皆さんこんにちは!サンラインバステスター高山陽太郎です。
季節はいよいよ春本番。となれば、デカバスシーズンとなるスポーニングのタイミングです。私は千葉県在住という事もあり千葉県内のリザーバー(亀山ダム・高滝ダム・片倉ダム)に出向く事が多いので、それらのフィールドの特長を解説していきたいと思います。
高山 陽太郎(Takayama Youtarou) プロフィール
リザーバーの特長を理解する
まず、リザーバーとは河川を堰き止めて作った人工の湖(ダム湖)の総称で、千葉県には多くのリザーバーがありブラックバスが生息しています。
小櫃川水系の亀山ダム・片倉ダム 養老川の高滝ダム。そして、これらのフィールドにはレンタルボート店があり、エレキを装着してボートフィッシングが楽しめます。
どの湖にも共通して存在するのがバックウォーターと呼ばれる上流とダムサイトを有する本湖があります。バックウォーターとは堰き止められた川の上流部にあたり、川幅が狭く水の流れを感じる事ができるエリアをさします。
反対に本湖は主に湖面が最も広くなるエリアでそう呼ばれる事が多く、位置的には最下流となる位置づけです。川幅がかなり広くなるので水の流れを目視して確認する事は難しくなるエリアです。そう、湖と呼んでいるものの部分的には『川』であるということです。
これは、房総リザーバーだけでなくリザーバーにおける全国共通のキーワード。
フィールド毎に若干の違いはあるものの、基本的には川幅が狭い上流部から水温が上がり、徐々に下流域の水温も上がっていきます。水温の上昇は春という季節を釣る上で大切なキーワードですので、上流と下流で水温が違うという事を知っておく事はとても大切です。
例えば、高滝湖では「ワカサギの遡上による春爆パターン」が有名ですが、これも上流から始まるパターンです。2月中旬頃からワカサギの遡上と共にバスの釣果が上流エリアから聞こえてきて本湖の水温が上がり始める3月下旬頃から本湖でも釣果が出始めます。
このように川(上流部)がもたらす影響により上流と下流で季節の進行が違うという事が天然湖とは異なる点だといえます。
房総エリアのスポーニングシーズン
ブラックバスの産卵期は全国的にみるとおおよそ、4月中旬頃という事になるかと思いますが、比較的温暖な気候の千葉県は早い年では3月下旬から6月くらいまで続きます。
水温が15℃に到達する頃には多くのバスがスポーニングに入り湖の各所でスポーニングベッドが確認できるようになります。ご多分に漏れず、春はビッグバスのキャッチ率がグンと上昇するタイミングであり、記録級のサイズが飛び出るのがスポーニングシーズンという事になります。
ちなみに、亀山ダムや片倉ダムでは、このスポーニングの最盛期にあたる4月中旬から5月中旬にかけては魚体保護の目的でライブウェルの持ち込みが制限されトーナメントもお休みとなります。その期間はバスを持ち帰らない長さ勝負のデジタルウエイン方式のトーナメントが行われる等、様々な工夫で皆さんバスフィッシングを楽しんでいらっしゃいます。
バスの個体数減少がささやかれる昨今では、こうした取り組みが将来もバスフィッシングを楽しむ事ができる環境に繋がる事が期待されています。湖ごとに決められたルールを守って楽しみたいですね!※湖ごとのルールはボート店のホームページやブログにて確認可能です。