今江克隆のルアーニュースクラブR「アフタースポーン最強!ギルロイドbros.のカンタンで超釣れる使い方を紹介」の巻 第1050回
先週の「春のスイムベイト3選」に続き今週は、間違いなくアフター最凶ビッグベイト?「ギルロイドBros」について、激アツな使い方を詳しく紹介しよう。
もう「ギルロイド」といえば泣く子も黙る“勝てるビッグベイト”「ギルロイドJr.」が有名だが、「ギルロイドベビー」、そして今年の3月にリリースされたばかりの「ギルロイドミニー」の3兄弟は、すでに圧倒的ともいえる実績を残している。
「ギルロイド」シリーズの唯一無二のアクション
この3兄弟(不遇の長兄「ギルロイド・オリジナル」はさておいて……)、パッと見は大きさの違いが明確だが、それぞれ独自の個性を持つ似て非なるモノである。
簡単にその使い分けの基準を説明すると、まずもはや説明不能の「ギルロイドJr.」は基本的には「サイト(フィッシング)」専用、時に高速グリグリ巻きでも効果を発揮するが、基本的にキャスト時にバスが見える、見えないは別にして、バスが喰う瞬間を見てアワセる釣り方がメインだ。
サイトの場合は、アプローチと喰わせる瞬間のリアクションが要のため、ある意味上級者向きもいえるが、「ギルロイド」の最も優れたほかにない能力は、何といっても「ブーツテール」の圧倒的な集魚力と、ショートジャークでリアクションを誘発させる他にはない「ブーツテール」の「水蹴り波動」がバスのバイトトリガーを強く引くものだと考えている。
すなわち、「ギルロイド」のギル型ルアーとしての別格さは、ハドルテール以上に質量がありながら間逆の強い浮力を持つエラストマービッグテールにあるのだ。
これが塩ビ樹脂テールだとその重さゆえに「ブーツテール」のような軽快で切れのあるジャークアクション、前後駆動のリトリーブアクションは実現できなかっただろう。
すなわちエラストマー製のバルキーなテール「ブーツテール」こそが、「ギルロイド」シリーズの唯一無二のアクションの根源になっていることを覚えておいてほしい。
「ギルロイドベビー(ギルベビ)」の使いドコロ、使い方
ゆえに三男坊の「ギルロイドベビー(ギルベビ)」、末弟の「ギルロイドミニー(ミニー)」も、ボディに対しオーバーサイズともいえる「ブーツテール」を持つがゆえに、サイズの大小にかかわらず3兄弟全てが猛烈なビッグフィッシュ捕獲力を持つといってもいいだろう。
簡単に解説すると、三男坊「ギルベビ」の使いドコロは、湖面が風や雨でやや荒れた状況や、バスがサイトで発見できない状況、濁りや流れ、低水温期にその威力を発揮する。
すなわち「ギルロイドJr.」が苦手とするノンサイトの状況でこそ、リップオン式「ギルベビ」の威力は発揮される。
ゆえに「ギルベビ」では「グリフワ巻き」と呼んでいる、高速で目標物まで巻いてきて、キル&ユラユラポーズでもんどらせる釣り方が有効になる。
この釣り方は、スポーン後半5月末頃から特に有効で、晩秋の低水温期まで長く使える使い方だ。
また冬季の低水温編はインスタIGTVで見られるので、百聞は一見にしかず、実際に見て参考にしてほしい。
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小さなモンスターキラー「ギルロイドミニー」