今江克隆のルアーニュースクラブR「スポーン期を制する!スイムベイトの使い方・ベスト3選」の巻 第1049回
世間はゴールデンウィーク真っ只中。
今年は春の訪れが早かったため、各地のフィールドではすでにプリ(スポーン)、ミッド(スポーン)、ポスト(スポーン)、アフター(スポーン)が混在する、ある意味中途半端なスポーニングシーズンになっている感じ。
ということで今週は、スポーニングシーズンには外せないスイムベイトの、状況にあわせた使い分け方のベスト3選について解説しよう。
プリ、ミッド、ポスト、アフターの狙い分けの要点
まず、スポーニングは大別してプリ、ミッド、ポスト、アフターに別けられるが、超ざっくり割り切っていうと、プリは「中~上目線」、ミッドは「下目線」、ポスト、アフターは「上目線」を意識することが、狙い分けの基本になる。
プリのバスは中層に浮きやすく、水面まではいかないが目線上のベイトを強く意識する。
これは水温の低い湖底のエビ類がまだ活発に動かないことにも影響されているのか、プリのバスがミドストなど中層横方向のスローな動きに反応しやすいのは、今やよく知られた事実だ。
ところがミッドのバスになると、バスはテリトリー意識が強くなるためかボトム付近を強く意識しだす。
産んでいる、産んでいない、にかかわらず、この状態に入ったバスは強く「下」を意識することが多い。
そしてポストの状態に入ると今度は大型個体ほど水面付近にボーッと浮く状態になってくる。
このバスが最も弱ったポスト状態はビッグベイト、スイムベイトにはほぼ反応しない虫喰い系個体なので適応外だが、回復したアフター状態になると明確な上目線、それもプリ以上に極めて水面に近いゾーンへの反応が強くなるのが特徴だ。
したがって、どの状態のバスをその時のフィールドでメインに狙うかによって、ビッグベイト、スイムベイトも適材適所で使い分ける必要がでてくる。
万能系!シャッドテール系スイムベイト(ワーム)
まず現在の状況では、すでにプリ、ミッド、アフターが混在の状況だと思われるが、こういった状況下で今江的に最も全モードに万能と思うのがシャッドテール系スイムベイトだ。
特にガード付きスコーンジグ(スイミングジグ、スイムジグ)は、巻いても止めても、置いても使えるため、使い方一つでどのモードのバスにも適応が可能になる。
スコーンジグは、自由にウェイトチェンジできるラバージグと組み合わせることで、スイムベイト系ルアーの中でも最もボトム付近でのスピード、レンジコントロールがしやすいのが特徴だ。
ゆえにボトムをやや切って浮くプリには特に効果的だとされている。
同時に突出したボトムでのデッドスロー能力を持ち、超低速、さらには静止させても動き続けるラバーの効果はテリトリアンの「見えないミッド」にも絶大な威力を発揮する。
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しかも、ガード付きなのでカバーも恐れず攻められるという点で、この時期のスイムベイトとしては最も適応範囲が広く、必ず準備しておきたいルアーである。
このスコーンジグ系の弱点としては、アフターに対し「表層~中層キープでデッドスローは厳しい」という点だが、このレンジは、5~5.5インチ程度のシャッドテールワームを単体として使うことで補うことができるのも便利な部分だ。
今江的には大型シャッドテールのオフセットノーシンカースイミングは「逆付けネイル打ち」で使うことが多い。
理由は、この方がテールの水の受け方からスイミング時にヘッドアップせず、より水平姿勢をキープしやすく、フォール時の抵抗を面で増やすことでよりスローフォールしてくれるからである。
また、フラット面ではなくラウンド面にオフセットフックのポイントを埋めることで、よりフッキングも良くなると感じている。
プリ、アフターに抜群の安定感を誇るスイムベイトを紹介!