自分が欲しいもの・市場に無いもの…加来匠(レオン)がオススメする2つのNEWアイテム
前回の記事でお伝えしたのは【モノ作りに対する基準】を踏まえて新しいロッド2本。
「何を作るか?」の根幹にあるのは大きく分けて「自分が欲しいもの」「市場に無いもの」「新しい釣り方に必要なもの」の3種である…と。
今回は「自分が欲しいもの」「市場に無いもの」にカテゴライズされるであろう2つのアイテムのお話。
「Rock’n Knob」新色発売
自身が欲しくて、「無いから作った」の代表選手がこのメタルラウンドノブ。
実は、僕は指先で摘まむタイプの小さなノブが苦手。特にメバリングなど“ド”スローで繊細なリールワークが必要なときは、僕はノブを握り込まない。人差し指、中指、薬指の三本を沿えるようにしている。
これは、闇磯で浮いている尺メバルのバイトが恐ろしく繊細で、ジグヘッドがまるで「海面へ浮かぶマッチ棒」に当たった程度の感触しか得られない事がきっかけでした。
→詳細はこちら
このバイトは、ティップで捉えに行ったのでは遅いのです。それより先に、ハンドルノブを掴んでいる手に先に信号が伝わることに気付いてから、ノブの掴み方を意識するようになったのですな。
そして、カツンと掛けたら相手は30cmを超える剛力の大メバルであるし、この釣りでは大体ドラグは使わないししっかり握って強引に巻き取る必要があるので、ノブの形状やサイズにどうしても拘りたくなる。しかし中〜大型リール用のラウンドノブはあっても、2000〜3000番クラス用のラウンドノブって実はあまり作られていない…。
ならば作ろうって事で4年前から取り組んだのだけれども、時代背景的に対象魚の設定に否応なくハタやカサゴなどの根魚も入ってくる。サイズ感はそれを踏まえてのもの。
何個モックを削っただろうか。球体って以外に難しい。既存品のラウンドノブ形状ではファイト時は良いものの、先に述べたような「指に沿わせて繊細に回す」というフィールが得られにくい。
指に合うカーブを求めて何度も作り直し、掴まなくても指に吸い付かせて回すための「らっきょう型フォルム」が決定したら、今度は軽量化とホールド性を上げるための肉抜き穴の形状を色々と試し、滑りにくく力が込めやすいハニカム形状に決定。
そしていざ量産してみたら、同じように思っていたアングラーさんが多かったのか、あっという間に初期ロットが完売。
まあ消耗品ではないのですぐに再生産することも無いだろうと思っていたら、完売後の問い合わせが鳴り止まない(汗)って事で、今回は欠品していた既存色「レッド、ブルー、ゴールド、シルバー」に加え、要望の多かったブラックとパープルの2色を生産することを決定しました。
発売開始は今月9月末。全国の各インクス製品取扱店とフィッシュインから販売されますので、是非お試しあれ^^
→製品ページはこちら
軽量スタイリッシュで丈夫なポリカーボネイト製ロッドケース
これもどうしても欲しかったアイテム。
飛行機移動に新幹線移動。フェリーや定期船や磯や沖堤防。ロッドホルダーの無いレンタカーや友人の車。どんなロケーションにも対応し、かつ軽くて丈夫でロッド破損の心配がなく“格好の良い”ロッドケースを求めてたどり着いた結論的製品ですな。
やっぱりね、素材はスーツケースやスポーツサングラスなどに使われている“ポリカーボネイト”ってのが一番。
サンプルが出来上がって一年近く、先に述べた様々なロケーションで使ったみたけど…もう最高だねw
って事で、コチラは11月発売予定になっておりますのでお楽しみに^^
ライトゲームにピッタリ!スリムでスタイリッシュなポリカーボネイトロッドケース登場!
特徴:【極軽&スリム】
・スーツケースと同様の丈夫で軽いポリカーボネイトを採用
・細身シェイプでスタイリッシュだが充分な容量
・ライトゲームロッドからシーバスロッドクラスまで収納可能
Short:7.6feet(2ピース)4〜5セット収納可 税別定価7500円
Long:9.3feet(2ピース)4〜5セット収納可 税別定価8000円