数年前より注目を集めているのがマグナムクランク!というわけで、マグナム級クランクフェチのキムケンこと木村建太さんに自身の秋に効くマグナムクランクローテを解説していただきました!
衝撃的破壊力を持つマグナムクランク・キムケン流ローテ
【本文・解説=木村建太】
近年ではルアーパワーにおいてアラバマ系、ブルシューター、ブルフラットと衝撃を受けたモノがありましたが、これらと並んで琵琶湖における破壊力に昨年衝撃を受けたジャンルのルアーが、マグナムクランクでしょう。
昨年の渡米時にバスプロショップスのワゴンセールで売っていたKVD8.0をお土産用にでも…と買い漁って持ち帰ったのがはじまりでした。
帰国後のガイドで晩秋ギルパターンの試しに投げてみたところ、今までではあり得なかったシチュエーションでもデカいのが狂ったように反応し、これは真面目に突き詰めていかないといけない釣りであると確信しました。
マグナムクランキング自体は以前より同じマリーナでガイドをしている宮廣プロが使っていることもあり、気になっていたルアージャンルでしたが、当初のイメージでは「台風後や激ニゴリ用のハイアピールルアーやろ」と考えてちょくちょく試していましたが、実際にボコボコに釣れた時のコンディションはこれとは大きくかけ離れた意外なものでした。
まず、今現在の僕の感覚でマグナムクランクを語るとするとズバリ! クランクベイトにビッグベイトの魅力を追加したもの。
濁りや風など、バスを食わすうえでの味方があるコンディションでは、ぶっちゃけ今まで通り普通のサイズ感のクランクを使った方がよいです。
が、クリアUP、ピーカンベタ凪などクランクの天敵と思われたコンディションでこそ実はマグナムクランキングに破壊力があり、視覚要素の弱い通常のクランクでは物体的魅力が足りないゆえ、今まで見切られていたと気づかされることとなりました。
昨年の晩秋にマグナムクランキングがもっとも火を吹いたのは、ピーカンベタ凪時にユスリカが孵化するタイミングでギルが浮くタイミング。
とにかくユスリカの羽化が起こりそうな湖流のヨレを探し、ギルボールを見つけるとかなりの高確率でギルを捕食するデカバスのスクールと出会うことができました。
今までならブルシューターしか選択肢が思いつかないコンディションでしたが、ウイードが減ってレンジが下がった状況においてはマグナムクランクがベストだったと思います。
湖面にでる湖流のヨレ、ギルのハッチを見逃さないように水面の変化に目を凝らすのが最大のキモで、背の高いウイードがコレに絡んでくると、なおヨシといったところ。
よいスポットはギルとともに毎日変わるので、ディープホール、膳所周辺、浜大津、アクティバなど、エリアにこだわらずスクールを見つけるまで探し続けることが重要です。
ウイードが多く、水面直下まで意識がいっている時はブルシューター160のフローティングモデルに軍配があがると思いますが、ウイードの高低差があるなどして魚のレンジが深い場合はマグナムクランクの出番だと思います。
使い方として、クリアな時ほどルアーを見せすぎないイメージで高速巻きでウイードにコンタクトするまで巻いていき、コンタクト後はウイードを優しくほぐし、抜けた感触があり次第、ラインテンションを完全にフリーにして5-10秒浮上。
バイトはラインテンションゆるゆるでも「カツカツっ」とでるので、テンションを張らずにルアーを信じて浮上させるのがキモです。フッキング時は糸フケが大きくでているため、絶対巻きアワセで! テンションを抜いている時のバイトがほとんどなので、ギンギンに尖っているフックを使うことも大切です。
次ページはキムケンさんのヘビーローテ・マグナムクランク解説!