大阪湾を中心にボートからのガイド業で活動していますサンラインソルトスタッフの北添貴行(きたぞえたかゆき)です。
今回お話させて頂くのは、まさに今ハイシーズンを迎えている「大阪湾の近海」から狙う青物のナブラ撃ちによる釣り。
メインターゲットは関西名でハマチ~メジロですが、狙っていると稀にブリサイズも混じるのがこの秋~冬のナブラ撃ち。他にもサワラや大サバ、大アジ、シーバスなどが混ざったりと釣るのも楽しく食べるのも楽しみな釣りになります。
北添 貴行(Takayuki Kitazoe) プロフィール
大阪湾の青物事情
大阪湾に回遊してくる青物は基本的に夏前からすこしずつ接岸してきて徐々に育っていき、秋~冬になるとそれなりのサイズまで育つ固体と、新たに沖から接岸してくる個体の二つになります。
そして、この時期の大阪湾で青物が釣れるのがほぼ近海です、港から5~10分ぐらいと入り組んだ湾奥や背景もビル群が並ぶようなポイントもあります。こんな湾奥まで青物が入ってくるのか?と思われることも。
基本的にボートからのナブラ撃ちのお話になりますが、ショアからの釣りにも参考になるかなと思うので是非ご覧下さい。
まず、この釣りで大事なのはベイトの有無です。
青物はベイトを求めて沖から接岸してくるんですが、このベイトが無いと青物も溜まらないし、仮に回遊しても捕食のスイッチが入らないので魚が居ても釣りにくいという状況に。
ショアからとなると難しいのはベイトを探すこと。ボートだと魚群探知機である程度は探して目星は付けれますが、ショアだと目で見て探す必要があります。そんな時一番分かりやすいのは鳥の存在。カモメなどが溜まっている所は大体その近辺にイワシなどのベイトがウロウロしていて浮き上がってくるのを待ち構えています。
見つけてしまえば、あとはいつ青物のフィーバータイムが始まるかを探すだけ!
朝夕のマズメ時がチャンスだ、とよく言われますよね。
確かにマズメ時は”いかにも”な雰囲気になりますが、実はその時間だけがチャンスタイムではなく、ボイルは日が登りきってから始まる時もあります。潮の上げ下げや止まりかけや動き始めなどもチャンスタイムになる事があります。
特に今年の大阪湾のナブラ撃ちの傾向は、お昼からよくなる事が多いんです。調べてみると昼から上げ潮のタイミングが良い事が多いことが判明。午前中の下げ潮で魚がすぐに抜けて行き、昼からの上げ潮で再度魚が湾奥まで入ってきて溜まりやすく、捕食の時間になるんだろうと考えています。
ナブラは決まったポイントで始まる事はほぼ無く、ランダムにあらゆる場所で起こります。ナブラが起こるとルアーが届く距離までボートを近づけて投げ込みます。
ここで重要なのがラインセレクト。飛距離が出る事に加え、高い耐久性が無いと強烈に引く青物は攻略できません。僕がメインで使用しているラインは、飛距離を重視したPEラインになります。
サンラインのソルティメイトから発売している「CAREER HIGH6」の1.2~1.7号を使い分けています。
サンライン公式「ソルティメイト キャリアハイ6」詳細ページはこちら
リーダーも同じくソルティメイトから発売している「CUT IN」の20~30ポンドを使用しています。
サンライン公式「ソルティメイト カットイン」詳細ページはこちら
「CAREER HIGH6」はシーバス専用ラインですが、高い強度と耐久性が特長。70センチ超えるメジロサイズを強引にやり取りしても問題は無し。そしてライントラブルも少なく、仮になったとしても直しやすい柔らかさになっているのも特筆すべき点。
基本ナブラ撃ちのため、ルアー選択も表層が狙えるルアーを使用します。
10センチ前後のトップウォーターから9センチ前後のシンキングペンシル、そして離れた距離や沈めても使用できる30~40gのジグ、これらをメインで使用します。その他にも10センチ前後の飛距離が出やすいミノーや、定番の鉄板バイブレーションなどがあれば何とかなります。
そして、最近開拓が進んでいるデカイサイズだけを狙ったビックペンシルによる誘い出しもあるので、そういったルアーもあれば面白い展開も。このブリサイズはボラやコノシロに着いた魚で、20センチを超えるビックペンシルで誘い出す釣り方になります。この釣りはまだまだ開拓中ですが、狙ってブリサイズが狙える大阪湾では新しい釣りになります。
ナブラ撃ちで一番難しいのは近づくことです、外洋のナブラとかだと少しぐらい近づいても沈みにくいですが、湾奥だと他の船の往来が多いので沈みやすい傾向になっていると感じます。
なるべく近づいてギリギリ届くかなでボートを止めて投げ込ます。ナブラのど真ん中、両端などのコースを狙うと反応を得られると思います。 僕はナブラが起きている最中はシンキングペンシルなどで水面の上を走らせたり、水面直下などを巻いて反応を見ます。もし、ナブラは消えても青物はまだ水面を意識しているので、そこでトップウォーターで水面でアクションしていると再度青物が浮き出すことも!
ナブラの移動が早すぎる場合は飛距離を重視したジグを遠距離で狙い撃ち、基本ロッドを立てて表層を巻いてくる感じで狙います。反応なければ少し沈めて巻き上げてくると少し下のレンジでヒットしたりします。
この釣りはラインセレクトによって釣果が大幅に変わるぐらい、ラインが重要なアイテムになります。今回ご紹介したメインのPEライン「CAREER HIGH6」はシーバス専用ですが、飛距離やレンジコントロールや耐久性など、青物狙いにも共通する部分があるラインなので是非試してみてください。
このナブラ撃ちは12月に入り爆弾低気圧や水温低下が来るとに終わりに近づいていきます。青物の動向をチェックしながら、まだまだ熱いシーズンを楽しんでください。
サンライン(SUNLINE)
ソルティメイト(SaltiMate)