河口ではスローシンキングもしくはシンキングに変化するためです。
今回のフルフロウ120SSPでは海水で超スローシンキング、淡水でスローシンキングの設定です。
フィールドや状況に応じてフックやリングの交換などで細かな浮力調整を行うことで、サスペンドに近い性能を引き出すことが可能になっています。
姿勢はテールのウエイトで水平に保つことができるので、より違和感なくバイトを引き出すことが可能です。
まずサスペンドのメリットとしては、テンションが掛かっていない時でも大きくレンジが変わらないので魚に違和感を与えにくいことが挙げられます。
一定のレンジでコントロールしやすく、水と同じ比重のためシーバスのような吸い込みバイトでは深い位置でフッキングが決まりやすいメリットもあります。
つまり、河口エリアや河川といった流れがあるタイミングでシーバスが表層から中層にかけて意識が向いているときなどに有効で流れに乗せたドリフトなど塩分濃度にも違和感なく適応して誘うことが可能となります。
フルフロウ120SSPの有効なアクション
フルフロウ120SSPはテンションが少ないナチュラルドリフトやデッドスローリトリーブでもレンジを大きく変えないのが大きな特徴です。
それらの設計を活かして、着水後に巻きを入れて潜らせたあと、デッドスローに切替え一定のレンジをドリフトさせるアクションや払い出しや離岸流などの強い流れに入らせてラインスラッグを取ってドリフトといったアプローチに活躍します。
ほかにも河口塩水クサビにおいてもデッドスローリトリーブで舐めるように誘うといったアクションも得意とします。
基本のレンジはフルフロウ120Fよりも浅めの30~70cm。
振り幅を抑えた水に絡むようなロールメインのアクションとなるため、スレた魚にも非常に有効です。
ドリフト以外でもリトリーブスピードによってアクションに変化を与えられるため、低活性の時はゆっくり、高活性の時は速巻きといったアプローチも非常に有効です。
サーフなどのエリアでは水深によってレンジの異なるフルフロウ120Fと使い分けるのもオススメです。
このほかにもテールの固定ウエイトがキャスト性能をアシストし、向かい風や横風でも抜群の飛距離を出すことが可能となります。
特にタラシを長めにとったペンデュラムキャストで振り抜くと飛距離が最大化します。
フルフロウ120SSPのスペック
全長 | ウエイト | フック | リング | 本体希望価格
(税込み) |
120㎜ | 20g | がまかつSP-MH#3 | #4 | ¥2,310 |
エクリプス公式フルフロウ120SSP詳細ページはこちら
表層の一つ下のレンジで誘うフルフロウ120F
このフルフロウ120Fのレンジは表層からやや下の層の60~100㎝をカバーし、波や潮の流れのなかでも安定したスイミングができる性能。
アピール力・集魚力にも数れているのでサーチしつつ、反応してきたシーバスに口を使わせることもできるのでマルチに活躍してくれるでしょう。
シチュエーションとしては活性が分からない、表層への反応が渋くプレッシャーがかかったシーンではこのフルフロウ120Fが活躍してくれます。
喰わせに強いナチュラルさを意識したローリングアクション
このフルフロウ120Fはローリングメインのアクションで「乱反射」を武器に誘って喰わすことに長けた性能になっています。
決して暴れすぎず、ナチュラルに乱反射させることでより見切らせないで喰わすことが可能!
またローリングをメインにすることで、波や強い潮の流れに対し、水をしっかり受け流してくれるのでアクションの乱れが少なく、泳ぎに安定性が増す仕組みになっています。
スイムアクションもローリング7:ウォブリング3の対比にこだわり、ローリングのみでは引き抵抗が少なく操作感度が下がりますが、3割のウォブリングアクションを取り入れることで、水をかみつつロールを維持することでしっかり手元に伝わる操作性を保つよう工夫されています!
ちなみに、このフルフロウのフック位置はフロント側に寄せた設計になります。
これにも実は理由があり、立ち上がりのレスポンスを実現するために、内部のウエイトボールはタングステンを使用しています。
キャスト時は後方に重心を移動させ、飛距離のカバーに、そして立ち上がり時は前方に重心が寄ることでレスポンスよくする狙いがあります。
つまり、より立ち上がりのアクションを良くするため、なるべく前方へ重心を移動する必要があり、フックをセンターではなくフロント寄りに設置しています。
スレたシーバスに対してもレスポンスの良いアクションでしっかり動きを見せて、捕食スイッチを入れることができるので、喰わせの切り札として非常に有効になります!
フルフロウ120Fのスペック
全長 | ウエイト | フック | リング | 本体希望価格
(税込み) |
120㎜ | 18.5g | がまかつSP-MH#3 | #4 | ¥2,310 |
エクリプス公式フルフロウ120F詳細ページはこちら