みなさん、こんにちは!エバーグリーンフィールドスタッフの神薗 海人です。
2021年3月にEGバスロッドシリーズ「フェイズ」より2本のNewモデル、がついにデビューしましたね!
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その2本ですが、1本はベイトモデルのシューティンスター66ML+、もう1本はとスピニングモデルのスピットファイア65L+。どちらもフィールドを選ばずバーサタイルに使用できるモデルですが、今回はスピットファイアについて詳しくご紹介したいと思います!
神薗 海人(Kaito Kamizono ) プロフィール
フェイズ PCSS-65L+ スピットファイア 【エバーグリーン】
このスピットファイアは、琵琶湖をはじめ全国各地のフィールドを攻略するために今や避けて通ることのできないワカサギパターン攻略に最適化されたロッド!
ワカサギパターンでは軽量リグ&ライトラインを用いつつ遠投し、デカバスにも負けないトルクフルなパワーも求められるため、このスピットファイアで、追求されたのは軽さでも感度でもなく、しなやかな粘り強さ!
そんなワカサギパターンはもちろんのこと、スピットファイアは1/32~3/8オンスまで幅広く扱うことのできるバーサタイルロッドになっています。
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全長 | 継数 | 標準自重 | パワー | ルアー範囲 | ライン範囲 | 価格 |
1.96m | 1 | 95g | ライト プラス | 0.9~10.5g(1/32~3/8oz) | 3~10lb(PE0.6~1.5号) | 45,000円(税別) |
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出典:YouTubeチャンネル「EverGreenFishing」
一番の強みはビッグバスを余裕でいなせる素直に曲がる粘り強いテーパー
スピットファイアの表記はL+となっていますが、筋肉質でしなやかに曲がるブランクはライトリグを軽い振り抜きで飛ばせ、3/8オンスのルアーでも厚巻きのマッスルブランクが一切のだるさを感じさせずに気持ちの良いキャストをサポートしてくれます。
また、ライトリグやシャッド等、ライトラインで繊細な誘いを掛けたい時でも、操作性の良いソフトティップでボトムの引っ掛かりをしっかり捉えつつ、ハングオフも容易に行える様なセッティングとなっています。
そして、スピットファイアの真骨頂は魚を掛けてからの粘り強さ!
ラインブレイクを恐れずビッグバスを仕留めるための粘り強さを持っていて、魚を掛けた後はドラグが出る前にブランクが素直に曲がりつつもしっかり耐えてくれるので、魚の急な突っ込みに対してストレスなくブレーキをかけてくれる様な印象です。
オカッパリなど、こちらから魚を迎えにいくことができない状況で多少無茶なやり取りをしても、ブランクがショックを吸収しながらトルクでグイグイ魚を寄せるので、ファイト中のバラシが激減しました。
スピットファイアに限らず、フェイズシリーズは魚を掛けてからロッドがしっかり仕事をしてくれるので、「せっかく掛けたのにバラしてしまう……」と悩む方にも、本当に使ってもらいたいロッドになっています!
繊細なライトリグでの誘いに必要な「操作」での情報把握をできるように作り込まれたグリップ周り
粘り強さは僕が思うスピットファイアの1番の強みですが、ガイドやコスメ等、素材面ではハイエンドモデルに追いつかない面があるのも事実と思います。
しかし、スピットファイアの特にグリップ周りは、機能面を十二分に考慮した各パーツで構成されている実釣性能主義ロッドなのです!
まず注目してもらいたい部分はフォアグリップ
フェイズシリーズ初採用の滑らかな形状をしたフォアグリップは、様々な釣り人のパーミングを研究。手の大きさや指の長さが異なっていても、誰でもしっかりブランクタッチできる形状をしているのでボトム感度向上に貢献しています。
リールフード~センターEVA部分の厚みは、親指付け根の母指球が隙間なくしっかり当たる様になっていて、フィット感が抜群。力を入れなくてもしっかり支えられるので、実重量より軽く感じる設計になっています。細かなシェイクをしても持ち重り感がなく、長時間使用しても疲れ知らずです。
そして、グリップエンドは操作性を考慮した小型グリップを採用。グリップ長も相まってスーパースレッジやウルトラスレッジ等、トゥイッチ系のシャッド操作でも袖等に引っ掛かるストレスはありません。
ボトムの釣りでは繊細に誘えてスタックを上手く躱せる
万能マッスルスピンとして対応ルアーの幅がとても広く設定されているスピットファイアですが、私自身、ボトムの釣りでは主に以下のルアーを軸に使用しています。
・スモラバ(C4ジグ)
・ドロップショット(アイマッチョ、C-4シュリンプ、アントライオン)
・ネコリグ(ボウワーム 4.2インチ~5インチ)
ゴロタ、ハードボトム等ボトムでルアーを操作しながら誘う釣りでは、チューブラーならではの絶妙な張りと柔らかさの混在するティップ+ティップセクションの小口径ガイドのおかげで、適度な引っ掛かりを感じて半スタック状態を維持しながら1点を誘うことができます。
また剛性を持たせたベリーでハングオフをさせてリアクションで誘うこともできます! なので、ソリッドティップではどうしても根掛かりを躱しにくいエリアや、ソリッドティップではやりにくいハングオフもしやすいので、ストレスなく誘いをかけて仕掛けていくことができると思います!
中層の釣りでもロッドの各部が操作性をサポート
中層の釣りでは主に以下のルアーを使用。
・ジグヘッドワッキー(ボウワーム5インチ)
・シャッド(スーパースレッジ、ウルトラスレッジ)
スレッジシリーズのショートトゥイッチングや、細かなシェイキングリトリーブで誘うボウワーム4.2インチ0.9gネコのスイミング等は、小型化されたグリップエンドが操作性を妨げず、フード部の厚みが手のひらフィットして実重量より格段に軽く操作を補助してくれます!
ソフトなティップはトゥイッチング時のルアーの動きに幅を持たせ、強さを持ったベリーによりティップの戻りも早いため、中層スイミングもノー感じにならず動きをサポートしてくれます!
PEラインとも相性の良いスピットファイア
シャローの魚をシェイキングリトリーブで狙う「むらっち刺し」にバッチリなスピットファイアですが、PEラインを用いたシェイキングリトリーブの釣りにも相性抜群です。
私自身、ディープのシェイキングリトリーブには以下のタックルを使用しています。
・バスエネミースティック(4インチ~5インチ)
・沈むPE(0.8号)
なお、スピットファイアにはステンレスフレームSiCリングKガイドが採用されており、ベリーからバットにかけてはやや大きめの口径がセッティングされているので、PEラインでもトラブルレス!
本当に幅広く使用できるスピットファイア! 釣行毎に乗せるリールを毎回悩むのも幅広く使える証だと思いますw。
今回、私自身がスピットファイアで使用しているリグやタックルセッティングをご紹介しましたが、他にもエバーグリーンフィールドスタッフの方々がインプレッションを挙げられていますので、ぜひ参考にしてください!
ワカサギパターンのI字系、ムラッチ刺し、ミドストに。さらにはスモラバ、ネコリグからシャッドまで。琵琶湖、リザーバー、河川、タイプの違うフィールドでの使用感を5人のエバーグリーンプロスタッフがレポートす。
ハイエンドモデルには手が届かないけどエバーグリーンのロッドってどうなのかな? と思われる方にとってフェイズシリーズは、エバーグリーン入門ロッドとしてとてもオススメできるロッドだと思います。スピットファイアでたくさんの魚をキャッチしてくださいね!