さぁ、お待ちかねの第4弾!
前回好評だった「EARLY 104H for Rock」に続き…、今回はシリーズの中でもっともベーシックなモデルと称され注目度の高い1本「EARLY 86MH for Rock」に焦点を当てて深堀り!
今回もガッツリと、ヤマガブランクスさんにお話を伺っております。
ロックフィッシュゲームの本質が楽しめるバーサタイルモデル
ヤマガブランクス新製品特集の第4弾は、ロックフィッシュをメインとした新しいカテゴリーであるEARLY for Rockから、今回はEARLY 86MH for Rockにスポットを当てて解説させていただきます。
ヤマガブランクスのミドルクラス・ショアキャスティングモデルとしてリスタートしたアーリーシリーズですが、シリーズ&カテゴリーのコンセプト等は以前のブログでも解説させていただきました。
要約すると、ライトゲームとショア青物ロッドの間、シーバス・ヒラメ・ロックフィッシュといったターゲットを狙うゲーム用ロッドを網羅したシリーズとなります。基本的にショアゲームではターゲットを絞ることが難しいフィールドが多いので、キャストフィールと遠投性能にこだわりつつ、全モデルに高い汎用性を持たせています。
今回紹介させていただく86MHは“フォーロック”カテゴリー3機種の内の一本になります。ちなみにフォーロックカテゴリーは86MH・104H・93MH/Bの3本から構成されています。
カテゴリーの詳しい解説は前回の記事もぜひ参照してください。
【ミドルクラスを網羅】ヤマガブランクスNEWロッドシリーズ「EARLY(アーリー)」について訊く/ その3:EARLY 104H for Rock
EARLY 86MH for Rockの特長
ヤマガブランクス公式「EARLY for Rock」詳細ページはこちら
今回ピックアップした86MHは、EARLY for Rockシリーズ3機種の中で主軸となるモデルです。
シリーズ共通して目指したのは、ボトムに特化したガチガチのロッドでは無く、しなやかさの中に張りと芯のある強さを持たせたブランクとなります。
この86MHはスピニングモデルという事もあり、スイミング系のルアーがメインになりますが、感度面でボトムノック系の釣りも得意とし、また適度な張りとレングスからくる操作性により40gまでのメタルジグの操作も快適に行えます。
基本的にルアーは選びませんが、ジグヘッドスイミング、ひとつテンヤ、テキサスリグは非常に扱いやすく、ボトムの感度と操作性、巻きの釣りのしやすさを両立するように設計されています。様々なメソッドを駆使しながら、様々な状況のロックフィッシュを攻略できるように幅を持たせたモデルに仕上がっています。
ロッドのテーパーとしましては、オーソドックスなレギュラーテーパーで張りとバットの強さはあるものの、カサゴメインだとしてもゴツすぎない操作性でゲームを突き詰めて楽しむことができます。また、レングスの8.6ftにもこだわりがあり、カサゴからハタ類といった大小入り交じるロックフィッシュを磯や波止からストレスなく楽しむための長さになっています。
いわば、ロックフィッシュゲームの基本となるスーパーベーシックモデルであり、潮の具合を読みながら様々な状況を攻略するアングラーには、まず手にして欲しい一本になります。
シリーズの中での位置づけと汎用性
フォーロック3機種の中では86MHが基本となる汎用モデル、104Hが遠投モデル、93MH/Bがピンポイントをネチネチ探る感度と操作性に特化したモデル、といった感じのコンセプトになっています。
そして、86MHのコンセプトはもう一つあり、ロックフィッシュをメインとしながら、タチウオやシーバスゲームもやりやすい調子ということです。例えば、朝まずめにシーバスがボイルしていたりタチウオが接岸していれば、そちらを楽しみ、落ち着いたらロックフィッシュ狙いに切り替えるといった、これ一本で磯や波止を楽しみ尽くせる性能を持っています。
※86MHにおけるロックフィッシュの想定ターゲットサイズ目安:アカハタ40cm・キジハタ40cm・オオモンハタ50cmが推奨最大サイズの目安となります。
86MHはボトムワインドで狙うロックフィッシュや、太刀魚のワインドゲームを快適にこなせる調子になっています。
その理由は、アクション入力時に曲がりの支点が手元に近くに入り、ブランクが勝手に復元する為。つまり、軽い入力でワインド用ジグヘッドをダートさせることが可能となるのです。ちなみにバイトの際には一旦ティップが吸収し、ワンクッション置いてベリーがカウンター的にフッキングしますので弾くといった感覚が少ない印象です。
また、旧EARLY+81Mと比較すると、ロッド全体のパワーやリアグリップも若干長くなっており、快適にダートアクションを掛けられるウェイトが+10gは上がっておりますので、潮の速い状況・水深のあるポイントや深いタナ等、攻略の幅が確実に広がりました。
ロックフィッシュゲーム兼、太刀魚ワインド用として86MHを1本でシーズンによって使い分けたい方、都市港湾部の防波堤・沖堤防での太刀魚ワインド専用としても十分に楽しめるモデルになっています。
シーバスゲームでおススメしたいのは、レングスの取り回し面を活用してのウェーディングゲーム、足場が低く水面との距離が近いポイントなどです。
ルアーに関しては、小・中規模河川でワインドゲームに対応できる張りと操作性を応用し、シンペンやフローティング/シンキングミノーを用いたジャーキングゲームと相性が良いです。
操作が行いやすいベリーとバットに加え、バイト時には入り込むティップでシーバスがルアーを咥えて反転させる「間」を作りやすく、そこにベリーでカウンターフッキングとなりますのでバイトも深くなります。更に粘り強い曲がりによってテンションも抜けやすく、バラシも軽減させます。
他にもロックフィッシュゲームの性能を活用した橋脚や構造物などのストラクチャー狙いでは、前述の粘り強さで思いっきり曲げ込んでストラクチャーから剥がすことが可能です。
関連動画はこちら
過去の記事はこちら
【ミドルクラスを網羅】ヤマガブランクスNEWロッドシリーズ「EARLY(アーリー)」について訊く/その1:高まる繊細な攻略の必要性
【ミドルクラスを網羅】ヤマガブランクスNEWロッドシリーズ「EARLY(アーリー)」について訊く/その2:サーフ用ベイトモデルに求めたもの
【ミドルクラスを網羅】ヤマガブランクスNEWロッドシリーズ「EARLY(アーリー)」について訊く/ その3:EARLY 104H for Rock
ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks)