連日の大荒れで落ち着かない最近の琵琶湖。
とはいえ暖かい日は春のように暖かく、水温は8〜9度前後で安定してきているので南湖北湖ともに徐々にバスが釣れ始めてきている印象です。そして、相変わらず深い場所よりも5mより浅い場所にあるストラクチャーや、残りウィード周りに上がってきた魚を「あの」ワームで釣っていくのが好調。
近松 卓二 (Takuji Chikamatsu) プロフィール
フルスイング5インチのテールカット×逆付けセッティング=「カットスイング」
フルスイング5インチを”あえて”テールカットして使用するカットスイングは、ややこしいカバーでも根掛かりが少なく、他の高比重ワームと比較して引き抵抗があり絶妙な操作感が得られるため、ガイドとしてかなり助けられているメソッドです。
このメソッドについては先月説明した通り。
【急激な水温低下でも安定の釣果】今、そしてこれからの琵琶湖でキーになるのは「カットスイング」と「ヘッドスライド+フルスイング」
…なんですが、使い込んでみて新たに気づいたことがあります。
この手の高比重ワームと言えば、よく使われているバックスライド系のワームが思い当たるかと思いますが、バックスライド系のワームを入れて反応しなくても、同じスポットにカットスイングを入れるとバイトを得られることが良くあるんです。
しかも、水温が低い真冬だというのにファーストフォールでの落ちパクが多発。
これは「カットスイング特有の水平フォールが効いているのではないか?」と考えています。
このカットスイングの強みである「水平フォール」をしっかりと生み出すために、キャスト後は必ず糸を送り出し、可能な限り抵抗をつけないように真っ直ぐフォールさせてやることが重要。深く沈めるほど糸の抵抗を受けますから、フォール中の糸の抵抗を意識するだけで釣果に差が生まれます。
そして、ボトムスタックから外れる動きがバイトトリガーになりますので、ボトムのスタックを繊細に外し、その後は必ず糸をダルダルにしてバイトを待ちましょう。
狙う場所は、基本的に北湖の場合3〜7m前後、南湖なら1.5〜5mまで。
この時期の魚はブレイクから上がってきてシャローで摂餌しているようですが、その滞在時間もしくは捕食時間が非常に短いように感じます。この短いフィーディングにアジャストさせるため、基本粘らずに条件の良いスポットをランガンスタイルで探っていきます。
フィーディングのタイミングに当て込めればほぼ一投で勝負がつくので、ひとつのスポットに対しカットスイングを2~3投したら移動という感じでフィーディングタイミングに当てる確率を高めていきます。
風が吹けばレベルミノープラス
風が強くカットスイングが操作しにくい状況では「レベルミノープラス」の出番!
レベルミノープラスは2m前後潜り、かつミノーの中でも圧倒的に飛距離が出るため、爆風でもストレス無く遠投することが可能です!
狙う場所は南湖北湖共に水深2mまでのハードボトムエリア。風でベイトが吹き寄せられていれば魚が入っている可能性が極めて高いです。
使い方は巻いてハードボトムにヒットしたら2~3秒止めて浮かせ、浮上時に喰わせるイメージで使います。
レベルミノープラスは、ロングキャストできるスリムボディミノーとしてはかなり浮力が高いため、ボトムスタックからの浮上で根掛かり回避しやすく、リトリーブ時の残像が残るようなハイピッチで細かいロールアクションによって、厳寒期のクリアな水質においてもバスを騙すことができるミノーです。
ボトムに入ってから2〜3秒浮かせるというステイがキモとなる釣り方なので、ついばむような微細なバイトも絡め獲る「GLADIATOR Anti JOKER」や「GLADIATOR MAXIMUM THE MAXX」など、ティップが柔らかめのロッドがオススメです。
三寒四温の「寒」はカットスイングでスローな展開、暖かい爆風が当たりシャローにバスが寄る「温」のタイミングではレベルミノープラスを引き倒す。状況に釣り方を合わせていくことで、デカい魚に出会えるチャンスが増えるはずです!
是非この2つの釣りで、春のデカバスにチャレンジして頂けたらと思います!
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