夏休みきましたね! お父さんルアーマンの方なら、家族で釣りにいく計画を立ててる方も多いかもしれませんね。
バス釣り、エギングほか、家族で楽しむのなら、どんな釣りがいいかな?と迷っている方もいると思います。そんな方におすすめなのが、海上釣り堀!
海上釣り堀(かいじょうつりぼり)
敷居が低く、釣りデビューにピッタリ。しかも、やり込むと奥が深く、いろんな工夫で釣果に差が付くのでハマる釣り人も多い。
そんな海上釣り堀の基礎を解説します。
結構なボリュームなので、以下の内部リンクから知りたい箇所だけ読んでいただいても結構です。
- そもそも海上釣り堀って何?
- タイプは大きく2種類
- 料金はいくらぐらい?
- 予約と問い合わせ
- 持参する持ち物
- エサは何を持っていけばいい?
- 現地に到着後の流れ
- エサを付けてみよう
- タックルの扱い方&釣り方の基本
- ルールとマナー
- 釣り終了後は…
そもそも海上釣り堀って何?
そもそも海上釣り堀って?というお話から。
海上釣り堀は海の上に浮かぶ筏の上に乗り、そのイケスに入っている魚を狙うことができる施設。
筏には魚が放流されており、その魚種はマダイやブリ、ヒラマサにシマアジなどなど、どれもメジャーで、食べて美味しい魚たち。
また、足下の揺れなども少なく、女性や小さなお子さんも安心。家族でも楽しめます。
貸し道具やその他必要な物が現地に揃っていることが多く、釣りが初めてという人でもチャレンジしやすい。
ズバリ「安全に」「誰もが気軽に」「釣ってうれしい、食べて美味しい魚と出会える」という点が、人気の秘密といえる。
以下の動画を見れば、イメージが掴みやすいぞ。
タイプは大きく2種類
海上釣り堀の形は大きく2タイプ。実際に釣りをする筏まで、船で渡るか、それとも地続きで歩いて渡れるかの違いだ。
船で渡る「渡船タイプ」は、渡船の出船時間が決まっている。基本的にはその時間に遅れないよう行くのが必須。
歩いて渡れる「地続きタイプ」は、いつでも釣り場と陸上を行き来できるので、遅出、早めの帰りがOKな釣り堀が多い。
この2タイプがほとんどで、ほかに陸上に作られたプールがイケスになった釣り堀もある。
料金はいくらぐらい?
出典:大阪海上釣り堀サザン海上釣り堀の施設に支払う料金は、大人が1人10,000円〜13,000円、女性、子供が1人5,000〜8,000円が一般的。4、5人ぐらいまでの利用なら、一般コースとなり、同じイケスで他の方と一緒に釣りをします。
6人以上なら貸切コースがおすすめ。一般コースは、朝イチに釣りをする場所が決まったら移動できないが、貸切コースなら同じイケス内なら、どこで釣ってもいいし、仲間内なので気を遣い過ぎることもない。
貸切の1人当たりの料金は、一般コースとあまり変わらない。
平日は少人数(3〜4人)で貸切にできるプランがある施設もあるぞ。
一般コース、貸切コースともに約5〜8時間釣りができるが、もっと時間が短くていい方は、ショートコースや体験コースが用意されている施設もあるので、そちらを利用するのがおすすめ。時間が短い分、料金もリーズナブルだ。
予約と問い合わせ
海上釣り堀では、基本的には事前予約が必要となることがほとんど。電話で伝えること、聞いておくことは以下の通り。
①「行く日にち」と「人数」を伝える
釣り堀によってはコースやプランが複数あるので、事前にホームページで確認しておこう。②「集合時間」「終了時間」を尋ねる
集合時間は特に渡船タイプの釣り堀では必須。余裕を持って30分前には到着しておきたい。何時から何時までやるのかも確認しておくとよい。③レンタル釣り具、エサなどの確認
