【常に状況変化を観察】シチュエーションに応じたジグヘッドとポイント選びを!「家邊克己式」アジを釣るまでのアプローチテクを紹介!
今回は前回の続きでもあり、僕が実際に現場でアジを釣るまでに行うアプローチについて説明していきたいと思います。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
潮流が複雑なテトラ帯のアジング
先日訪れた日は満月。
灯りの効果は考えられないため、潮が複雑に動き、潮のヨレに溜まるプランクトンを補食しているアジが寄りそうなポイントに向かいました。
そこはテトラ帯ですが、沈みテトラと根が複雑にあり、潮がそれにあたる事によりヨレができるので満月の時は狙い目になります。
入った時には潮は左から右にゆっくりと流れていましたが、ここは突然流れが速くなったりするので、ジグヘッドの重さは状況に合わせて頻繁に交換していきます。
その日のタックルです。
ロッド: HSR―63versionⅢ
ライン: ピンキー(0.2号)
リーダー: ジョイントライン(0.8号)
ジグヘッド: ストリームヘッド(0.5g〜1.3g)
ワーム: パフネーク(各色)
釣り始めの潮は、左から右に流れていて沈みテトラの出っ張りを回り込み、潮下側にヨレ(潮目)ができています。
そこにプランクトンが溜まると思い、「ストリームヘッド」(0.5g)でテトラのヨレの中にキャスト。
ウエイト | 数量 | 本体価格 |
0.3g / 0.5g / 0.8g / 1.0g / 1.3g / 1.5g / 1.8g | 5個 | 400円(税抜) |
サーティフォー公式「ストリームヘッド」詳細ページはこちら
潮に乗せながら流すイメージで、先ずは表層5カウントで探りました。
ですが、反応がなくカウント10にして流しこむとテトラの裏でフッとジグヘッドの重みが消えました。
流れの中を釣っていると、良くあるのがこのテンション抜けと言われるアタリ。
これはアジが流れの中で咥えて、そのままそこにいる場合か食い上げる場合によく起こるアタリで急にジグヘッドの重さが消えてしまいます。
そのパターンで2匹釣った時から手前の流れがなくなり、沖だけが流れるようになりました。
流れが強い沖を狙う方法
これは沖の流れが速くなると起こる現象で、通常本流があって適度な速さならそれに引かれ手前の潮も流れます。
ですが、沖が速くなる時に引かれ潮がなくなり、沖だけ流れることがあります。
丁度そんな感じで20mくらい沖はかなりの速さで流れているのが目で確認できるくらいの流れです。
そうなると流れのない中で0.5gでいくら釣っていてもプランクトンが溜まる場所がなく、アジも居つかないので、釣っていても無駄。
という訳で、ジグヘッドを「ストリームヘッド」(1.3g)に変更して沖の流れに投げ込みました。
左から右にかなりの速さで流れているので、かなり左側に投げてフリーで落とすと潮が速く、ボトムまで一気に沈みます。
これはラインが潮に押され、ジグヘッドがラインに引っ張られ速く沈むのですが、通常このような流れは表層は速くボトムは遅くなるのです。
理由として、ボトムにはシモリなどがあり、その抵抗で潮が緩んで遅くなります。ですので、プランクトンなどが溜まりやすくなります。
速い潮の場合は、潮の曲がりか潮目が狙い目。何もなければボトム周辺ということになる。
ただ流れるだけの潮を釣る時はリフト&フォールでボトムを狙う
その時はただ流れるだけの潮だったので、ボトムを狙うべく潮上に遠投してボトムを取り、リフトして流しリフトして流しを繰り返します。
自分の前に来たら、今度はラインを送るようにして潮下にジグヘッドを浮かさないように流しある程度まで探ったらピックアップを繰り返す。
ここで難しいのが、潮下に流すいわゆるダウンを釣るということが非常に難しい。
本来なら潮の速い時はダウンは釣らないのですが、余りにも速く通過するので、ダウンで釣ります。
それでも、釣れないことはないので流してみました。
3流し目の自分の前から、ダウンに入った瞬間にコンッとアタリが。
すぐにアワセましたが、ラインが潮の流れで膨らみ過ぎていてフッキングできなかった。
ただ、その流れのボトムにいることが分かり、しかもボトムから跳ね上げたフォールで食ってきたので同じ方法で、再びダウン入った瞬間フォールさせると再びバイト。
今度はシッカリ備えていたので、バッチリアワセも決まり、無事に取り込み成功。
それからは潮が速く、同じようにジグヘッドを流すのが難しく、一投一匹という訳ではないが、ボツボツと拾えました。
流れが緩くなり幅広いレンジを探ると
そうしている内にまた潮が弛み、全体的にゆっくりと流れ出しました。
今度は色々試してみようと、「ストリームヘッド」(1g)を付けて、15mほど沖の潮上に投入して表層から探り出すとカウント15のレンジで潮が重くなっている場所を見つけました。
そこにできるだけ長く、ジグヘッドを留めるようにしていると何かが触ったような感触がロッドを通じて感じた。
「HSR―63versionⅢ」を使っていると、良くあることですが、何か違和感のように変に感じることがあります。
ティップタイプ | 長さ | セクション | 仕舞寸 | リグウェイト | ライン | 自重 | 本体価格 |
ソリッド | 6ft3in | 2ピース | 98cm | 0.3〜5.0g | 0.9〜2.0Lb | 76g | 54000円 |
サーティフォー公式「HSR―63versionⅢ」詳細ページはこちら
その時は、フッキングはしなかったので今度はカウント13にしてもう一度同じコースを流しました。
しかし、今度は反応はなくそれで次にカウント18で流すと今度はコッンと小気味よい感触でアタリがロッドに伝わり、20cm位の綺麗なアジでした。
これもパターンのようで5匹を連続ヒットさせたので満足。
最初のテトラ周りが気になり、再び「ストリームヘッド」(0.5g)に変更し、細かくネチネチとテトラ周りを探っているとやっぱり居た!
その日のそのポイントには、かなりのアジが入っているようで潮の流れによりアジの着き場が変わります。
数が多い分それぞれの場所にアジが居り、どこのポイントでも釣れるというこんなことは余りありません。
その日狙った場所のいずれかに居るという様になるのが普通です。
結局その日は調子良く結構な数が釣れてくれ楽しませてくれた。
このようにその時々の状況に合わせたジグヘッド選びとポイント選びが重要で、釣れないのに釣れた時の事を引きずって同じ事をしているのではなく、常に状況の変化を観察し、自然の変化にアジャストさせていくことが釣果を上げることに繋がっていきます。
考えるアジングは楽しいですよ(^O^)
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