以前、ルアーニュースRの連載「家邊克己の週刊!アジングマニアックス」で紹介した「ストリームヘッド」のTG(タングステン)モデル。
この度、サンプルが完成したということでイロイロ聞いてみました!
【スレた低活性のアジを掛けれる】サーティフォーの「ストリームヘッド」にタングステンモデルが登場予定!家邊克己が詳しくご紹介!
「ストリームヘッド」のTGモデルを開発中
元々、サーティフォースタッフが集まって行われる年に1度のキャンプで、スタッフの方から「タングステンのストリームヘッドを作ってみてはどうか」という提案があったことが開発のキッカケなんだそう。
そもそも…「タングステン」のメリットとは
では、そもそもジグヘッドをタングステンにするメリットにはどのようなものがあるのか。
…の前に、まずはタングステンという金属について。
「タングステン」とは、スウェーデン語で「重い石」を意味する金属。熱に強いという特性があり、約1500℃で溶ける鉄に対し、タングステンは3380℃という高温で溶けるそうな。
そして、硬い。一般に鉱物に対する硬さの尺度、“モース硬度”で比較するとダイヤモンドに次ぐ硬さとのこと。このあたりが、よく耳にする加工しづらい!と言われる理由ですね。
で、釣り人に馴染み深い比重が重いというのももちろん特長。一般にシンカーなどに使われる鉛に比べ、約1.7倍もの重さ。“金”とほぼ同じ重さになるそうです。
そう考えるとタングステン製のジグヘッド、ただ比重が重いというだけでなく、なみなみならぬ“重み”が出てきます。
鉛に比べて同じ重さでもサイズが小さいので、飛距離は当然伸びます。
空気抵抗を少なくできることで、今ままでアプローチしていたポイントよりさらに奥へキャストが決まり、長い距離を引いてくることが可能。
当然アジに見つけてもらえるチャンスもUP。風が吹いていてもその影響を受けにくくなります。
さらに、絶えず潮の流れが速いエリアでも活躍。
潮が早いエリアでは、軽いジグヘッドを使うと流され、攻めたいポイントまで沈んでくれません。
かといって、重くすればその分サイズは大きくなり、潮の流れの影響も受けやすくなってしまいます。
そんな時にタングステンであれば、重くしながらサイズを抑えることができるので流されにくくなり、任意のレンジに素早く落としていくことが可能となるわけです。
で、ストリームヘッドを開発した際にたどり着いた、独自のフック形状は踏襲。
タングステンのヘッドにすることで、サイズを抑えたまま重量級のラインナップまで同じ使用感で使えるようになると。