初めてで「手ぶらで行こう」という場合、レンタルタックル(竿、リール、仕掛け)やライフジャケット、エサなどがあるのかを確認しよう。持参する持ち物
海上釣り堀は「初めての人でも楽しめるように」と、貸し道具やエサ、簡易クーラーボックス(発泡スチロール)、魚を冷やして持ち帰るために必要な氷などなど、釣りで必要な物はすべて揃っていることが多い。
つまり手ぶらでの釣りが可能だ。ただし、それらの中には有料のサービスもあるため、持ちあわせがあるなら持参するとよい。
最低限用意したい物としては、
長靴
(足元は汚れやすく、魚の血やエサが付くと取れにくいので、お気に入りの靴は避けたい)タオル
(濡れた手を拭いたり、魚を掴んだりするのに便利。2、3枚用意したい)ハサミ
(仕掛けや釣り糸を切る時によく使う)プライヤー
(魚に掛かった釣り針を外せる)食べ物
(朝食、昼食にサッと食べれるパン、おにぎりが人気。お弁当を注文できる釣り堀もある)飲み物
(夏場はかなり汗をかくので、一人2ℓは必要)クーラーボックス
(サイズは横長タイプの内容量35〜50ℓがよい)エサは何を持っていけばいい?
海上釣り堀の楽しみのひとつがエサ選び。
マダイは雑食なので、何でも食うけど、人間と同じで、その日の気分?でよく釣れるエサ(当たりエサ)が違う。
いろんなエサを試しながら、「今日はこのエサがよく当たったなぁ」とか、「隣の人はあのエサでめっちゃ釣ってたよな。持って来ればよかった…」などと一喜一憂したり、仲間と談笑するのが楽しいのだ。
それはさておき、海上釣り堀でほぼ100%の人が使うエサと言えば…
ダンゴ
魚の好む成分が配合された粒状の練りエサ。いろんなメーカーが成分や色の違うダンゴを発売しているが、迷った時は1番ベーシックな商品「マダイスペシャル」や「魚玉」などを1人1パック持っていけば、1日釣りが楽しめる。
ほか、定番のエサと言えば…
鳥のササミ、ムキエビ、キビナゴ、冷凍イワシ、シラサエビ、生きアジ、青イソメ、マムシなど。
ダンゴや冷凍エサだけなら、数日前に釣具店やエサ屋で購入し、自宅の冷蔵庫に保管しておけばOK。
ただ、生きたエサを買うなら、鮮度が大事なので、釣り当日、現地へ行くまでの道中にあるお店へ寄って購入しよう。
24時間営業や早朝営業しているお店が道中にないか、事前に確認しておきたい。
現地に到着後の流れ
釣り当日、現地に着いたら、まずは受付を済ませよう。事務所で料金を支払い(貸し道具などレンタル品がある場合はその料金も)、荷物を用意したら、スタッフの指示を仰ごう。
釣りをする場所(釣座)はクジによる抽選の場合が多いが、先着順や指定されている場合もあるので、スタッフの指示に従って釣座に着こう。
釣座に着いた後は、スタッフが合図をするまで釣りは禁止(準備ができた人から釣り始められる場合もあり)。合図があるまでに釣具のセッティングなどを済ませておこう。
スカリ上部のヒモをポールなどへ引っ掛けたり、くくり付ければ準備OK
エサを付けてみよう
さぁ、いよいよ釣り開始だ。まずは釣り針に定番のダンゴを付けてみよう。ダンゴは2、3粒を袋から取り出し、指先で丸めて真ん中に針を押し込み、針が完全に隠れれば完成だ。
タックルの扱い方&釣り方の基本
釣り方の基本はウキ釣り。超基礎から解説しよう。
①レンタルタックルの竿が折りたたまれている場合、ガイドをリールの付いているのと同じ向きになるように竿を伸ばす。あらかじめ伸ばしてある場合もある
