今江克隆のルアーニュースクラブR「見えデカバスを仕留める!ビッグベイト・サイトフィッシングの奥義に迫る」の巻 第1054回
6月に入って、春が早かったラージマウスのスポーニングはあらかた終了。フィールド状況は大型のラージはアフター、フロリダ系はこれからがビッグママのスポーンシーズンになる。
大型のラージが、水温14〜18度でスポーンのピークになるのに対し、フロリダ系は水温20〜23度がピークになることが多い。
ちなみに日本のフィールドは、4月頭から実に7月までスポーンニングシーズンで、さらに真夏が過ぎた10月前後にも水位の安定した湖では秋スポーンも見受けられる。
スポーン期のバス釣りには賛否両論あるが、琵琶湖南湖の沖フラットスポーンが、もはや常識となった現在、もはやスポーンバスを避けて釣りをすること自体が現実的に難しい……。
卵を守る小さなオスを意図的に釣ることは極力避けるべきだが、まずはスポーンに絡んだ個体と思われる場合、釣った後ライブウェルにキープせず、極力撮影も手短に、速やかに釣れた場所にリリースしてやることが、まずは一番重要だと思う。
ということで今週は、各地でメインになってきたアフタースポーンの大型見えラージマウスバス、そしてトロフィー級のフロリダ系見えバスを狙う、大迫力のビッグベイトサイト(フィッシング)について少し解説しよう。
中層に完全に浮いたビッグママと対峙した場合
まず基本知識として、6〜7月にフロリダ系ビッグママを狙ううえで最も出くわすのが、オスが守るベッドの近くの「中層」に完全に浮いている状態で見かける状況だろう。
このビッグママは、ママの状況にもよるが経験的にキレやすいフロリダ系バスなら3割程度、臆病なラージの場合は1割程度の確率で釣ることはできる。
このケースの場合、絶対やってはいけない鉄則が「オスを釣ってしまうこと」である。
ベッドのオスを釣ったら99%、ママは即消えて終わり……といって間違いない。
ただ、オスを間違えて釣った直後、離れていたママが一瞬だけベッドに入ることが稀にあるが、その一瞬を逃すと100%といってもよいほどママは消えてしまうので、ベッドを守る小さなオスを釣るのは何の価値もないので止めた方がいい。
ビッグママを反応させる術は?