真冬のマダイはウマい。ジャッカル田中亜衣の真冬のマダイ行動パターンとその攻略法
皆さま、こんにちは♪ 田中亜衣です。
2月に入り冬の真っ只中!毎日寒い日が続いていますが、初釣りはもう済みましたか?
さて。前回のコラム「冬の真鯛」でも紹介した、この季節の真鯛が脂ものり美味しいという話。
春が旬と言われる真鯛ですが、私的には断然冬が一番! まさに裏旬と呼ばれる季節で、脂ののった真鯛を求めて凪のタイミングを見ながら海に出ております。今回は、私のホームである大阪湾での真鯛の行動とその釣り方について話していこうと思います。
田中 亜衣(Ai Tanaka) プロフィール
大阪湾での真鯛の近況
近所の漁港の底引き漁の漁師さんの話では、1月半ばごろまで関西国際空港の南側の水深の浅いシャローエリア(大阪湾の中央部)には、スズキや鯵に混ざって真鯛の姿もを見せていたのですが、1月20日ごろから急に真鯛をはじめ他の魚の姿も無くなってしまったそうです。
水温もそれまで大阪湾中央部で12度をキープしてたのですが、急な冷え込みで10度まで下がり、魚たちにとって本当の冬の到来のタイミングだったのかも…。
これに伴い、スズキや鯵などは湾奥や地(ショアライン沿い)に移動し、真鯛は越冬場である紀淡海峡や淡路島北部東側に移動したと思われます。
その頃を境に私のホームの紀淡海峡では真鯛の釣果も良くなりました。それまでの釣果は二年魚までの小型の真鯛が中心で稀に中型の真鯛が混じる程度だったのですが、この頃から50cmを越える真鯛も姿を見せて数も大きさもガラッと良くなりました。
これは、大阪湾で越冬に伴った真鯛の移動があり、中央部にいたフレッシュな真鯛がホームに入ってきたのでしょうね。1日や2日の間に距離にして10〜20kmも移動するなんてことを考えると自然のメカニズムや真鯛の行動をもっともっと知りたくなりますよね。
紀淡海峡では2月に入り水温が一年で一番低くなる頃になると、潮の大きい日の午前中の上り潮で水温がグッと上り真鯛の活性が上がります。大阪湾と比べ温かな黒潮が、その恩恵の源です。
特にシャローエリアではその恩恵を受けやすく、上り潮が効き出すと一気にアタリ出すことが多々あります。後は、潮が緩いタイミングなのか、潮が速いほうが良いのかは、エサの種類や真鯛の活性で変わっちゃうので探り探り釣っていってます。
真冬の釣りで気にすべきこと
潮の緩いタイミングでは、スローなリーリングで誘い、潮が速いタイミングでは少し速めのリーリングで誘うと言うのが一番のセオリーです。もちろん、その逆のパターンも存在しますが、このようなシチュエーションは真鯛が採餌行動をとってることが多いので、俗に言うリアクション的な釣りよりも捕食に伴う釣りの方が釣れる確率が上がります。
あと、リーリングスピードの使い分けについてですが、潮の緩いタイミングで採餌行動をしている真鯛は小さく遊泳力のないエサを好んでいて、逆に潮の速いタイミングで採餌行動をしている真鯛は遊泳力のある餌を好んでいるので、各々に合った波動とパルスをリーリングスピードの遅速で出すことが重要なのです。
「真冬の真鯛は低活性」
釣り人の間では、そう言われがちなのですが、真冬でもタイミング次第で最盛期と変わらない釣果になることもあります。とは言っても難しいことが多いのですが、パターンがハマればこっちのもの。少し厚着をして一年で一番脂ののった美味しい真鯛を狙いに行ってみてはいかがでしょうか。
それでは皆さま、良い釣りを♪
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