今江克隆のルアーニュースクラブR「革新的シャッドテール・スラッシュバンビ!その驚異的な釣獲能力ゆえの憂鬱と決断」の巻 第1046回
「スラッシュバンビ」がイマカツWEBショップ限定デビュー!
TOP50開幕戦を終え、すぐさま取材ロケ遠征。
やっと一息ついた本日、ここに「スラッシュバンビ5.5インチ」を2021年5月(たぶん)イマカツWEBショップ限定マーケットデビューが決意したことを報告します。
何ともいきなりの発表で驚かれたかもしれないが、実はこの「スラッシュバンビ」を市場デビューさせることは、自分自身6年もの間、悩みぬいた末の決断である。
本来は市場デビューすることなく、お蔵入りがほぼ決まりかけていたイマカツ19年の歴史上最も「不遇の名作」になっていたかもしれないシャッドテールである。
「スラッシュバンビ」開発の経緯
「スラッシュバンビ」開発の経緯は、2015年、東播野池屈指のスコーン(スイムジグ)名手として知られるハンドルネーム「シカキング」君の理想とするスコーン専用の「超デッドスロー」、「ウォブらない(くねらない)パーフェクトロール」のシャッドテールを実現しようとしたことから始まった。
そして2016年、極薄硬質テールを別体成型する「スラッシュテール」を開発、特許出願。
超デッドスローでの破格のキレあるテールアクションと、ボディを一切くねらさずジグごとボディロールさせる、i字ロールともいえるナチュラルアクションを実現した。
この「スラッシュテール」の威力は、まさにシャロークランクの樹脂製リップが、基盤リップに変わったと同じほどの明確な性能向上を果たし、2016年~2017年の実釣テスト結果もそれを裏付ける期待以上の釣果をだした。
アクション、釣獲能力に関しては紛れもなく革新的シャッドテールの完成を確信したものだった。
しかし、皮肉にも本型の製作を指示した2018年冬、「スラッシュバンビ」の釣獲能力の高さが致命的ともなる出来事に遭遇する。
釣獲能力の高さが致命傷に……