②タナ(魚を狙う深さ)を変更するには、ウキ下の長さを変える。スタッフから「ウキ下を深くしてください」と言われれば、道糸に付いたウキ止めを竿先側へずらそう ※レンタルタックルの場合、初めは釣れやすいタナに設定されている。
③仕かけを投入する時は、振り子の要領で下から投入する
④アタリがない時は、仕かけを上げてエサを確認したり、時々、竿で仕かけを1mほど上げる誘いをする。竿を左右に振り回さないこと
⑤アタリがあっても、ウキが小さく動いているうちはガマン。ウキが海中深くへ入り込んだところで合わせよう
⑥魚が掛かったら、竿を斜め上45度ぐらいに立てた状態で耐える。少し魚の引きが弱まれば、リールを巻いて浮かせよう
⑦魚が海面まで浮いてくれば、足元まで寄せてきて、最後はタモですくえば、念願の魚をGETだ
ルールとマナー
「青~!!」といきなり隣の人が叫んでも、ビックリしないように(笑)。
これ、青物(ブリ、ヒラマサ、カンパチなど)が掛かりました、という合図なのだ。
青物は針に掛かると、イケスの中を所狭しとグルグル泳ぎ回る。この「青です」という声を聞いたら、一度仕掛けを回収。仕掛け同士が絡まないようにする対策なのだ。
もちろん自分自身が掛かった時も「青です」と周りの人に知らせるのがマナーだ。
以下はルール(禁止事項)の一例。
竿は1本!針も1本!ルアー、サビキ、ギジエは禁止です。(貸切筏は複数竿OKです)
5m以上の竿は使用禁止です。
撒き餌は禁止です。 (余った餌はごみ箱に捨てて下さい)
迷惑行為や暴力行為は行わないでください。
ペットの持ち込みは禁止です。 (貸切筏はOKです)
受付時に必ず乗船名簿を記入ください。施設によってルールが多少違うので、ホームページでよく確認しておこう。
また、他の人と仕掛けが絡まってしまった場合、
「すみませ〜ん」
とお互いに声を掛け、どちらかが仕掛けを解こう。
朝イチに両隣の人に「今日はよろしくお願いします」と声をかけておけば、気持ちよく釣りができるし、
「初心者なので、ご迷惑お掛けするかもしれません」と言っておけば、親切な人がいろいろと教えてくれる場合もある。
貸切の場合、同じイケスの中ならどこで釣ってもいいので、「あっちばっかり釣れてる…」なんて時には、釣座を移動してみるのも、釣果アップのコツだったりする。
放流タイム直後はチャンス
スタッフがイケスに魚を放流してくれる「放流タイム」があるのだが、
この放流タイムは、魚が釣れやすいチャンスタイム。それまで沈黙していても、一気に連発!ということも多々ある。
特に青物の活性が上がりやすいので、放流タイムが近づいてくれば、仕掛けを青物用にかえてチャンスを逃さないようにしたい。
放流時間や回数は、施設やコースによって違うので、気になる人はスタッフに確認しておこう。
釣り終了後は…
釣り終了後に魚を入れたスカリを、処理してもらう場所(または渡船)まで自分で持っていけば、無料で釣った魚を締めてくれる。
血抜き処理が基本だが、水洗い(ウロコ取り+内臓処理)、3枚下ろし、真空パックなどを、有料で行ってくれる施設もある。
3枚下ろしにしてもらえば、帰宅してからの処理がめちゃくちゃ楽だが、1匹300〜500円するので、そこは自分のお財布と相談だ…(笑)。
料金の一例は以下の通り。
魚の処理が終われば、クーラーへ魚を入れ、その上から氷を入れて持ち帰ろう。
最後までご愛読ありがとうございました。これで海上釣り堀の予習はバッチリですさぁ、ここまで読んでいただいたアナタ、予習は完ペキ! いつ、どこの釣り堀へ行くか計画を立てちゃいましょう。
どこの釣り堀へ行けばいいかは、別の記事で後日紹介するので、お楽しみに!